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  • GW 「発掘~座景~」柱陶16本終わる
    ゴールデンウィークの5連休4日目です。今日の工房は、職場の人や中国籍のスタッフ、美大1年生の子が来ていて賑やかでした。中国籍のスタッフは昨日、大学の助手仲間と相模川の鯉のぼりを見に行ったようで、ゴールデンウィークを満喫していました。工房に出入りする人たちは皆それぞれ休暇を楽しんでいて、私だけが5日間を通して制作ばかりしている状況です。図録用の撮影日が来月に迫っていることを考えれば、これも仕方ないと思っています。今日は「発掘~座景~」のテーブルを支える柱16本に陶板を貼り付ける作業を行いました。これは午前中で全て終わり、ほぼイメージ通りの柱陶が出来上がりました。「発掘~座景~」はボルトを隠すための追加陶彫の焼成だけとなり、ほとんど完成したと言っても差し支えありません。全体の制作工程を見ると、明日が「発掘~座景~」の撮影予定日だったわけで、撮影が延びたことで「発掘~宙景~」も同時に作っていたことを考えれば、順調な仕上がりになっていたと思っています。午後は「発掘~宙景~」の柱陶を作るために、土錬機を回し、混合した陶土をタタラにしました。明日から「発掘~宙景~」の制作に入ります。ゴールデンウィークを通し、好天に恵まれ、気温が上昇しています。工房内の気温も夏を思わせる暑さになりました。そのせいか身体が疲れやすくなっていて、夕方には精根尽きる状態でした。スタッフや美大生を車で最寄の駅まで送り、自宅に帰るとヘトヘトになっています。明日はゴールデンウィーク最終日。「発掘~宙景~」の陶彫部品の窯入れを予定しています。もう一日頑張っていこうと思います。
    GW 「発掘~座景~」印のデザイン
    ゴールデンウィークも後半になり、今日は5連休の3日目です。昨日から「発掘~座景~」のテーブルを支える柱に陶板を貼り付ける作業をしています。今日は11本仕上がったので、明日残りの5本を仕上げます。身体が次第に疲れてきて、工房から帰るとぐったりしています。心は充実しているのに身体が思うように動かないので困っています。そろそろ「発掘~座景~」に印を貼っていこうと思っています。私が作るのは集合彫刻なので、部品にひとつずつに印を貼っておかないと旧作と入り混じってしまうことがあるのです。そのため印は新しく彫ります。印を小さな和紙に押して、そこに番号を記しておきます。台座にも同じ番号の印を貼るので、組み立てるときに番号合わせをすれば、誰でも迷うことはありません。図録用撮影時や個展搬入時に複数のスタッフが手伝ってくれるので、組み立て易くしているのです。現在作っている柱陶も番号付きの印を貼ります。今は便宜上ガムテープに番号を書いて貼ってありますが、印が彫りあがり次第正式なものに替えていきます。毎回新しい印を彫っているので、印材がなくなってきました。夕方、印材を購入しに専門店に行きました。篆刻用石材を何種類か買って、夜に自宅でデザインを考えました。私の作る印は篆書ではなく、自由なデザインにしています。私にとって印は、文字を媒体にした抽象絵画という考え方なので、場合によってはアルファベットも使用します。印という小宇宙を楽しんでいるのです。
    GW 「発掘~座景~」塗装作業の開始
    ゴールデンウィークの5連休2日目です。昨日彫りあげた柱に防腐効果のある黒い塗料を施しました。塗料が乾いたら柱の4面に陶板を貼り付ける作業を行います。新作では陶彫で武装した柱がイメージされていて、これが今回の目玉になるところなのです。陶板を留めるためにワッシャーとビスを使いますが、柱や陶板に馴染むようにこれにも黒い油性塗料を塗ることにしました。柱の塗料とワッシャーとビスの塗料が乾くまでの間、台座となるテーブルに3回目の油絵の具を散らす作業をしました。3回目は絵の具を霧状に振りかけることにしました。画面が単調にならないように、全体のバランスを見ながら、霧吹きを行いました。霧吹きをやりすぎると今まで偶発的に出来た文様が消えてなくなってしまうのです。