Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 爽やかな5月に…
    5月になりました。爽やかな季節になって、凌ぎやすい気温の中で創作活動に拍車がかかりそうです。私は暖かくなるこの時期にヴァイオリズムが上昇するらしく、制作に活気が出てきます。今月はゴールデンウィークとして5連休があります。この5連休をどう過ごすのか、創作活動にとって制作時間が確保される貴重な機会なのです。5連休の中で芸術鑑賞に行くことは今のところ考えていません。何処に行っても混雑するので、敢えてこの時期は工房に籠もることにしました。数年前までは栃木県益子町や茨城県笠間町で開催している陶器市や陶炎祭に行っていました。毎年、陶芸家の友人たちに会えることを楽しみにしていましたが、最近は新作のハードルを上げてしまったため、制作三昧の日々になっています。今月の鑑賞は見たい展覧会が数多くあって、金曜日の夜の美術館開館時間を有効に使おうかと考えています。自家用車で出かけたい遠方の美術館もあります。ウィークディの仕事では、出張が増えて各種研究会が立ち上がっています。如何に職場をマネージメントするか考えて実践していくのが私たちの職務なので、先月スタートした新体制を今月は効率よく回していく1ヶ月でもあります。RECORDは先月から厳しい状況になっていますが、下書きだけでも一日1点ずつ制作していこうと思っています。読書は新しい書籍に挑戦します。先日読み終えた「芸術の摂理」がとても面白かったので、それに続く書籍を読んでいきたいと思っています。いずれにしても爽やかな5月は、精いっぱい新鮮な空気を吸い込んで頑張っていきたいと思います。
    週末 4月を振り返って…
    世の中はゴールデンウィーク真っ最中ですが、週末の工房での制作と、今日が今月の最終日なので1ヶ月を振り返ってみたいと思います。工房には朝から中国籍のスタッフと私の職場の職員が来ていました。職員は初めて100号のキャンバスを張り、下塗りをしていました。工房で絵を描き始めて1年以上になるので、ここで大作に挑戦しようというのです。頑張って欲しいものです。午前中、私は「発掘~座景~」台座の2回目の油絵の具による塗装を行いました。全体の効果を考えながら数種の色彩を滴らしました。午後になって「発掘~座景~」台座を支える柱の先端部分を細く丸く彫る作業をしました。下方の17㎝から彫ったのですが、全部で16本あるうち6本が彫りあがりました。次回は全て彫りあがりそうです。今日も密度の濃い作業で、些か疲れました。どうも週末の最後は疲れて体調が悪くなります。工房を出て、スタッフを駅まで送り、自宅に帰ってくると身体が動きませんでした。ソファに倒れこんだまま眠ってしまいました。今月はこんな日が多かったように記憶しています。職場では新年度当初の慌しさがあって、ゆっくりすることはありませんでした。加えて今月はウィークディに夜間制作をよくやっていました。1週間のうち半分以上は夜の工房に通っていたことになります。それでも制作工程は厳しいものがあり、焦る気持ちが疲労を打ち負かしていたのかもしれません。この制作の影響を受けたのはRECORDでした。今月は下書きだけ山積していて、1点も仕上がっていません。読書も停滞していて、先日やっと一冊読み終わったばかりです。鑑賞は充実していました。美術の展覧会では「ミュシャ展」「これぞ暁斎」展を見てきました。東西それぞれの画家の筆力に感銘を受けました。映画は「ラ・ラ・ランド」と「人生タクシー」を観ました。まったく異なる手法の映画でしたが、良質な映画を観た印象が残りました。今月はバランスを欠いていたものの、自分なりに頑張ったのではないかと思っています。来月は3日から始まる5連休で新作をどこまで進めることができるのか、闘志を燃やしていきます。
    GW初日は制作&映画鑑賞
    今日からゴールデンウィークという風潮が周囲にはありますが、私の職場では暦通りなので、来週の月曜日と火曜日は通常勤務です。この2日間を年休にして9連休を取得する人は、まずいないでしょう。ネットには私たちの業種の超過勤務時間の実態が掲載されていました。電通だけではないというネットのタイトルが示す通り、私の職場でも連休中もずっと職場に通う職員がいます。管理職としては職員の健康を守るのも仕事の一つなので、休めるときは休んでほしいと常々言っています。私自身は暦に従ってしっかり休むようにしました。ゴールデンウィーク初日の今日は朝から工房で制作をしていました。「発掘~座景~」の台座4点に1回目の油絵の具を塗りました。