Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 転寝で見た夢
    今日は珍しく仕事が少なくて、うつらうつらと眠くなるような時間がありました。帰宅してからも転寝をして先ほど目が覚めたところです。転寝で見た夢で、記憶の中に仕舞いこまれた風景や日常が立ち現れて、自分の無意識で勝手なアレンジを伴って消えていきました。自分の場合、夢はすぐに忘れてしまうので、夢の跡を辿るのは難しい作業ですが、とりとめのない日常が別の日常にコラージュされて、懐かしいような重苦しいような気分になりました。夢の中でも自分は自由な人間とはならず、現実がそのまま投影されているような、今生きている状況の延長線上にあって何か少しばかり欠損している生活を送っていました。満たされないものがあると感じる日常、それだからこそ現実の社会でもより良く生きようとしているのだと改めて感じたひと時でした。                             Yutaka Aihara.com
    閉塞感の中のRECORD
    職場の仕事机の傍らに描きかけのRECORDを持ち込んでいます。パソコンや書類に占領されている机ですが、ちょっと時間と空間があればRECORDを作っています。RECORDとは一日1点作り続けている平面作品でポストカードくらいの大きさです。仕事机で行う制作は閉塞感があり、そのためか細かな作業に向いていると思います。やらなければならない仕事がある場合はなおさらで、現実逃避のちょい休憩と思っています。時間的にも空間的にも制約を受ける中で作るRECORDは秘めたる小宇宙を形成し、迷宮に遊ぶような世界になります。パズルのような抽象絵画を作るのも、こんな閉塞感がなければ出来ないと感じます。作品は取り巻く環境によって多大な影響を受けるものです。こんなRECORDが作れるのも公務あってのことかもしれません。                         Yutaka Aihara.com
    花粉症の季節
    「梅は咲いたか桜はまだかいな」という季節になると、鼻がムズムズしてきます。自分は軽い花粉症でマスクをするほどではありませんが、時々不快感があります。週末に杉材を彫っているせいではないかと思いましたが、実はこの時に症状は出ません。陶彫をやっているせいで土埃かなと思いましたが、この時も症状は出ません。医者に診てもらったわけではないので、何が原因かわからないまま、ずっとこの季節を過ごしてきました。制作に対する集中力に花粉症が何か影響を及ぼすのであれば、その時は医者に行こうと決めています。最近集中力が足らないと思っていますが、これはどうやら花粉症ではなくメンタルなところで今ひとつ気持ちが入っていないせいでしょう。Yutaka Aihara.com
    大阪のニューハーフたち
    毎年この時期に大阪に出かけているので、職場の仲間と連れ立って夜のコースを楽しんでいます。梅田にあるニューハーフ・バーに行って、トークやステージショーを満喫しているのです。「JACK&BETTY」という店は健全な料金でやっていて常連客も多いようです。一歩踏み込むと倒錯した世界が待ち受けるのが非日常的でいいし、むしろ普通のナイトクラブより気楽な気持ちで入れる店だと思います。ニューハーフたちはとても奇麗です。大変な費用をかけて身体を作り上げているので、一見する価値はあるかなと思います。ママさんのステージ・トークは毒舌のきいたユーモアがあって、思わず笑ってしまいます。開業25周年だそうですが、いつまでも梅田で営業していて欲しい店です。                       Yutaka Aihara.com
    「アヴァンギャルド・チャイナ」展
    大阪国立国際美術館で現在開催している「アヴァンギャルド・チャイナ」展を見てきました。前に東京で開催していたのですが、見損なっていました。今回は巡回中の大阪の美術館で見られる絶好の機会になりました。中国は文化大革命以降、欧米の現代美術の動向を受け入れ、短期間の間に様々な試みをやってきたのが今回の展示内容でよくわかりました。自分の心に残った作品はスン・ユアンとポン・ユウの共作による「老人ホーム」です。これは13組の電動車椅子に乗った人物大の樹脂製人形が展示会場を動き回るもので、人形はいずれもリアルな多国籍の老人たちです。車椅子の動き回る音だけが沈黙の会場に響きわたり、異様な空間を作っていました。解説には「死体派」という異名をもつとありました。「シニカル・リアリズム」と称される人物の冷ややかな顔を描いたファン・リジュンの絵画も印象的でした。今後の中国現代美術の動向に注目していきたいと思いました。        Yutaka Aihara.com