Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 大型連休に向けて
    公務員は暦通りの休日になるので、3連休のあと一日仕事に行って、また3連休といった飛び石連休になります。新作は5月8日(日)の図録用撮影日に向けて、大型連休をフルに使って仕上げに入ります。連休中は基本的に制作三昧で、その合間に声楽家の叔父のリサイタルがあったり、美大生や美大受験生がやってきて一緒に制作する機会があります。栃木県益子や茨城県笠間の陶器市・陶炎祭に出かける日もあります。公務を離れて自分を取り戻す日々になり、この大型連休は貴重な時間を過ごせるだろうと期待しています。木彫、陶彫、印、RECORDと盛りだくさんの作業が待っています。精一杯取り組みたいと思います。
    印の表現の楽しさ
    自分が作っている印は、集合彫刻の部品ひとつひとつに貼り付ける目的があります。和紙に押印し番号をつけて、陶彫部品の見えないところに貼っていきます。新作ごとに新たな印を彫っています。書道等に押印する落款はそれなりの伝統を踏まえた形式があるのだろうと察しますが、そんな手ほどきを受けたことがない自分は自由気儘に作っています。自分にとって印は言わば抽象絵画なのです。クレーやミロ、モンドリアンのような記号化された構成的な平面作品。そう考えると印はとても楽しく拘りのない世界です。自分の氏名を崩して線の要素として捉え、解読不可能なくらいに煮詰めてしまうと不思議な世界が出てきます。中国から由来した正しい篆法、印法、刀法からなる印を学んだ人からは奇妙な作品に映るとは思いますが、そうしたものとは別世界のものです。いずれ我流印が集まってきたら、展覧会でもやりたいと思っています。新作の印もそろそろ考えていかなければなりません。
    自分探しの旅
    先日、若い美術家志望の人たちに囲まれて自分を振り返る機会を持ちました。自分が何かを表現して鑑賞する側にメッセージを与えるために表現媒体の選択とともに、何を伝えるかという内容が最も大切と話しました。あたりまえのことをあたりまえに話している自分が奇妙に映りましたが、これは本当のことです。表現内容を掴むためには自分自身を知り、自分と社会との関わりを知り…と話を進めていくうちに、自分探索を繰り返しやっている自分のことが浮かび上がってきました。自分と向き合うことは意識するしないに関わらず誰でもやっていることだと思います。ただし、自己表現を念頭においた自分探索は、表現者であれば必ず試みるものです。自分ほど自分自身で捉えようのない摩訶不思議なものはないからです。自分は謎だらけと認識しているのは私だけではないはずです。自分の探しの旅は、まだ途中経過です。そこまでで培ったものを吐き出し(表現し)、また貯め込んで(イメージし)、次の未知なる場所に足を踏み入れる、それが最期の一呼吸まで続くのかもしれません。そんなことまで話すつもりはなかったのですが、成り行きでそうなってしまいました。
    NOTEのアーカイブ
    今夏発表する新作のことを考えると、昨年の今頃はどんなことをしていたのか気になります。NOTEのアーカイブを見て、昨年の新作の進行状況を確かめてみると、現地点で既に作品は仕上がっていて、部品ひとつひとつに印を貼り付ける作業をしていたようです。これは明らかに今年より早く進んでいたと言わざるをえません。今年はまだ本焼きをしていない陶彫部品があり、印も考案中です。図録撮影日が昨年より1週間先になったこともあると思いますが、ちょっと焦ります。印は早急にデザインを決めて彫り始めたいと思います。自分がずっと作り続けている彫刻は部品を集めた集合彫刻なので、長年作っているうちに部品同士が混ざって、どの作品に使っている部品なのか判明できなくなることがあります。そのため作品ごとに印のデザインを変えて和紙に押印し、そこに番号をつけて部品に貼り付けるのです。何とか今月中に印を彫っていこうと思います。来月の連休中には「構築~楼閣~」と「構築~解放~」を仕上げなければなりません。
    週末 来客華やか
    今日の工房は若い女性が多く出入りする一日でした。普段は土埃や木屑に塗れているのに、いや今日も同じですが、来客によって華やかな雰囲気になりました。ボランティアとして時々土練りを手伝ってくれる子、美大で工芸工業デザインを学ぶ子、これから美大を社会人受験する子、いずれも20代前後の人たちです。自分と全員関わりがあるのですが、今日はよく揃ったものだと思いました。美術を通して「自分探し」をして自己表現に繋げたいと考えるのは、自分の若い頃と同じです。相原工房の環境が彼女たちを助けるなら、お安い御用と言いたいところです。それにしても彼女たちの探究心、向上心はたいしたもので、将来の芸術界を引っ張っていくのは女性の力が大きいのではないかと思うほどです。今春から工房利用者が増えていくのは歓迎ですが、工房は学校ではないので画材や工具が不足する事態もあるかもしれません。そこは悪しからず。彫刻、絵画、工芸…と分野も様々でこれから工房に活気が出そうです。