2012.07.01 Sunday
7月になりました。今日は朝から工房に行って大きな成形に取り掛かっていました。骨の折れる作業ですが、窯に入るギリギリのサイズを作るのはやりがいがあります。今月は16日(月)から21日(土)までギャラリーせいほうにて個展があります。今年で7回目になります。この個展のために1年間をかけて制作を行っているので、その結果が試される時期でもあります。夏の制作は蒸し暑さとの闘いです。汗が滴るなかで土を練り、また木を彫ります。毎年やってくる試練ですが、自分の創作意欲は高まります。夏の制作でどこまで進められるのか、己に課すハードルを今年も高く設定していこうと思います。今月も焦らず休まず頑張っていこうと思います。
2012.06.30 Saturday
今日は朝から工房に行って、新作陶彫のためにタタラを作っていました。途中ちょっとした用事が出来て職場に行きましたが、その後は再び工房に戻って制作を続けました。新作陶彫の数多い部品のうち、今は最も大きな部品を作り始めています。手のかかる部品ですが、意欲に満ち溢れたこの時期に取り組むのがいいと考えます。ちょうど梅雨で湿度が高く、成形には最適な季節です。昨日、職場で個展の案内状と図録を配りました。二束の草鞋を履く自分は、敢えてもうひとつの顔を職場に見せることにしています。それを受け入れてくれる環境が職場にはあると信じているからです。今月はそんなことも含めて個展の準備に追われました。例年のことですが、来月の個展が迫っている気分と、既に新作に移行し来年の個展に向かって走り出している気分が混ざり合っているのが今月です。明日も新作陶彫の成形に明け暮れる予定です。
2012.06.29 Friday
通勤中に「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)を読んでいます。第4章は「音楽と彫塑と」いう題がつけられています。副題は「造形美術」。テーマからすれば自分が最も興味があるところですが、ここまでの本書の展開からいくと造形美術を広義な捉えとしていると考えられるので、その思索的な論理の理解に努めることにしました。この章は「高度の人間の世界感情は、数学的・自然科学的な表象範囲とその根本概念の象徴的意義とを別にすると、無数に存在している造形美術のなかに一番はっきりと、象徴的に表現されている。音楽もまたこの造形美術に属するものである。」という文章から始まっています。それは絵画や彫塑的芸術の領域から音楽が分離している現状を捉えなおし、ひとつの分野として論じられているのです。また、印象に残った箇所を選び出してみます。「16世紀になって、初めて西洋絵画に決定的な変化が生じた。北方における建築、イタリアにおける彫刻という補佐役は消滅した。絵画は対位法的に、『絵画的に』、無限のなかを浮浪するものとなり、色は音となり、絵筆の芸術は交声曲とマドリガルという様式の姉妹となる。油絵の技術は空間を征服しようとし、その空間のなかに事物を溶かす芸術の基礎となる。印象主義はレオナルドとジョルジョーネとともに始まったのである。このために絵画のなかにあらゆる要素の価値転換が生じた。背景はこの時まで無関心に描かれ、うずめるものとみなされ、空間としてはほとんど目から隠されていたものであるが、今や決定的な意義を獲得するようになった。一つの発展が現れてくる。~略~すなわちそれは、無限の記号としての背景が、感覚的に把握することのできる前景を征服することである。その結果、ついにファウスト的な魂の深さの体験を、絵画の動きのうちに捕えるようになった。」「…構図という重要な原理である。個々の事物は遠近法もなく、上下、左右、前後に、雑然と、すなわちその現実が空間の構造に依存していることを強調することもなしに、画中に表すことができる。(だからといってそういう依存性が否定されるとはいわれない。)こういうふうに描くものは、原始人と子供とであって、深さの体験が感覚的な世界印象を、より深い秩序に統一させるより以前のことである。しかしこの秩序は、根源象徴に応じてそれぞれの文化ごとに、異なったものである。われわれから見ると当然だと思われる遠近法的なまとめ方は、特殊な例であって、ほかの文化の絵画は承認もしなければ欲しもしない。エジプト芸術は同時的な出来事を、重なり合った列をして描き出すことを好んだ。こうして、第三次元は図の印象から除かれたのである。」
2012.06.28 Thursday
一日1点ポストカード大の作品を作って6年目です。まさにこれは日々のRECORD(記録)で、今月も「表層」というテーマで四苦八苦しながら作品を作っています。保存してある作品の中には自分で気に入っているものや、どうしてもうまくいかないものがあって、それも全て含めて自分の創作記録と考えています。10代の終わりに美術に関わりはじめ、習作の中には既に捨て去ったものも多く、その頃の石膏デッサンや静物デッサンは残っていません。彫塑習作も壊してしまったものがほとんどです。いつからか作品の目録を作り出し、最近の陶彫作品やRECORDを全て工房で保管しています。自分の美術創作史は30代後半から始まったと言っても過言ではありません。RECORDは6年前に、ちょっとした契機があって始めました。そんな創作記録ですが、一昨年の3月・4月分をホームページにアップしましたので、ご高覧いただければ幸いです。
2012.06.27 Wednesday
現在、個展案内状の宛名を印刷中ですが、知り合いだけでなく多くの方に広報するため私はホームページを利用しています。私のホームページの扉に個展のお知らせが赤色で表示してあります。そこをクリックしていただければ案内が出てきます。何回かNOTE(ブログ)に書きましたが、今回の案内状は5つの小品を砂丘で撮影したものです。2年前から野外撮影を案内状に使っています。ギャラリーで展示するのと違う雰囲気で情緒が感じられる画像です。カメラマンの労力に負うところが大きいのですが、遠くを旅してきた5つの作品を、ぜひ個展会場でも見ていただけたらと思います。ホームページをどのくらいの方々に見ていただいているのか、日々の総計は100~200くらいのカウントを示していますが、継続して見ていただける方がどのくらいいるのかは見当がつきません。ともかくホームページで興味を持たれた方が少しでも個展会場に足を運んでくれたらと願うばかりです。なお、私のホームページにはNOTE(ブログ)の左上にあるアドレスをクリックしていただけると入れます。よろしくお願いいたします。