Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 快さを求めて
    生きていくうえで、自分はいつも快く清々しい風に吹かれていたいと感じています。快適な気分で過ごすためには、どんなことをすればいいのかよく考えますが、自分にとって創作活動はそんな快さを求める手段なのかもしれません。たしかに自分が日々取り組んでいる彫刻制作は労働の蓄積です。完成するのかしないのか見当がつかないこともあります。ただし、自分が思い描く環境(空間)に、自分のイメージしたカタチが置かれた状況を思うと、ワクワク感が沸きあがります。それはよく眠り、よく食べ、通じもよくなるという自分の生理現象に現れるのです。陶彫はそうした自分の感覚に強く働きかけてきます。土のざっくりした肌、それをきっぱり規制する幾何的な面と、ゆるやかに光を受け入れる曲面のハーモニーが自分にこの上ない快さをもたらすのです。陶彫に巡りあえてよかったと思える瞬間です。彫刻制作は苦しみ悩むだけではなく、快い達成感があるということを忘れてはならないし、そもそも徒労に終わるかもしれないこんな仕事をずっとやっている意味を考えたいと思うこの頃です。
    今年の個展お礼状
    今年7月の個展のお礼状を出しました。あれから早いもので1ヶ月が経ちました。画像は個展会場で撮影した「構築~包囲~」の部分で、床に落ちる影が印象的だったので、それを取り入れてみました。今日は朝から工房に行ったのですが、やはり酷暑に勝てず早めに切り上げてきたのです。午後から自宅のパソコンに向かって、お礼状の宛名印刷をしていました。ギャラリーせいほうの方で招待した人は芳名帳でも住所がわからず、この場を借りて御礼申し上げます。また来年同じ時期に個展を開催いたします。暑い中、多少無理をして工房に出かけるのは来年の新作のためです。まだどんなものになるのか具体的には見えていませんが、イメージだけは固まっています。今年並みに大きな作品を展示することになります。どうぞ、ご期待ください。
    出入りの多い一日
    夏の終わりは毎年不調になることが多く、虫垂炎で入院した年もあった自分ですが、今日という日は妙にフットワークが軽くて一日のうち自宅を6回も出入りしました。ブログは日記の役割も担っているので、この6回の出入りをメモしておこうと思います。今日は内向きな話題で申し訳ありません。まず1回目は朝7時に工房に出かけ、陶彫部品の成形に手を入れました。自宅から朝食の連絡を受けて帰り、2回目は朝10時頃、職場にやり残した仕事を片付けに行きました。職場から帰ったのが午後1時頃で、自宅で昼食を済ませました。3回目は近隣のスポーツクラブに汗を流しに出かけて、自宅に戻ったのが午後3時半。4回目は地域の祭礼に挨拶に出かけ、自宅に戻ったのが午後5時。そこで家内が邦楽器の修理が出来ているので一緒に東神奈川まで行ってくれと言うので車を出したのが5回目。夜は再び近隣のスポーツクラブに行って水泳をしてきました。これで6回目。こうして書いていくと、決して多忙というわけではなく、時間刻みでゴチャゴチャ動いている自分に気がつきます。週末にやろうとしている創作活動は、今日はほんの2時間程度。野暮用ばかりで過ごした一日でしたが、これで不調から抜け出られればいいと思うことにしました。
    陶壁への思い
    今ここで言う陶壁というのはレリーフ(浮き彫り)とは多少ニュアンスが異なります。レリーフは古代エジプトやギリシャ等で盛んに作られた表現方法で、僅かな肉厚で立体を表す正面性の強い彫刻のことです。自分のイメージにある陶壁の作品は、たとえば市街図を上空から見たような情景で、凹凸がそのまま丸彫りとしての彫刻に通じる表現方法です。いわば地図にある等高線に近いものです。再来年に向けて制作を開始した作品は、まさにそんなイメージです。自分の旧作に「発掘~鳥瞰~」という陶壁による屏風があります。「発掘~鳥瞰~」は凸部分だけを陶彫で作りましたが、新作は凹部分も陶彫で作る予定です。大地である壁に埋め込まれた陶彫。マイナスの発想。そんな思いから今回は取り組み始めました。明日はまた新作の陶彫部分に挑もうと考えています。
    マッキントッシュの椅子
    今夏、飛騨高山美術館にあるマッキントッシュの部屋を見てから、時折マッキントッシュのシャープなデザインが頭を過ります。あの市松模様に見られる直線的なデザインは、家具や室内装飾において簡素で斬新な印象を与えるのです。とくにマッキントッシュの背もたれの長い椅子は有名です。白い壁の前に置かれたマッキントッシュの椅子は、それだけで究極の美を生み出しています。学生時代に図版で見て、それからしばらくして実際の家具に触れました。市販もされているようですが、購入しても置く場所に困るくらい完璧なカタチをしているのです。以前のブログに書いた記憶があるのですが、オブジェとしての椅子に自分はとても興味があります。椅子は座ることの出来る彫刻だと考えています。座りやすさ等の機能性を追究した椅子は、とくに近代から現代に至る建築史や美術史に多くの秀作が登場しています。一方で純粋に美的なカタチを追求している椅子も多くあります。マッキントッシュの椅子もそのひとつです。ガウディの木製の椅子も動物的な動きが感じられて面白いと思います。自分はそうした日用品をテーマに美的価値を求める仕事に、楽しさと余裕を感じてしまうのです。