Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 5月の成果を自己評価
    5月の最終日になりました。来月初めにある図録の撮影日を新作の完成ゴールとして、今月は週末だけでなくウィークディの夜間制作も頑張ってきました。今晩最後の窯入れをしたので、まだ作品が完全に出来上がったわけではありませんが、それなりの成果を上げることは出来たと自負しています。組立てに関する不安は今だに払拭できず、こればかりは実際に撮影の時にスタッフと組立ててみないとわかりません。とりわけ「発掘~宙景~」のテーブルにかかる陶彫部品の重量が心配です。毎年、撮影日に初めて集合彫刻を組立てるので、撮影が無事終わるまで心身ともに落ち着かない日々を送っているのです。ただし、撮影時に一度組立てるために個展搬入と展示は、その方法がわかっていて精神的にはとても楽になります。ともあれ制作工程は計画通りにいきました。「発掘~宙景~」を当初2点作っていたところを1点に絞込み、高さを低く調整したことの変更を除けば、5月は満足の出来る創作活動だったと言えます。相変わらず陶彫制作の犠牲になっているのがRECORDです。一日1点のノルマは下書きだけになっていて、自宅の食卓には1か月分くらいの作品が彩色と仕上げを待っている状態です。就寝前に下書きを作るのがやっとで、毎晩睡魔と闘っています。ウィークディの夜間に工房に通うことがなくなれば、過去の作品にも着手できるのではないかと思います。鑑賞は美術館に行く時間的余裕がなく、見たい展覧会は後回しにしています。来月の撮影が終わったら、見たい展覧会を順次見てこようと思っています。映画は「わたしはダニエル・ブレイク」を横浜のミニシアターで観てきました。主張のハッキリした質の高い映画だったと思いました。書籍は「聖別の芸術」を読んでいますが、現代造形作家の作品を美学に絡めた面白い論考があって、じっくり楽しんでいます。これは自分の好きな分野です。来月は図録用の撮影日があって、その後に梱包作業があります。職場では2泊3日で関西方面に出張します。来月も頑張りたいと思っています。
    落款印の彫りが完成
    私は新作を始めるとその新作につける新しい印を彫ります。美術館や画廊でよく見かける書や絵画に押してある落款を自作しているのです。現在まで作った全ての作品にそれぞれ異なった印があります。印は陶彫に直接捺印できないので、小さな和紙に印を押します。印の上から番号を書き込み、それを陶彫部品ひとつずつの見えない部分に貼っていきます。番号をつける理由として、私の作品は部品が集まってカタチを形成する集合彫刻のため、組み合わせが分かるように順番に番号をつけているのです。それと同時に部品同士が混ざらないように印をそれぞれの作品で変えているのです。印には落款としての作者を明示する役割と、組み立てに必要な順番を示す役割があります。今回も「発掘~座景~」と「発掘~宙景~」の2つの作品に新しいデザインの印を彫りました。NOTE(ブログ)に幾度となく書いていますが、私の印は抽象絵画のような構成で、文字もよく印に使われる篆字ではありません。アルファベットあり、独自に変形した漢字ありで、何にも囚われず自由気儘にやっています。小品である「陶紋」は旧作から通し番号をつけているため、印も統一しています。今日、2つの落款印が完成し、和紙に押印しました。私が創作した落款印は、かなりの数になりました。この印だけで展覧会が出来そうです。ただ残念なことに、どの作品にどの印をつけたかファイルしていないのです。確かめるのには一つずつ梱包を解かないと分かりません。印は工房の棚にある木箱に並べて入れてあります。退職して時間が出来たら、これを整理したいと考えています。
    早朝の窯の温度確認
