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  • 岡崎和郎展 補遺の庭
    先日、鎌倉にある神奈川県近代美術館で開催中の表題の展覧会を見てきました。「補遺の庭」とは何か、加えてモノクロのキューピーの写真が大写しになったポスターが不思議な雰囲気を出していて、とても気になっていた展覧会でした。岡崎和郎は瀧口修造の評論を通して知り得た造形作家です。美術との関わり合い方に魅かれて、一度作品を見てみたいと思っていたのです。補遺とは日常見慣れたモノの視点を変えることで、見る側の精神の欠落を補完する作業を指して名付けているようです。なるほど日用品の材質が変わったり、見方を変えることで、心の中に不思議な神秘が生まれることを、美術館という空間を通して感じることができました。狐につままれたようでいて、わかりやすい作品がそこにありました。
    《白い風景》シリーズとクロッキー
    昨日のブログの続きになりますが、神奈川県立近代美術館鎌倉別館で表題の展覧会を見てきました。保田春彦先生の金属による抽象彫刻は、ずっと自分の脳裏にあり、また気になる世界観をもった作品です。その保田先生がパリで病に倒れて、現在車椅子の生活を余儀なくされていることは、長野県麻績に住む池田宗弘先生から聞いていました。私は保田先生とは話をしたこともないくらいの面識なので、遠くから回復を祈るばかりですが、今回のクロッキー展には病に倒れた時の心理的な描写もあって驚きました。歪んだ自画像、治療する医師たちの手許、介護の様子などを素早く描いたクロッキーで己の全てを曝け出し、それを作品化にまで繋げていく強靭な意志に対して、敬意を払わずにはいられません。保田先生は「老いのツッパリ」と称して、病に倒れる前から1000枚の裸婦クロッキーに挑み、1300枚のクロッキーを描かれたことを展覧会を通して知りました。クロッキーはどれも長い彫刻家生活で培われた形態把握のしっかりした線描によって情緒を排除し、完成度の高いものになっていました。
    週末 湘南方面美術館巡り
    好天に恵まれた今日は、神奈川県立近代美術館鎌倉館、別館、葉山館の3つを家内と廻ってきました。美術館に行くきっかけとなったのは彫刻家保田春彦先生が、裸婦クロッキーによる個展を別館で開催していたためです。保田先生が大学で教壇に立っていられた頃、自分も同じ大学で彫刻を学んでいました。大学のシステムの関係で、保田先生の教えは受けられませんでしたが、時々先生の作業場を覗いていました。でも自分から先生に声をかけることが出来ず、例え先生と話が出来たとしても何を話してよいのかわからない自分がそこにいました。ただ、西欧の都市を純化して抽象彫刻に高めた作品が脳裏に焼きつき、どこかの美術館に先生の作品が常設されていれば今でも必ず気に留めています。そんな先生が裸婦クロッキーをやっていられることを聞いたのは、自分の個展会場に来られた写真家の方からの情報でした。そんなこともあって今日は湘南方面の美術館に出かけたのでした。個々の感想は日を改めるとして、今回観た3つの展覧会はいずれも考えさせられたものばかりで、それだけで有意義な時間を過ごせたと思っています。
    週末 加飾とタタラ
    先日成形が終わった3点の陶彫土台に、今日は加飾を加えました。陶彫土台は8点必要で、現在のところ今日の3点を含めて6点が乾燥待ちの状態になっています。あと2点。また座布団のようなタタラを数枚作りました。ところで、今日は職場でちょっとした用事があって、工房と職場を出たり入ったりしました。土曜日のたびに雑用があって、制作が途切れ途切れになってしまいます。RECORDも新しいテーマで昨日から描き始めました。陶彫と併行してRECORDの彩色もやっていました。このところ涼しい日が続きましたが、今日は汗ばむくらいの陽気でした。でも工房内は真夏の暑さとは違い、快適な気温で過ごしています。制作が確実さをもって前へ進められるように、貴重な時間を有効に使いたいと考えています。
    10月 実り多い1ヶ月に…
    10月になりました。実り多い1ヶ月にしたいと願っています。創作活動には最適な気候になりました。昨年の今頃は「構築~瓦礫~」のための石膏型を作っていました。今年の陶彫部品は曲面がないので、石膏型に嵌め込んで成形する必要がありません。ただ今年は部品の体積が大きく、窯にひとつずつしか入らない部品が多いことが不経済であるし、効率も悪いところかなぁと思っています。だんだん作品が大きくなっていくところが自分の癖です。今年は三角錐や四角錘をベースにした緊張感のある作品を作りたいと考えています。新作のタイトルも考えなければなりません。昨年は昨年の作品を「瓦礫A」とブログに公表していました。そして今年の作品を「瓦礫B」にするつもりでした。というのは今年の作品と昨年の作品は2対になるものとして考案しているためです。でも、やはり今年は今年で発想の源に立ち返って、新たにタイトルを考えようと思います。今月は新作をどこまで進められるか、それによって来年の個展までに余裕が生まれるかどうかが決まります。頑張りどころの最初のハードルかもしれません。