Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 秋の虫が鳴く夜
    あの猛暑が信じられないくらいの涼しさになりました。また週末は暑くなるそうですが、秋は確実にやってきているようです。周囲に緑が多い我が家は、夜ともなれば虫の合唱が始まります。このブログを書いている時も、外ではさまざまな虫が鳴いています。自分は眠くて眠くて仕方がありません。毎年この時季は眠いのです。RECORDを描きながら、うつらうつらしています。通勤の時だけではなく、こんな夜も手ごろな本でも読みたいところですが、睡魔に勝てそうもありません。こんな時は、何も考えず深い眠りに落ちていきたいと思います。
    どしゃぶり ひさしぶり
    いつまで猛暑が続くのかと思っていたら、台風接近のニュースが流れて横浜でも大雨が降りました。まさに、どしゃぶりひさしぶりの語呂合わせとなりました。これで暑さは一段落なのでしょうか。我が家は自宅も工房も畑の中に建っていて、雨が降らないと土埃が舞い上がる環境なのです。私たちは近隣に住む親戚に畑の手入れをお願いしています。一雨来ないと土埃が舞い上がり草刈が出来ないと言われ、雨を待っていました。これでようやく自宅や工房周辺の草刈をやっていただけると期待しているところです。自分も退職すれば、自宅や工房周辺の手入れをしますが、いかんせん今は時間がないので親戚にお願いしているのです。このまま涼しくなってくれれば週末の作業も捗るのに…と思いつつ夏から秋へ気候が変わる時に猛暑の疲れが出て、体調不良にならないように気をつけたいと思います。
    ロシア・アヴァンギャルド
    自分の学生時代はロシアは旧ソビエト連邦で社会主義体制の閉塞感の強い国でした。ソ連を中心とする東欧諸国はどれも社会主義国家で、ハンガリーやルーマニア、チェコスロバキア、ユーゴスラビアに出かける際にビザを取得しなければなりませんでした。それでもオーストリアに住んでいた頃に、よくハンガリーやルーマニアに出かけました。当時ポーランドや東ドイツに行けなかったのは残念でしたが、オーストリアにいても遠くの国というイメージがありました。自分はチェルノブイリ原発事故のほんの少し前に帰国したので、惨状はわからずじまいですが、そういう事故があると、自分がいたオーストリアとソ連は地理的には近い国なんだという意識がもてました。美術的には当時のソ連は社会主義レアリスムばかりで、ロシア・アヴァンギャルドが存在した実感はありませんでした。ロシア・アヴァンギャルドのことを知ったのは帰国してからの話で、日本の書籍を通じてロシアの革新的な芸術運動のことを知りえたのでした。考えてみればシャガールにしろカンディンスキーにしろロシアを亡命した芸術家たちで、彼らが生まれ育った風土に新しい美の息吹があっても不思議ではありません。しかも彼らはどこかにロシアの血を残した作品を作り、それが美術史の中で近代から現代に通じる役割を果たしているのです。ロシア・アヴァンギャルドについて自分なりにもう少し拘ってみたい欲求に駆られているところです。
    「シャガール」展 夢と前衛
    先日、東京上野にある東京芸大美術館で開催されている「シャガール」展を見てきました。副題に「ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」とあるように、展示内容はシャガールの絵画だけでなく、同時代を生きたロシアの芸術家の作品やシャガールの舞台美術も網羅していて、内容の濃い展覧会になっていました。自分の学生時代のことを振り返ると、自分はシャガールの作品にあまり関心がなく、実際に彫刻的ではない絵画世界に馴染めなかったように思います。画業の偉大さは認めていたにも関わらず、感覚的なところで受けつけなかったのでした。シャガールの作品が好きになったのは、自分に滞欧生活があったおかげです。作品の中に自分の血縁を塗りこめ、故国から離脱できない心情が常にあったことが自分に感動をもたらせました。自分の滞欧生活なんてシャガールの故郷を追われた身に比べれば、ほんの一時の気の迷いかもしれません。それでも孤独な魂の僅かな部分が自分には理解できたような気がしました。展覧会ではカンディンスキーの初期の具象絵画がまとまって見られたことが、自分にとって大きな収穫でした。この風景画が次第に非対象絵画になっていくことを美術史で知っている自分には、具象の中に潜む構成世界を勝手に想像して楽しむことも出来ました。
    週末 汗の滴る菊練り作業
    週末は貴重な時間なので、とにかく工房に居て作業をしたいと思っています。今日も決して涼しくはなく、朝から太陽が照りつけていました。陶土に水を打って土錬機にかけ、さらに菊練りをしてビニールで密封する作業は、結構身体を酷使するので楽ではありません。ざっと見積もって今回は100キロ程の陶土を作りました。これは創作活動ではなく単純労働です。この暑さの中ではボランティアの子も倒れてしまうかもしれないので、これは自分がやることにしました。陶土は自分にとって造形の基本となる素材です。ブレンドされた自分の陶土に愛おしさを感じる時があります。陶土の無駄を作らないように手間をかけます。焼成で失敗したもの以外は全て元に戻します。乾燥した陶土はハンマーで砕いて水を何度も打って、しばらく放置した後、再び土錬を行います。今日は最後の菊練りに汗を流しました。室内温度が高いので多少柔らかめにした陶土を練りました。練っている陶土に汗がポタポタ落ちました。一体いつまでこの猛暑が続くのでしょう。2時半まで頑張って、それ以上の作業は厳しいと判断しました。