    早寝早起きは、若い頃から得意ではないと感じていた自分でしたが、最近は早寝早起きが習慣になっています。これは健康志向がそうさせているわけではないのです。早寝早起きは、きっと加齢のせいだと思っています。公務員になった30年前から辛い思いで早起きをして出勤していましたが、目覚まし時計が鳴る前に起きることはありませんでした。学生時代までは母に起こされ、社会人になってからは家内に起こされてきた自分でしたが、今は私が先に起きて朝食の催促をしています。高齢者の仲間入りだねと人生の先輩から言われました。このところ眼が覚めてしまうと気になることは陶彫制作のことばかりです。今朝も5時に工房に出かけ、窯の温度を見てきました。ブレーカーは落ちていないか、温度は順調に上昇しているか、他の作品の乾燥具合はどのくらい進んだのか、急きたてられるように工房内をウロウロ歩き回ってしまうのは、自分としては人に見せたくないみっともない姿ですが、個展出品作品が完成に向かって終盤に差し掛かっている状況からすれば、ゆったり構えていられないのが正直な気持ちです。ここで焼成が失敗すると6月4日に撮影が出来ません。綱渡りの状態は毎年やってきますが、次こそきちんと計画を立てて余裕を持って完成を迎えたいものだと思っています。
    週末 制作ラストスパート
    制作ラストスパートという表題をつけても、朝から晩まで執拗にひとつの制作に打ち込んでいたわけではありません。現在は新作の創作行為は既に終わっていて、集合彫刻としての組立てに関わる諸々の仕事で時間がかかっているのです。「発掘~宙景~」の柱陶に取り組んでいたら、ワッシャーが足りないのに気がつきました。テーブルの上部に飛び出るボルトの一部を隠すための木材も必要になって、作業途中で専門店に買いに走りました。店から戻ってきて再び作業に入りましたが、夜になって窯入れの時間がやってきたので、作業はそこで中断しました。陶彫という技法は長時間を同じ創作行為に費やすことはありません。成形では陶土の柔らかさによって放置をしなければならないことがあり、次から次へと仕事を変えながら、段階を追って制作が進んでいくのです。絵画のように同じ画面をずっと眺めながら筆を入れる作業とは異なり、作品の前でじっくり腰を据えることはないのです。制作に纏わる手順や方法が多様化していて、塗料や接合具を確認することは必須ですが、計画通りにいかないことが多く、ラストスパートでは右往左往してしまうことが毎回あります。店と工房の行き来が激しくなるのは完成に近づいた証拠とも言えます。窯入れは来週の途中でもう一度行います。それで撮影日に間に合わせる算段になっています。とまれ、ここでもう一度作品を組立てた場合の最終確認をしたいと思っています。幸い横浜は6月2日(金)が開港記念日になっていて、その日の仕事は減ることが判っています。私たちは勤務を要する日ですが、年休を取りやすい条件が揃っているので、休みをいただいて最終確認をする予定です。いよいよ完成が見えてきました。
    週末 「発掘~宙景~」テーブルの組立て
    今月最後の週末になりました。陶彫部品は焼成を2回やれば全て揃うことになりましたが、不測の事態も考えられるので予断は許せません。窯入れは何があるか分からないので精神的な圧迫を受けます。でもそれが面白いところでもあるのです。今日は「発掘~宙景~」テーブルの組立てを行いました。午前中は職場関係の仕事があり、工房に行けませんでした。その分を6時前の早朝に工房に行って、テーブル組立ての準備を行いました。午後になって工房に帰ってくると、久しぶりに若いスタッフが来ていました。大学院を修了したばかりの彼女は、千葉の市原や越後妻有の芸術祭のアシスタントをやってきたのでした。テーブルの組立てを手伝ってくれましたが、柱を立てるところが上手くいかず、どうしようか迷ってしまいました。彼女が4時に帰った後、作業台に柱を固定して、もう一度チャレンジすることにしました。スタッフがいなくなってしまったので、一人では何にも出来ず、私は自宅に戻っていました。家内が東京の演奏会場から帰ってきたので、テーブル組立てをお願いしました。今から工房に行って手伝うと言ってくれたので、夜の11時に家内と2人でテーブルを組立てました。2回目の組立ては何とか出来上がりました。これで「発掘~宙景~」の全貌が見えてきました。テーブルの下に吊り下げる陶彫部品の重量が気になりますが、私がテーブルに乗ってもビクともしないので、重さに耐えられるだろうと思いました。明日は「発掘~宙景~」の4本の柱に陶板を貼り付けて、陶柱にしていきたいと思います。今日は早朝から深夜まで骨の折れる作業があって心身ともに疲れました。明日は気持ちを新たにして頑張りたいと思います。