2013.03.23 Saturday
例年より早く桜が開花して、桜の名所は人で賑わっています。小高い丘にある工房から、向いの山にあるこども自然公園が見渡せます。ここは桜の名所で霞がかかったように桜の山が見えています。工房はストーブが必要なくなり、作業がしやすい温度になりました。今日は朝から木彫仕上げ彫りをやっていました。6点のうち2点目が完成しました。明日は3点目を完成させたいと考えています。工房は亡父の残した植木畑に建っているので、窓から桜だけではなく様々な花が咲き誇っているのが見えます。まさに春爛漫、花満開の環境です。日本画でもやっていれば目の前に広がる風景に心躍る気分になれるはずです。今日も朝から夕方まで休むことなく木彫をやっていました。陽気がよくなった今こそ制作に弾みをつける時です。明日も頑張ります。
2013.03.22 Friday
今日は充実した一日になりました。年度末のため職場では仕事が山積しているせいか、身体だけではなく神経も疲労していると最近は感じています。そこで、金曜日は夜間営業している美術館を目指し、勤務時間終了とともに美術館に出かけようと考えました。17時半に横浜駅で家内と待ち合わせ、JRで東京の上野に向かいました。国立西洋美術館で開催中の「ラファエロ展」を見に行きたいと思ったのです。ちょうど桜が咲き始めた時季で、しかも美術館の近くに花見で有名な上野公園があるので相当な混雑を覚悟しましたが、幸い美術館はさほど混雑しているわけではなく、いい具合に名画に接することが出来ました。「ラファエロ展」の詳細な感想については機会を改めますが、美術館で一際目を引いたのが庭に設置されているロダン作の「地獄の門」のライトアップでした。おどろおどろしく浮かび上がったブロンズ像の数々に圧倒されました。夜の美術館もいいものだなぁと思いつつ上野を後にしました。昼間の仕事を忘れさせてくれる芸術の魔力に触れ、気持ちが充実してくるのを感じました。こんな一日の過ごし方もあっていいと思えたひと時でした。
2013.03.21 Thursday
作品のイメージが湧く時や場面を思い起こしてみると、スポーツ等をやっていてテキパキと身体を動かしている時には、自分はなかなか創作イメージは出てきません。個人差もあるのでしょうが、技術的な作業をしている時も、スポーツの時と同じように思えます。土台に創作イメージがあっても、土を練ったり木を彫ったり、あるいは絵画でも平塗で色彩を施している時は、単なる作業であって創造行為とは違う頭脳の使い方をしていると思えます。彫刻の場合は創造行為から発し、職人的作業を経てカタチになっていくものがあり、創造的ではない仕事が大半を占める場合があります。創造行為は自分の全感覚を集中させて、頭で描いたイメージと眼の前にある具現化されたモノを行き来して決断を下しています。その決断を常に行うのが理想ですが、自作の場合は職人的作業が介在するため、暫し全体を眺めて創造行為に戻ることが出来ない場面があります。制作工程に時間がかかる媒体なので、自分自身で作業を行う以上仕方がない面もありますが、創造的ではない作業を進めていく上でイメージ通りにいかず、今までの作業が徒労に終わることもあります。最近は痛い目に合わないために用意周到になり、失敗も少なくなったことが挙げられますが、併せて冒険も少なくなったように感じています。
2013.03.20 Wednesday
今日は春分の日で、朝から菩提寺である浄性院に行きました。実家の母と家内が同行して墓参りと掃除に出かけたのです。浄性院では昨年暮れに住職が亡くなって寂しい限りでしたが、墓地の清潔な佇まいは変わらず、祖先の墓石の掃除をしてきました。それから工房に出かけました。このところ気合を入れている木彫制作が自分を待っていました。この季節は三寒四温で、やや身体が疲労気味でしたが、休憩を取りながら木彫仕上げ彫りに終始しました。「発掘~地殻~」の6点屏風のうち1点だけ仕上げ彫りが完成しました。残り5点ですが、次の週末に2点目が完成できればいいなぁと思っています。鑿の刃毀れがやや目立ってきたので、次回は鑿を研いでから作業を始めたいと思います。木彫は音が出て近所迷惑なので夜間制作はできません。でも最近は仕事でも疲れているので、無理はしないようにしています。その分、週末の時間を大切にして密度の濃い制作に出来るように自分をコントロールしています。また次回頑張ろうと思います。
2013.03.19 Tuesday
思索というコトバをNOTE(ブログ)で良く使っていますが、自分はどちらかというと理屈を考えるより、根拠のないことを思っている方が好きで、些細なことに思いを馳せます。そのひとつに人の風貌はその人の嗜好も左右していると思うことがあるのです。家内は日本人離れした顔をしていて、滞欧中はイタリア人かスペイン人に見られていました。工房に来ているスタッフの中にも彫りの深い顔立ちの子がいて、家内もスタッフの子も食事では西欧料理派です。自分はどこから見てものっぺりしたアジア人の風貌です。自分はアジア系の料理が好みで、日本に限らず中国でも韓国でも東南アジアでも嗜好に合います。家内はバター多用の洋菓子、自分は豆菓子、生クリーム好きの家内と餡好きな私。イタ飯に行こうと家内に誘われても本当は蕎麦が食べたいと思っている私。そんなことをぼんやり考えていると、つい風貌と嗜好の関連付けをしてしまうのです。話題に窮して今日は妙なことを書きましたが、身近なところから飛躍して、人の持つ嗜好風土や民族差異のことまで理論を広げればいいのかもしれませんが、所詮根拠のない戯言ゆえ苦しくなると思い、今日はこのへんで終わりにします。