Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 「混在」油性塗装へ
    今日は朝から工房に篭って「発掘~混在~」の塗装に入りました。砂マチエールをつけた箇所以外のところには油絵の具ではなく油性塗料を施すことにしました。この塗料を施すところは隠れて見えないところになります。カビ等防止のために行う作業ですが、素材が木材なので全てを塗料で覆うようにします。ディスプレイや舞台美術のように人目に触れるところだけ造形するのではなく、彫刻は全てを作品として考えるものと自分は認識しています。目に見えなくなるものも見えるところと同じようにしているのです。ましてや今回の作品は埋没して見えなくなっている空間がかなりあって、それがテーマのひとつになっているのです。今日は朝から夕方まで黒い油性塗料を使って塗装をしていました。手についた塗料が取れません。明日は砂マチエールの部分に油絵の具を染み込ませていく作業に移ります。これからは彫刻的な仕事ではなく絵画的な仕事になります。
    長かった一週間
    4月当初の一週間。ウィークディは長かったなぁと感じました。慣れない職場での挨拶やら書類の作成、加えて新年度を迎えるイベント等で些か疲れました。明日は工房に行って制作三昧を決めています。この制作も大変ですが、今週の新しい人間関係に比べれば気が楽になります。この一週間は創作のことを考える余裕がなかったと思います。RECORDも思うように進まず、唯一通勤電車の中で読む本だけが心の支えでした。頁を捲れば、忽ち異国の町に自分を連れて行ってくれるところが書物の凄いところです。今クタクタになりながらNOTE(ブログ)を書いています。目下、読書と睡眠が一番の幸せです。今晩は短文にて失礼いたします。
    新しい職場でのイベント
    4月は出会いや別れの季節です。今日は出会いの日でした。4月から赴任した職場で大きなイベントがありました。自分は縁の下で職員を支える立場ですが、イベントは支障なく済みました。昨年度まで勤めていた大きな職場でも今年度転勤した小さな職場でも、スタッフの動きは素晴らしく全てが滞りなく過ぎていきました。疲労は残りましたが、日一日と新しい職場に慣れていきます。数ヶ月も経てば気楽に仕事ができるのかなぁと思っています。午後になって自分は出張がありましたが、横浜駅に近い職場なので、どこに行くにも大変便利でとても助かっています。明日は前の職場に戻って離任の挨拶をいたします。明日は別れの日になります。
    「ジョージ・グロッスーベルリン・ダダイストの軌跡ー」
    「ジョージ・グロッスーベルリン・ダダイストの軌跡ー」(宇佐美幸彦著 関西大学出版部)を読み始めました。グロッスは風刺的な絵画表現をもって20世紀初頭のドイツやアメリカで活躍した人です。自分はゲオルゲ・グロッスと覚えていましたが、正確にはジョージ・グロッスだそうで、そこには政治的な意味合いがあると本書は述べています。グロッスの社会を痛烈に批判した絵画を、自分は幾度となく見ています。前に読んでいたアウグスト・マッケと同じく、自分はグロッスの画業は知っていても人生を知らずにいました。この際、グロッスの人となりを知って、その時代背景や社会状況も同時に学びたいと考えました。自分はドイツ表現主義が登場した20世紀初頭に文化的な魅力を感じる一人です。大きな戦争があって、ナチスによって退廃芸術の烙印を押された表現主義。今回はジョージ・グロッスを通して、その時代に迫りたいと思います。
    「色彩の詩人アウグスト・マッケ」読後感
    「色彩の詩人アウグスト・マッケ」(佐藤洋子著 中央公論事業出版)を読み終えました。ドイツ表現主義の画家としては最も若くして世を去った画家です。27歳の戦死は衝撃的です。同じ「青騎士」で活躍した画家フランツ・マルケによる哀悼の辞を引用します。「幾多の勇者のなかでも一発の弾丸が一人のかけがえのない人間に命中した。かれの死をもって一つの民族の文化は、その手を切断され、その眼は盲にされた。この残酷な戦争は、どれほど多くの恐ろしい毀損をわれわれの未来の文化にもたらすことだろうか。~略~かれとともに仕事をしたわれわれ、かれの友人たち、われわれは知っていた、この天賦の才ある人間が、どれほど密かな未来を自らのうちに持っていたかを。~以下略~」マルケはマッケのあまりにも早すぎた死を悼み、未来への期待が失なわれたことを嘆いています。また、筆者の言葉を引用すると「制作約十年の夭折のため、その作品世界は、これまで『未完の画家』、『若きマッケ』という評価がなされてきた。人生は断絶されたが、作品は未熟ではない。不条理を超えた訴求力をもって、一世紀を貫いて放ち続ける輝きをもって、作品は今日に受け継がれている。」という言葉で、若くして完成したマッケの作品を讃えています。たかだか十年の制作で遺された作品が現代まで伝えられている事実を考えると、アウグスト・マッケは確かに天賦の才に恵まれた画家であったと私も思います。