すこし霧を吹いたら全体を見渡し、また霧を吹くことを繰り返して、今一歩のところで止めました。これでテーブルは完成と見なして、次に進むことにしたのでした。どこまでやって完成と見なすかは難しいところです。全てやりすぎると作品は退屈なものになります。制作途中の方が作品として良かったことが今までも再三ありました。自分では今一歩と感じていても、それがちょうど良い具合になっている場合が多いのです。今日は中国籍のスタッフの他に、職場の人で100号の油絵に挑んでいる方が工房に来ていました。珍しいことにもう一人、昨年まで高校生だった子が4月から美大生となって工房に現れました。ヴィジュアル・デザイン専攻だそうで、本人は今のところアニメーター志望です。早速、大学の課題をやりに工房に来ていました。今日は千客万来で賑やかでした。
    GW 「発掘~座景~」柱の木彫終わる
    今日からゴールデンウィークの5連休が始まりました。初日である今日は「発掘~座景~」のテーブルを支える柱の木彫を終えました。「発掘~座景~」はテーブル彫刻です。そのテーブルを支える柱は16本あります。それぞれに陶板を貼り付けるので「柱陶」と呼ぶことにしましたが、床に接着する部分は、細く丸く彫ることにしました。前回6本彫りあがり、今日残りの10本を彫りあげました。ほぼ一日がかりで鑿を振るいました。砥石が変なカタチに磨耗してしまっていて鑿が研ぎにくいので、新しい砥石と替えようかなぁと思っています。研ぎ方に私の癖があって、何度も砥石を駄目にしてしまうのです。明日は木彫した柱に防腐剤を塗って、陶板を貼り付けていく作業をしようと思います。木彫が終わったので5連休の初日のノルマは達成しました。5日間を有効に使うためにゴールデンウィークの制作目標を決めています。最終的にはゴールデンウィーク中に「発掘~座景~」の完成を目指します。ただし「発掘~宙景~」も同時に作っていかなくてはならず、5連休に余裕はありません。創作という労働を蓄積していく5日間と考えています。それでも創作の面白みは魔術のように自分を痺れさせ、何事にも代えられない満足が得られるのです。今日の工房にはいつもやってくる中国籍のスタッフが来ていました。映画館で上映中の日本のアニメが観たいと言っていましたが、私の趣味に合わないアニメでした。明日、工房の作業の後で友達と誘い合わせて行くようです。彼女は中国にいた頃から日本のアニメに慣れ親しんでいて、それによって日本語を学んだ過去があり、アニメに特別な思いがあるようです。中国では日本のアニメが浸透しているのが、彼女の話からよく伝わってきます。今日はアニメ談義に花が咲きました。
    映画「人生タクシー」雑感
    先日、常連になっている橫浜市中区のミニシアターにイラン映画「人生タクシー」を観にいきました。芸術表現を抑制されている国にいて、自由闊達にカメラを回すジャファル・パナヒ監督。監督自らタクシーの運転手に扮し、乗り合わせた客から様々な呟きを引き出し、現在の社会情勢を微妙な風刺で彩る映画の手法は、語る人物によって面白くおかしい台詞が満載でした。社会的な矛盾を孕んだ現状を露見させたこの映画を、彼の地の政治家はどう見ていたのでしょうか。案の定、映画は国内での上映禁止の憂き目に遭い、何かの手段を使って海外に持ち出して、名のある国際映画祭で賞を獲得するに至った事実を知ると、権力による抑圧がパナヒ・ワールドを培ったとも言えます。これは「人生タクシー」に限ったことではなく、パナヒ監督のあらゆる映画がヴェネチアやカンヌ、ベルリンの国際映画祭で評価されているのは、芸術表現を誰も阻むことが出来ないことを如実に物語っているように思います。テヘランの市街は一見自由に見えるのに、「俗悪なリアリズムってどういうこと?現実を撮りなさいと教えといて、暗くてイヤな現実は見せちゃダメ、って意味判んない。」と監督の姪っ子がタクシーの中で、学校で出された映像の課題について吐露する気持は、現実の社会に投影されていて、私たちは映画の中の彼女の姿に一気に引き込まれていったのでした。