これは下地となる彩色で、筆で塗ると言うより、表面に施した砂マチエールに絵の具を染み込ませていく作業でした。これが済んでから台座を作業台からシートを敷いた床へ移動しました。今日はスタッフが来ていなかったので、家内が手伝いました。ここに2回目の油絵の具を染み込ませる作業を行うのです。2回目は絵の具を垂らしたり散らせたりしていきます。アクションペインティングと同じように絵の具の偶発的な効果を狙います。午後は窯入れのために乾燥した数点の陶彫部品の仕上げと化粧掛けを行いました。私の彫刻はまるで異なる作業があって楽しい半面、多忙を極めます。夕方、ボルトナットやブロックサンダーを追加購入するため、店に出かけました。家内が珍しく休みだったので一緒に行きました。夜は常連になっている横浜市中区にあるミニシアターで映画を観ました。イラン映画「人生タクシー」は以前から観たかった映画なので、監督独自の視点から描いたイラン社会の実像を堪能しました。「これはドキュメンタリーのように見せた計算された演出だよね。」と家内が感想を洩らしていました。詳しい感想は後日改めます。ゴールデンウィーク初日らしい朝から晩まで充実した一日でした。
    「芸術の摂理」読後感
    かなり長く鞄に携帯していた「芸術の摂理」(柴辻政彦・米澤有恒著 淡交社)ですが、漸く読み終えることができました。副題にあった「不可視の『形』に迫る作家たち」という言葉の意味と、作家論に取り上げられていた石彫家中島修さんの評論が読みたくて本書を購入したのでした。遅読の言い訳になりそうですが、柴辻政彦氏と米澤有恒氏の深い洞察に、時に立ち止まることもあり、解釈に頷けることもあって、文面によっては繰り返して読んで納得をしていました。不可視の「形」を作るために、米澤氏の言葉を借りれば「神憑っているというか、正気の沙汰に非ずというか、そういう人の仕事は畏敬すべき力を以って人間を魅きつけ、それに接するものを沈黙させ、無論精神的意味でだけれども、平伏させるのである。」という表現活動に常軌を逸してしまう作家像が浮かび上がってきます。あとがきの中で私が共感した箇所を抜粋いたします。「精根の限りを尽くすというと、人間の粒々辛苦の末のように響くものだが、どうやら努力し苦心し身を賭してそうするのではないらしい。否、そんな筈はなく、やはり人間的努力の極限の辺りを往還するだろうが、知らぬ間に没頭し、のめり込んでそうなるようなのである。何かしようとする人間が、いつの間にやらその何かにとり込まれ、何かをさせられてしまう。主ー客の顛倒が起こっていながら、当人はそれに気がつかない。だからだろう、その人間は精根の限りを尽くして、それで猶疲弊することも困憊することもなく、否、縦んばそうあっても懲りることなく、再び三たびと同じような情況に身を委ねるのである。」本書で取り上げられていた作家には及ばないものの、自分も同じ心境になることもあります。私も不可視の「形」を作る作家の端くれでありたいと願っています。
    材料不足で店舗に駆け込む
    私の作品は陶彫と木彫から成り立っていることが多く、種類の異なる陶土、2種類の化粧土、土の表面を磨くブロックサンダー、陶彫部品を繋ぐボルトナット、木材、種類の異なる鑿類、木槌、電動鑿、グラインダー、ジグゾー、ドリル、サンドペーパー、多彩な油絵の具、溶き油、洗浄液、大きさの異なる筆、砂、砂の硬化剤、パレットナイフ、その他細かい素材や道具を挙げればキリがないほど作品制作に必要なモノがあります。素材が足りなかったり、道具の部品がなかったりすると、作業途中で専門店に買いに行かなければなりません。遠方であれば郵送していただくこともありますが、その場ですぐ必要となっても無理がある場合もあります。予め計画を立てても、なかなか計画通りには行かず、夜は店が閉まっていて万事休すとなる場合も少なくありません。特殊なモノは在庫があるかどうか問い合わせることもあり、品物が入荷するまで1週間待ちなんてこともあります。昨日から始まった「発掘~座景~」の台座に塗装する作業ですが、もう既に「クレムソンレーキ」という油絵の具が足りなくなりました。大きめのチューブを買っておいても、4畳分のデコボコした砂マチエールに染み込ませながら塗っていくのは、想像以上に絵の具を消費するものだと思いました。今日は勤務終了後に画材店に立ち寄って、絵の具を購入してきました。思えば材料不足で店舗に駆け込んだことも随分ありました。探していたものが見つかった時の喜びは一入です。制作工程にはこんなエピソードもあって、右往左往しながら完成に向かっていくのです。