Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 友人を訪ねて…益子・笠間
    例年この時期に栃木県益子の陶器市と茨城県笠間の陶炎祭に出かけます。陶芸家として活動している友人たちが、今年はどんな作品を作っているのか見たいし、良ければ購入したいと思っているのです。まず、益子の「かまぐれの丘」で店を構えるホソカワカオリさん。日用雑器をシンプルなセンスでまとめていて、料理を盛った時の見栄えが良く、また使い勝手がいい器を作り続けています。今年も相変わらず細やかでサラリとした皿が並んでいました。ホソカワさんの深皿を購入。次に笠間の佐藤陶房の佐藤和美さん。家内の幼馴染で、ともにデザインを学んだ仲です。和美さんの器は土肌を表面にだしたナチュラルな作りで、それをモダンなセンスでまとめています。和美さんの茶碗を購入。しばらく佐藤陶房に居座って、つもる話をあれこれしました。笠間の陶炎祭はこの3日には夜祭りがあって、会場中央に設置されたステージで生バンドが演奏するのです。夕方6時過ぎにジャズバンドが登場。店を閉めた陶芸家や家族、また私たちのような旅行者が集まって野外コンサートが開かれました。陶炎祭ならではの違いは会場に大きな登り窯が設置してあって、夜空を火炎が舞う演出があることです。例年訪れるところですが、今年も楽しく充実した時間を過ごすことができました。      Yutaka Aihara.com
    倉庫と言えども地鎮祭
    亡父が残してくれた畑に倉庫を建てる計画があって、今日は工事関係者が一堂に会して地鎮祭を行いました。神主は雇わず、現場監督がその役目を務めてくれました。縄を張った四方に塩、米、酒をまいて土地を清め、建設工事の安全を祈願いたしました。地鎮祭は土俗信仰によるものと思いますが、こうした慣わしが施工業者や私たちに安心を与えるものだと考えます。父がきっと若い頃に植えたであろう木々がかなり太くなってしまっているので、それを避けるように倉庫が建つ予定です。これでやっと作品管理やその他諸々のことができるようになります。地鎮祭を行っていた朝の時間帯は、もう初夏の匂いがしていました。鬱蒼とした木々に囲まれた倉庫ですが、自分も傍で作業が出来たらいいと考えております。               Yutaka Aihara.com
    どんな5月になるのか…
    新緑に溢れ花咲き誇る美しい季節です。自分のヴァイオリズムから言えば、夏に向うこの時期が一番創作に励める時で、例年ならまず取り留めのないイメージにしっかりしたカタチを与え、それを具現化するための制作工程を考えているところです。その後で土を練ったり木を彫ったりする作業が始まるのです。現在もイメージはあります。具体的な手立ても出来ています。ただし今はイメージを溜め込もうとしていて、作業に待ったをかけているのです。今まで作業先行でやってきましたが、この5月は思考先行の1ヶ月にするつもりです。どんな5月になるのか、またどんな5月にしたいのか、週末ごとに自分の造形を振り返り、雛型を作ったり、エスキースをして、頭の中では充実した制作生活にしたいと考えています。
    阿修羅と迦楼羅
    昨日見た「阿修羅展」で八部衆像が興福寺から国立博物館に移されて展示されていました。阿修羅もこの八部衆像に含まれるわけですから、当然のことと思いました。阿修羅は三つの顔と六本の手を持つ異形ですが、自分が注目したのが八部衆像の中の迦楼羅です。昨年夏に行った興福寺見聞のブログ(2008.8.25)でも迦楼羅に触れています。頭部が鳥になっていて、シュールな感じを与えます。迦楼羅はもともとインドの神が仏教に取り入れられたものだそうで、インドではガルダといいます。昔行ったバリ島でもガルーダという奇怪な神が信仰されていて、繋がりがあるように思います。自宅にもガルーダの木彫面があって居間に掛けてあります。そんなことで迦楼羅の造形に魅かれるのかもしれません。マニエリズム絵画に登場してくるような独特な風貌とカッと見開いた眼が印象的な仏像でした。
    東京の「阿修羅展」
    連日多くの観客で賑わっている「阿修羅展」に行ってきました。混雑を避けて閉館間際に飛び込みましたが、開館時間が延長していることを知っている人たちも多く、入場してみるとやはり阿修羅像の周りはたくさんの人がいました。阿修羅像は昨年の夏に興福寺で見ていますが、東京の国立博物館で見る阿修羅像は印象がまるで違いました。まずライトアップ。金色に輝くと言っては言い過ぎかもしれませんが、阿修羅像が置かれている舞台がポゥと明るくて何か別の空間に置かれているような錯覚を覚えました。それから興福寺の宝物館では見られない阿修羅像の背後。正面の顔の左右にある二つの顔が背後から見ると左右に分かれた横顔になり、その美しさにしばらく時を忘れてしまいました。背中もすっきりとした美しい面をしていて、これを見るために東京上野までわざわざ来たかいがあったと思ったほどでした。   Yutaka Aihara.com