Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 汗だくのタタラ・成形
    職場に仕事を残しながら工房で制作を行いました。午前中4時間の作業で汗を搾りました。替えたシャツの数で言えば今夏最多。眼がくらむ状況の中で昼過ぎには制作を切り上げる判断をしました。午後は近隣のスポーツ施設で水泳をやって、夕方は職場に出かけました。今作っているものは2つ目のドーム型陶彫。陶土をタタラにする作業に加えドーム型の成形は単純労働ではない厳しさがあります。気持ちを集中させるだけで汗が噴き出してきます。この暑さの中で無理な作業とわかっていても、制作工程上仕方がないところがあって、水分を補給しながら、充分でないにしても何とか今日のノルマを果たしました。水泳はリラックスと健康保持のためにやっているので、身体の負担にはなりません。職場の仕事は持ち帰り出来るものではなく、夕方職場に顔を出してきました。こうして一日を振り返ると、ただ行動しているばかりで思索する時間的余裕がありません。工房の暑い空間の中では、ひたすら作業することだけで精一杯で、物思いに耽られる気候ではないと思いました。作業は明日も継続です。
    「アンドレ・ブルトン伝」を読んで
    長い間携帯してじっくり読んでいたアンドレ・ブルトンの伝記を今日読み終えました。晩年の部分は一気に読んでしまいました。シュルレアリスムの思想を体系化した提唱者であり、シュルレアリスムの根幹を成す詩・愛・自由をもって、社会情勢や政治の動向にも進言した思索家アンドレ・ブルトン。その生涯では精神医フロイトや革命家トロツキーにいたる思惟や人格との出会いがありました。ブルトンは常にシュルレアリスム宣言の原点に戻り、求心力を失わず人生に幕を引きました。享年70歳。伝記の最後に記されたブルトンの言葉が印象的です。「もし生が、すべての人びとにたいしてと同様、私にいくつかの失敗を課したとしても、私にとって重要なのは、詩、愛、自由という最初に抱いた3つの主張をけっして曲げなかったことです。」
    戦時下のシュルレアリスム
    短い通勤時間の中で長い時間をかけて「アンドレ・ブルトン伝」(アンリ・ベアール著 思潮社)を読んでいます。ブルトンの生きた時代は、戦前の政治不安がやがて第二次大戦勃発となり、ブルトン自身もアメリカ大陸に亡命を余儀なくされた時代です。アメリカやメキシコ等近隣諸国での芸術家との交流、シュルレアリスムの講演会等々様々な機会を捉えて、ブルトンがシュルレアリスムの意義を唱えていく過程が描かれていて、シュルレアリスムが時に政治や革命の扇動に利用された場面があって、文学や美術の世界に留まらない大きな動きの中でシュルレアリスムが生きてきた様子がわかります。シュルレアリスムは本文中の言葉を借りれば「詩的精神にささえられてたえずみずからを更新すること」「なによりもまず精神状態であり、オートマティスムによる象徴的で幻覚的なアプローチ」となり、「人間の社会解放にできるかぎり力を貸すこと、風俗習慣の完全な清算に休みなく努めること、人間の悟性を作りなおすこと」であると説いています。戦時下でも亡命中のブルトンが提唱を止めなかったシュルレアリスム。著書はラストシーンである戦後に続きます。
    ヴァイオリズムについて
    公務員としての勤務時間のせいかどうかわかりませんが、自分が仕事に一番集中できる時間は午前中です。昼食をとった後は仕事への集中が切れます。これは勤務に限ったことではなく制作にも言えます。自分の自然なヴァイオリズムがそうなっているのか、公務員として長く仕事をしているうちにそうなったのか定かではありませんが、昼食前のやや空腹感を抱えている時のほうが仕事が進むのは、自分だけではないと思うのです。公務は頭を使う仕事もあれば単純作業で済む仕事もあります。突発的な仕事が舞い込まなければ、ヴァイオリズムを考えながら一日の仕事をコーディネイトするのがいいかなぁと思っています。創作活動においてヴァイオリズムは顕著に現れます。常に自己感覚を確かめているせいかもしれません。彫刻の全体構造に思いを巡らせる時間は午前中、木を彫ったり土を練ったりする単純作業は午後にまわすのがベストです。実際は、なかなか思い通りにはいかないのですが、仕事への効率を考えることも必要かなと思うこの頃です。
    RECORD8月のテーマ
    毎日1点ずつ小さな平面作品を作り続けているRECORD。今月のテーマは6つの円が並ぶ画面をベースにして、そこに造形を加えていこうと考えました。円は以前にも取り上げたテーマで、自分が気に入っているカタチです。円は完結するカタチなので、どこか崩していかないと造形が出来ません。円は無機的な要素と有機的な要素の両面をもっていて様々に発展する楽しさがあると思います。今月は背景画面にも色彩等で実験をしていこうと決めています。円をフリーハンドで描くことも決めています。RECORDは1600点以上になり、それだけに過去作ったものを繰り返さない工夫が必要です。ましてや幾何抽象の場合はどこかで作ったような気がしてしまいます。技法も然り。創作の可能性を信じてRECORDはどこまで続けられるのか、今月もまた挑んでいきたいと思います。