2011.06.22 Wednesday
毎年7月に銀座のギャラリーせいほうで個展を企画していただいています。ギャラリーから案内状が届く方もいらっしゃれば、自分が出している友人や美術関係者もいます。このHPで個展の情報をキャッチして来ていただける方もいます。今年の案内状は野外で撮影した「構築~解放~」です。撮影日が晴天だったので、思い切り青空を強調したデザインにしました。「構築~解放~」は野外で見て欲しい作品ですが、ギャラリーではどんな空間演出になるのでしょうか。案内状と比較するのも一興かと思います。HPには毎日たくさんのアクセスがあります。デジタルではなく本物の実材に接してみたい方は、ぜひ個展会場においでください。ギャラリーせいほうは銀座8丁目なので新橋駅寄りにあります。通りに面したガラス張りの画廊です。外からも眺められますが、せっかく来ていただくなら、どうぞお入りになってください。
2011.06.21 Tuesday
世界の美術史であれ、我が国の美術史であれ、無名だった芸術家の発見や再発見によって時代の奥行きが出たり、また美的基準が見直され価値感が大きく変動することがあります。停滞が続いた時代が破壊と創造を繰り返す時代に変わるときに、その時代を牽引する芸術家もいれば、表舞台に出てもよさそうな力量をもっているにもかかわらず、時代の風潮の中に没した芸術家もいます。日本の近代美術史も、最近になって取り上げられた伊藤若冲や曾我蕭白のような画力をもった画家が発見されて、その時代の様子がわかってきました。まだ謎を残す部分は、今後の研究を待ちたいと思います。先日、江戸東京博物館に久しぶりに出かけた折、思わぬ興奮が自分の体内を駆け巡りました。狩野一信という画家を自分は知りませんでした。五百羅漢100点。緻密で西洋画の陰影法を取り込んだ凄みのある画風。伝承や寓話をテーマにしながら、人物や動植物における卓抜したデッサンは具象絵画の極みです。地獄図はまるでシュルレアリスム絵画のようで、そのパワーに圧倒されました。発見・再発見により今後どんな芸術家が現れるのか、時代の手のひらからこぼれた才能の発掘を歓迎いたします。
2011.06.20 Monday
このところRECORD制作に熱が入っています。何か新しい表現をしているわけではなく、意識が変わったように思えます。契機になっているのは先日見に行った「パウル・クレー おわらないアトリエ」展です。クレーの模索や試行によって自分は刺激を受け、それがRECORDに表れているのです。RECORDは毎日1点ずつ制作している小さな絵画です。画面構成や色彩計画、モチーフに至るまで毎回どんなことをやるのか思案しながら、毎晩食卓においた小さな厚紙と格闘しています。もちろんクレーの作風とは異なります。クレーは模倣できる作家ではないからです。クレーのようには出来ない自己イメージで、クレーのように自分の世界を模索しているのです。クレーの多作に憧れる自分は、この一日1点の制作スタンスを変えたくないと思っています。線描が哲学するクレーとは違い、自分が描く線に魅力を感じることが出来ない自分は、自動記述や構成要素を使って自分なりの世界を築き上げたいと考えています。RECORDという表現手法はここにきてようやく自分のお気に入りになってきました。
2011.06.19 Sunday
久しぶりに陶彫を行いました。先日タタラを作っておいたので、その乾燥具合もちょうど良く、いよいよ成形を始めました。陶彫に向かうと、ようやく新作に取り掛かっているという気持ちになります。2点成形をしたところで、余分な陶土がかなり出ました。これを土練りして再生させなくてはならず、土錬機を動かすのは来週にまわすことにしました。7月個展の梱包も始めました。制作と雑用。なんだかんだで一日があっという間に過ぎていきます。本当に週末は貴重な時間です。あれもやりたい、これもやりたいと思っても結局僅かな仕事しかできず、6時間以上の制作は精神的にきついものがあります。また次週。イメージ先行がいい感じに表れるのではないかと思っています。
2011.06.18 Saturday
今年7月に銀座のギャラリーせいほうで企画していただいている個展の図録が出来上がってきました。DMも届きました。今回の図録は工房内外で撮影した写真や助手たちが写っているセルフポートレイトを採用しました。それを携えて今日はギャラリーせいほうに出かけました。毎年この時期、銀座に図録やDMを運んでいます。今日は自家用車で行きました。都心に向かう東名高速が渋滞していました。昼過ぎに工房に帰ってきて制作開始。先日作っておいたタタラで成形を始めました。時間はあっという間に経ってしまいます。明日も制作続行です。