2011.04.08 Friday
週末が近づいてくると、たまらなく彫刻を作りたくなります。木の彫り跡や陶土の肌合いが大好きです。時間があれば、石膏で雛型を作りたいところですが、今はいきなり実寸で作っています。週末は本当に短く感じます。造形への渇望がそう作用させているのだと思います。じっと思索する時間が欲しいのですが、つい先を急いで技巧ばかりに時間を費やしてしまうのです。今のところイメージが枯れることはなく、滾々とあふれ出す泉の如く、次から次へ作品が思い浮かびます。精神的には良好な状態なのかもしれません。工房の雰囲気に思い巡らすと、ウィークディの仕事も苦にならなくなります。そうした空間や時間が持てていることがラッキーと感じることがあります。ただ明日はまた休日出勤。このところずっと土曜日は職場にいます。週末は丸2日とも工房で過ごしたいと願っています。
2011.04.07 Thursday
幾何学的抽象をベースにした画面に造形を加えることは従来通りですが、同じ繰り返しのパターンから少し変形したパターンにして今月はやっていこうと思います。一日1点の作品作りは、時に緊張した画面が創出できたり、時に緩慢な画面に甘んじたりしてきました。葉書大の大きさに慣れて、その手軽さあればこそ継続できたと思っています。最近になって興味が出てきたのは色彩です。自分の作品はいずれもカタチが主になり、色彩は従になる傾向がありました。もっと色彩による冒険があってもいいのではないかと考えるようになり、今月は思い切った色彩を取り込んでいこうと思っています。高校生の頃は色彩に対する苦手意識がありました。自分の作品は他人と比較すると色彩の数で勝っていても色感が感じられない無味乾燥でフラットな画面でした。その印象がトラウマとなって、自分は色彩を遠ざけてきました。色感が育つのはどの年齢までか、自分にはわかりませんが、今になってようやく自由に色彩が扱えるのではないかと思っています。今月のRECORDはカタチのみならず色彩にも挑戦しようと思います。
2011.04.06 Wednesday
通勤電車の中で読んでいるA・ブルトン著「シュルレアリスムと絵画」(人文書院)に収められているマルセル・デュシャンの作り出したガラス絵「花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも」に関する分析は、造形美術に対する価値観が大きく変わったことを示唆していて興味を持ちます。瀧口修造全集(みすず書房)にもデュシャンの同作品が取り上げられていたので概略は知っていましたが、これほど綿密で詩に富んだ評論は、じっくり噛み砕いて読むのに相応しいと思いました。美術評論の中で造形作品に相応する詩的言語が用いられ、作品から発せられるイメージを源泉にした詩的世界に思いを寄せるのは、作品の分析と解釈が一筋縄ではいかないことを意味しているように思えます。事実、この作品を図版で見た時に、何か言いようのない世界観があって、この洞察には鑑賞する側に通念をひっくり返していくだけの覚悟が必要だと感じました。A・ブルトンや瀧口修造が試みた詩的言語による分析は、単なる評論を超えて、創造的な世界を構築しているように思えます。
2011.04.05 Tuesday
毎朝納豆を食べていたのに、震災の影響からかスーパーマーケットから納豆が消えました。自分は豆好きで、納豆が大好きです。かつて健康を売りにしたテレビ番組で取り上げられて、納豆が飛ぶように売れ、店頭から消えたことがありました。でも最近の事情は深刻で、納豆がいつ店頭に戻ってくるのかわかりません。納豆と味噌汁の絶妙な取り合わせは、日本人にしかわからない美味しさだと思っています。日本びいきのオーストリア人が、納豆だけは食べられないと言っていたことを今でも思い出します。自分の納豆好きは健康志向からくるものではありません。単純な豆好きで、醤油が好きで、粘りが好きとなれば、それはもう納豆しかないのです。少し前は大粒納豆が好きでしたが、最近は小粒納豆に嗜好が移っていました。ひきわりはあまり好みません。豆そのもののカタチを留めているのがいいのです。パンでも豆パンがあります。ごろごろした豆が入っているものであれば何でも美味しく食べます。不思議な嗜好かもしれませんが…。
2011.04.04 Monday
先週に続き今週も仕事の多い一週間になりそうです。年度初めは今の職場に限らず、どこでも同じ風景なのかもしれません。来週末が遠く感じられます。でも夜のRECORD制作は気合が入っています。昨日美大生に見せられたミニRECORDのおかげです。有能な弟子がいて良かったと思います。美大生のミニRECORDはテキスタイル的で、記号化したカタチに色彩が溢れています。アメーバのようにどこまでも広がっていく世界です。自分は空間構成的な世界で、彫刻のラフスケッチのような捉えでRECORDを作っています。そんなことも含めて、公務と創作の両方に仕事が山積する一週間の幕開けとなりますが、気持ちの持ちようで仕事が楽しく感じられる時も多々あります。多忙な仕事に慣れてきたせいかもしれません。公務と創作の気持ちの切り替えにランクアップが図れたようにも思えます。毎晩RECORDを頑張ってやっていこうと決めています。