2011.08.31 Wednesday
今日で8月が終わります。月が変わることに郷愁を感じるのは夏の特徴かもしれません。開放感あふれる夏だからこそ流行り歌にもなり、移ろう夏気分を惜しむ情景になるのだと感じます。今月の創作活動を省みると、とにかく暑い工房の中で滴る汗を拭いながら陶彫に取り組んだ印象が残ります。今月は長野県在住の彫刻家池田宗弘先生宅を訪ねたり、茨城県在住の陶芸家佐藤健太・和美夫妻宅を訪ねました。夏の恒例行事のようでいて、毎年お互い変わらぬ姿勢をもって制作に励んでいることの幸せを噛み締める機会でもあります。読んだ書籍はアンドレ・ブルトンや相馬黒光の生涯を綴った伝記、それに現在読んでいるオブジェの評論集までありますが、いずれも美術に関するものばかりです。今夏出かけた展覧会は空海と密教美術、青木繁、濱田庄司、日本陶芸展、エル・アナツイ、礒江毅…と多義に亘りました。時間を有効に使っているようでいて、もう少し新作の制作工程を進められたのではないかと反省もしています。夏気分を惜しみながら、来月は涼しくなって制作に弾みがつけられることを期待しています。
2011.08.30 Tuesday
仕事から帰って夕食をすませてから今日は工房へ出かけました。懐中電灯で足元を照らしながら植木畑の中を歩きました。こういう習慣が身につけば平日も制作が可能です。夜は気温が下がって制作には好条件です。昼間の仕事で疲れているときは無理ですが、多少でも余裕があれば工房に行きたいと考えています。わずかな時間でも制作をすると、一日が充実したものになるから不思議です。夜の工房は蛍光灯で作品を照らしています。今日はFMラジオを流しながら陶彫の加飾を行いました。いつもより勝手が違うのか妙に集中して作業が出来ました。毎晩継続できたらいいのに…と思いますが、こればかりは公務員との兼ね合いで厳しい日もあると考えたほうがよさそうです。いつも夕食後は近隣のスポーツクラブに行って汗を流しているか、食卓でRECORDに取りかかっているか、猫のトラ吉とじゃれあっているので、夜の時間帯の選択肢のひとつとして工房で陶彫制作もありうると考えるようにしました。
2011.08.29 Monday
「問いなき回答 オブジェと彫刻」(建畠哲著 五柳書院)を読み始めました。自宅の書棚に眠っていた書籍で、一度読んでいるかもしれないと思って読み始めましたが、どうやら購入したまま書棚に仕舞いこんでいたことがわかりました。目次を見ると興味のある現代作家が並んでいるので、今回はちょっと難解な評論集に食らいつきました。冒頭には鉄の造形作家として知られる村岡三郎。ハードで非情な世界観がイメージされる関西出身の作家として自分は認識しています。自分には比較的馴染みのある若林奮と同じように、思索的で存在そのものを問いかける作品を、かつて図版で見たことがあります。鉄棒の突端に塩がついていたり、空気や水を鉄板で覆い隠す作品に不思議に魅かれてしまうのは何故だろうと思いつつ、村岡ワールドのリアルな現場に居合わせていなかった自分を残念に思っています。こういう作品は実材(実在)を現場で見て、その空間に触れてこそ感じ取れるものがあると思うからです。「問いなき回答 オブジェと彫刻」には、まだまだ現代を問う作家たちが綺羅星の如く登場してきます。通勤電車の中で、じっくり楽しみながら読んでいこうと思います。
2011.08.28 Sunday
曇り空で気温が低かった昨日に比べると、今日は夏の暑さが戻った一日でした。しかも工房内は猛暑で、昨日に引き続き土練りをしていた自分は汗が滴りました。今日も若い子たちが来ていました。彼女たちも昨日に引き続き水彩画や油絵を描いていましたが、あまりの暑さに辟易していました。今日は8月最後の日曜日。工房は植木畑の中にあるので、夏を惜しんで蝉が鳴いていました。また周辺には蝉の屍骸があちこちにあり夏の終わりを感じさせます。青空に浮かんだ雲。木々の緑が際立つ陽の光。野外工房に出てみると、ひと頃の暑さとは違い、肌に触れる空気から確かに秋が近づいているようです。さて、今月の制作はどうだったのか、週末ごとに陶彫制作に没頭していましたが、はたして目標に達することができたのか甚だ疑問です。暑さを言い訳にしたくはないのですが、この猛暑の中で熱中症にもならず何とか作業をやり抜いたことだけは自負できると思います。また来週末に継続です。来週末は9月になります。
2011.08.27 Saturday
昨年のNOTE(ブログ)のアーカイブを見ると、8月最後の週末は一日のうち6回も出入りがあって多忙を極めています。今日も同じで時間刻みの多忙な一日になりました。これは日記として記録に留めておこうと思います。今朝は工房で陶土の土練りをやっていました。20代の子が2人来ていて彼女たちは水彩画や油絵に取り組んでいました。昼頃それぞれ用事があって工房を後にしました。自分は近隣のスポーツクラブに行って汗を流してきました。夕方は地域の祭礼を2つ巡りました。夏の終わりの寂しさを堪能する余裕もなくスケジュールをひたすら消化していました。朝から空がどんよりと曇っていて、気温が低いわりには湿気の多い一日でした。来年もこの時期にはこんなスケジュールでやっているのでしょうか。陶土の乾燥具合がやや遅くなった分、確実に秋が近づいていると感じます。土練りは明日も継続です。