Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 書棚をながめると…
    どうも公務や新作彫刻の追い上げやらで読書の時間が取れません。自家用車通勤も読書が出来ない原因です。自宅の書棚をながめると、読みかけの本がいろいろ目につきます。陶芸家八木一夫の随想集やら現代彫刻の評論集など、ずっとそのままになっていて、新作の搬入が終わったら、ぜひ続きを読みたいものです。自分には気に入った書籍を購入すると妙に安心してしまう癖があって、かなり後になって読み始めるのです。しかも一冊ずつではなく複数の本を同時に読んでいくので、似通った種類の本であると混乱してしまうこともしばしばあります。やはり美術に関する本が圧倒的に多いのですが、たまには小説も読んでみようかと思っています。まだ映像よりも読書を身近に感じることができるので、昨今の活字離れの世相の傾向は、自分にとってほとんど関係がないと自負しております。             Yutaka Aihara.com
    集中力と持久力
    ひとつの仕事を全うするために集中し、それが長く持続できたらいいのにと思うことが度々あります。そうした集中力と持久力が噛み合って一日が過ごせたことは滅多にありませんが、今日はそれに近いパワフルな一日でした。新作「構築〜起源〜」の制作が佳境に入り、気持ちが身体に打ち克っているところを、さらに休日だというのに職場での賀詞交換会に出なければならず、制作時間が限られていたこともパワーが出せた原因だと思います。時間があっても仕事は進まず、緊張感のない一日を過ごすことが多いのですが、この三連休はしっかり制作をしたという実感があります。時間が限られていた方が自分を追い詰めて仕事ができるということかもしれません。明日から公務が待っていますが、勤務時間終了後にまた制作再開です。      Yutaka Aihara.com
    「象徴主義」を窓口にして…
    連休の作業中に、知り合いの美大生がやってきて「象徴主義」について調べていきました。「象徴主義」はG・モローに代表される19世紀末に登場した神秘的な主題を扱った一連の作品を指しますが、広い意味の象徴は古代から現代に至る全てのアートに当てはまるものではないかと思います。自分の作る彫刻にしてもイメージから発想したカタチに象徴としての意味を与えているわけですから、これも「象徴主義」の流れを汲むものと言えるのではないかと思えるのです。自分は様式を辿る美術史がある一方、美術哲学史があると考えます。人が作るモノに対して思考面から考え直すと平面的で一本化されたモノ作り史が有機的に結びついて、古代から現代までを角度を変えてみることが出来ると思います。「象徴主義」や「表現主義」や「構成主義」等を視点を変えてみたらどうだろうか、そんなことを考えながら今日も新作の単調な作業を続けた一日でした。                 Yutaka Aihara.com
    三連休でやるべきこと
    このブログはほとんど自分のメモとして書いているような内向きの文章になっています。三連休が始まり、まずやるべきことは「構築〜起源〜」の柱の修整彫りです。どこまで終わることができるのか。116本のうち64本は仕上げを終わっています。まだほぼ半分です。残りの柱は短いものばかりですが、修整が手間取れば時間はかかります。とりあえず今日12本。明日それをバーナーで炙って、さらに何本か追加の修整彫りを行う予定です。作業中の休憩時間なし。昼食も簡単に済ませて作業再開。これを強制労働と感じていないからこそできる仕事です。生きる張り合いか、完成への心の昂ぶりか、自分でもよくわかりませんが、集中力が持続しているのが不思議です。鑿の切れ味が悪くなっているのを気にしながら明日も修整彫りをやっていきます。                               Yutaka Aihara.com
    完成への心の昂り
    搬入までに完成するのかどうか、きわどいところです。それがあるせいか朝起きると手足に汗をかいています。自律神経失調症です。今までの作品でも搬入まで日数がなく厳しい時もあったのですが、今回のような症状は初めてです。就寝時も自律神経がおかしくなりそうなものですが、公務と制作の疲労に襲われ、神経がイラつく前に倒れるように寝てしまいます。朝はあっという間にやってくるので睡眠はしっかり取れていると自覚しています。妙なストレスはないなずなので、精神的には健康そのものではないかと思います。これはもう作品の完成に向けての心の昂りに他ならないのではないか。だいたいこの時期はいつもそうですが、作品のことしか頭にないのです。考えればこれが楽しくて創作をしているようなものです。どの年齢になってもハラハラドキドキがあるというのはいいことかもしれません。      Yutaka Aihara.com