Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • ブログを書く習慣
    HPを立ち上げてから3年、このブログも毎日書いているので、ほとんど習慣となっています。日によっては創作活動とは縁のない一日があって、別の仕事に追われることは少なくありません。でも自宅に帰ってブログに向き合うと、創作のことや最近見た展覧会、現在読んでいる本に関すること等、自分自身を取り戻す時間が作れます。HPは誰でも見られるわけで、その中にあるNOTE(ブログ)ですから、人に読まれることは承知の上で、自分の作業工程の確認をしてみたり、思考をめぐらせたりして、これはほとんど自分のために書いているような具合になっています。いわば自分のメモです。せいぜいちょっと意識した公開日記くらいな感じです。こんな感じならずっと継続できると思っています。自分自身を取り戻す時間、これはかなり貴重な時間と言えます。                         Yutaka Aihara.com
    一日一点の陶彫制作
    一日一枚の平面作品によるRECORD。ポストカードのサイズで毎日取り組んで、もうかれこれ2年が経とうとしています。これはサイズがよかったと思っています。職場の机上、自宅のテーブル、街のカフェ等で気軽に取り出せて、頭に浮かんだイメージを描きとめるのにとてもいいのです。さて、現在試作中のRECORDの立体版ですが、一抹の不安を覚えつつ、やり方次第ではこれも可能かなと思っています。ただし平面のRECORDほど都合のよいものではありません。まず、陶彫という技法です。今は彫りこみによる加飾を毎晩やっていますが、場所はどこでもというわけにはいかず、アトリエでなければ出来ません。轆轤をはじめ様々な用具が必要だからです。しかも一日では製作工程の全てをまかなうことはできません。これを一日一点やっていくとなるとどうなるか、今の仕事をやりながら制作が滞りなくできるのか、でも可能性を感じられるならやってみようか、いろいろ思いをめぐらせていますが、近いうちにはスタートする予定です。        Yutaka Aihara.com
    「この世はぼくを捉えようもない」
    昨日に引き続き、クレーの詩集から感じたことをブログにまとめます。「この世はぼくを捉えようがない。死者たちや、生まれてもいない者たちのところでちょうどよく暮らしているのだから。創造の中心にふつうよりちょっと近く。でもまだ十分に近くはない。」このクレーのコトバはかなり印象的です。生や死を超えたところにある居心地のよい(と勝手に感じているのですが…)世界に住んで、何かを発信しているような感覚をもちます。非日常の中に自分を持ち込まなければ、創造行為は出来ません。世間で言う「浮いた存在」ですが、世間を洞察する目だけはしっかり持って、モノに対する考え方や感じ方を提示(表現)できなければ、単なる浮いた存在で終わってしまうのかもしれません。自己満足を周囲が認めてくれれば、それは芸術として成り立ちます。ましてや造形思考に共感してくれれば、芸術家として成功したと言っても過言ではありません。クレーのコトバにはそんな刺激を含んでいると思っています。                        Yutaka Aihara.com
    クレーのコトバより
    自宅のリビングにいつも「クレーの詩集」が置いてあります。食事の前にちらりと見て、その短い言葉のもつ魔力に触れています。詩集はかなり若い頃に書かれたもので、まさに青春時代のパウル・クレーのちょっとシニカルな面を感じ取ることができます。恋愛の詩も多く、クレーが異性に対して抱いていた様々な感情が読み取れて面白いと思います。造形美術に関する詩もあります。断片的なコトバとして感じ取った方がいいかもしれません。コトバと視覚が有機的に結びついて、クレーの心象を吐露しているように思います。もっとコトバと身近な付き合い方をしたい自分には羨ましい限りですが、クレーのような若々しい頃の何ともやるせない感情を、その時期にコトバに出来なかった自分は、今の少し鈍った状態をどんな風にコトバにしたらいいのかわかりません。でも詩から受けるイメージは大好きなのです。  Yutaka Aihara.com
    「構築〜起源〜」土台作り
    作業に必要な厚板を9枚購入してあり、今日から土台作りの作業に入ります。板の厚さは2cm4mmで、土台は9畳分の大きさになる予定です。今までで一番広い面積になる作品です。全部広げると作業場はめいいっぱいになるところですが、今日は1枚だけ穴の位置を決め、カットを始めてみました。板に厚さがあるとジグゾーが安定してカットが容易になります。忽ち作業場は木の粉にまみれてしまいましたが、穴に柱を立てていくと作品全体の構成が少し見えて、木屑や粉が散在する環境の中で、ようやく作品らしくなってきた感じがします。今までずっと柱を彫ってきたにも関わらず、今日から立体造形が始まった気がしてしまいます。これから雛型を参考にしながら、全体を見据えて、柱を立てる位置を決めていかなければなりません。三連休の目標としたところはやや達成できなかったのですが、また来週末に持ち越して継続したいと考えています。