2010.03.26 Friday
大衆演劇がよほど好きと思われがちですが、今月2回目の「三吉演芸場」へ行ってきました。今月の公演をやっている劇団が好きと言うわけでもありません。たまたま今回は管理職仲間で行こうという話しになって、自分が音頭を取りました。やはりいつ観ても大衆演劇は面白いなぁと思います。観客の楽しませ方、サービスの仕方、セリフの間の取り方、どれをとっても勉強になります。一万円札を扇のようにして役者の胸に押し込むファンたち。女形の艶っぽい流し目。江戸情緒たっぷりの喜劇に妖艶な歌謡ショウ。毎日こんな非日常的な世界に接していると、自分も夢現になりかねないのですが、また明日からリアルな世界に戻っていくのです。たまにはこんな時間の過ごし方もいいものです。
2010.03.25 Thursday
先日は3つの美術館を駆け巡り、鑑賞三昧の時間を過ごしました。これは制作と同じくらい大切にしているもので、見たい展覧会が重なると出かけていきます。チケットを贈ってくれる知り合いがいることも大きな要因です。この日、3つ目に辿り着いたのは、地元横浜の美術館です。今となっては一番馴染んでいる美術館で、みなとみらい地区の高層ビルに囲まれた一角にあります。話題性のある現代美術をよく取り上げていますが、今回は「ポンペイ展」というイタリアの遺産を展示していました。横浜美術館は、いつになく混んでいて、やはりこうした悠久の時を刻んだ美術品は人気があると実感しました。灰に埋もれた街は、装飾品の数々がそっくり残っていて、そうした歴史を歩んだ作品は、それだけでロマンを感じさせるものがありました。剥がれ落ち一部が欠如した壁画を見ると、鮮やかな色彩に溢れていた当時を思い、風光明媚な都市だったポンペイをイメージしてしまいます。欠落した部分をイメージで補う意味では、美術品の鑑賞でありながら創造行為にもなっていて、楽しい時間を持つことができました。
2010.03.24 Wednesday
先日、東京上野に出かけ、東京国立博物館の「長谷川等伯展」と上野の森美術館の「VOCA展」を観てきました。「長谷川等伯展」の混雑ぶりに比べると、若い世代の画家による「VOCA展」はゆったりと観ることができました。若い世代と言うと、自分たちの頃は抽象や反芸術的なインスタレーションが盛んに行われていました。自分も学生時代はアングラ演劇に出かけ、美術館で行われた派手なパフォーマンスを楽しんでいました。自分が大学で学んでいる具象彫刻は古いなんて思ったりしました。でも最近の若い世代の傾向は具象が多く、絵画らしさ彫刻らしさの復権があるのではないかと思っています。ただし、具象と言っても説明的要素はなく、写真やコラージュを用いた表現が目立っていました。「VOCA展」は、今までにない新しい価値観や表現は発見できなかったものの、新鮮な感覚が漲っていて興味深く観ることができました。
2010.03.23 Tuesday
先日出かけた東京国立博物館平成館の「長谷川等伯展」。見たかった絵は当然「松林図屏風」ですが、御馴染みの画家でも生涯を通して、どんな画業を打ち立てたのか、とくに修行時代の作品が見てみたい気持ちがあって、混雑が予想される国立博物館まで足を伸ばしたのでした。予想は裏切られず大混雑の会場で、これも予想は裏切られず大変興味深い作品群に出会うことができました。若い頃の作品は丹念に描き上げた仏画が中心で、人物が纏う衣装に施された文様まで緻密に描かれていました。絵画の技術は天下一品で、眼を見張るものがありました。狩野一門が画壇を席巻する中、長谷川等伯は在野にあって、様々な趣向を凝らした画風で、画壇に一石を投じたものと考えられます。やはり「松林図屏風」の革新性は現代に通じるものがあり、何も描かれていない空間に、描いたもの以上の表現と説得力がありました。この時代にあって、どうしてこんな作品が生まれたのか不思議です。緩急極まる運筆に酔ったひと時でした。
2010.03.22 Monday
昨年の三連休は図録のための写真撮影をして、7月の個展のために準備を始めていました。それに比べると今年はかなり遅れています。初日は手間暇かけた陶彫パーツをひとつ潰しています。翌日は気分転換のために美術館巡り。今日は朝から工房にいましたが、成形はなかなか捗らず、細かな部分に手を入れているうちに時間ばかりが過ぎていきました。制作途中でRECORDの厚紙を切断しに職場に行ったり、畑の植木を整理している業者や、近々工房の周囲に犬走りをコンクリートで作るための打ち合わせを別の業者とやっていたりして、三連休最後の日だというのに制作一本にはなれませんでした。理想通りの休日スケジュールではなかったのですが、ぼんやり過ごしていたわけではないので、その時々の気持ちの充実はありました。ただし、作品の結果が見えてこないので多少の焦りはあります。今月末には新作の全体図が見えてくればと思っています。