Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 内容と技巧の関係
    作品を鑑賞する上で、この作品はどんな主題や主張をもつのか、何を訴えたいのかをまず考えます。同時に技巧も視覚に飛び込んできます。作品の内容とそれを具現化する技巧とは切り離せない関係があります。まだ、自分が彫塑で習作をやっていた頃は、立体としてのデッサンが覚束なく一刻も早く巧くなりたいと願っていました。技巧がある程度のレベルになると、獲得した技巧で何かを表現したくなりました。そうするとワザとらしさが出て、どうにも鑑賞に堪えられない作品になってしまいました。むしろ稚拙な技巧に翻弄されていた時期の作品の方が、深い内容をもっていたことにショックを受けました。表現とは何かをその時初めて考えました。ピカソを初めとする巨匠が破壊と創造を繰り返していた理由はここにあります。自分も技巧に溺れないように、思索を深めつつ制作をやっていきたいと思っています。
    西洋の没落「魂の像と生命感情と」そのⅠ
    「西洋の没落」(O.シュペングラー著 村松正俊訳 五月書房)の単元別のまとめをNOTE(ブログ)に書く機会が増えています。これは自分のメモとして書いている訳ですが、翻訳をそのまま引用しているので、NOTE(ブログ)を読んでいただいている方々にはいきなり難解な文面が掲載してあってご迷惑かもしれません。自分は過去2回途中放棄した書籍を不退転な意志を持って読んでいるので、今回は一歩ずつ読破に向けた確認を行っているのです。今回の「そのⅠ」とした単元は「魂の形態について」という箇所です。魂とは何か、その説明を抜き出します。「人間にとって『魂』とは、その人間がただ生活し、感ずるばかりでなく、注意深くなり、観察するようになった時にすぐできる一つの心象である。この心象は死と生とについてのまったく本源的な経験から出てくるところのものなのである。それは言葉という言語によって視覚から分離されたもので、後にくる思考と同様に古いものである。われわれには外界が見える。そうして自由に動くことのできるどの生物も、滅びないためにはその外界を理解しなければならない。そこで、日常の小さな、技術的な、手で触れる経験から、多くの不変の特徴が発展してきて、それが語を慣用する人間のために、理解された事柄の像にまとめあげられる。それが自然としての世界である。外部の世界でないものはわれわれには見えない。しかしわれわれは、それが現に在るということを、他人のまたわれわれ自身のなかに感ずる。」さらにまとめになる箇所を記しておきます。「…コペルニクスの世界像の拡大されて生じた星の空間の相、コロンブスの発見の結果としての西洋的人間による地球表面の支配、油絵、悲劇舞台の遠近法、ならびに故郷感情を要約し、これに高速度交通という文明化した情熱、空中の支配、北極探検、ならびにほとんど近づき難い山岳の登攀をつけ加える時、そのどれからもファウスト的な魂の根源象徴である無限の空間の現れてくるのがわかる。魂神話の特殊な、この形において純然たる西洋的形成物である『意志』、『力』、『行為』は、その派生物として理解されるべきものなのである。」
    12‘今夏の読書について
    学生時代から夏休みの課題の習慣が身についてしまっています。学校教育のなせる業で、読書が良いことか悪いことかと言えば、向上心を維持しているので、これは良いことと思っています。読書感想文なるものもこのNOTE(ブログ)を使って書いています。そこで今夏は何を読もうかと考えていますが、現在取り組んでいる「西洋の没落」一辺倒になる可能性があります。でも、せっかくの夏休みなので、もっと気楽に楽しめる書物の扉を開きたいと思っています。「西洋の没落」という壮大な論文の合間にちょっとした浮気をしたいと考えているのです。今まで美術評論ばかりになっているので、何か荒唐無稽な物語が読みたいなぁと思います。ただし、自分にとってノンフィクションの面白さは格別です。ノンフィクションもどきでも充分です。近日中に何か面白そうな書物を探しに行こうと思っています。
    週末 早朝と夕方の制作
    今日は休日出勤日で朝9時ころから午後3時くらいまで仕事がありました。そのため朝5時30分に工房に出かけ、昨日の続きを行いました。陶彫成形はひとつ作り始めたら一気に作らないと陶土が乾燥し過ぎる嫌いがあるのです。朝は2時間少々作業を行い、仕事から帰ってから再び2時間程度工房に行きました。ようやく成形がひとつ出来上がってきました。彫り込み加飾はウィークディの夜にできたらいいなぁと思います。ともかく時間の有効活用ができれば工程計画をクリアできます。来週はどうなるのかわかりませんが、今が気候的には陶彫に適した季節なので、できるだけ頑張っておきたいと考えています。
    週末 欲張る制作
    やっと週末になり、制作三昧といきたいところですが、明日が休日出勤日のため今日のうちに大きな新作陶彫の彫り込み加飾と次の成形をやっておきたいと決めていました。やや焦り気味になって朝早くから工房に篭っていました。気持ちが充実しているためか時間は経つのが早く感じられました。成形の作業を少々残して今日の作業を終えました。作業を始めて10時間足らずで気力が萎えてしまったのでした。明日は出勤前か帰宅後に時間をとって、今日残した作業の続きをやろうと思います。来週末は個展搬入になるので、新作の作業はできません。既に気持ちは来年に向いていて、時間確保のことばかり考えています。昨日NOTE(ブログ)に書いた夢に現れた壁のイメージのことも気にかかります。新作屏風と併行してイメージにあった壁体彫刻も始めたいと考えています。欲張りな目標ですが、これから夏に向かって意欲を高めていきたいと思います。