Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 夢で見た作品
    昨日のブログの続きです。夢の中で記憶を再構築して作り出した世界は、自分の願望がそのまま現れているように思います。夢が現実であれば、自分はもうひとつの人生を歩んでいることになりますが、そこでも自分は彫刻をやっているのです。素材に鉄を選んでいるところを考えると、やはり自分の中には金属に対する憧れがあるように思います。くず鉄を溶接し、人体の一部を作っていて、それも内部ががらんどうの穴の空いた彫刻です。廃物利用の作品で、鉄も錆びています。師匠の池田宗弘先生の真鍮直付けの細い人体作品と、私淑している保田春彦先生の錆鉄の造形がイメージの根底にあるのだと思います。昨日のブログに書いた部屋の格子棚に、それら鉄の彫刻作品が並んでいるのです。さて、夢の続きはどうなるのか、夢の中でもう一人の彫刻家に出会っている自分は、その後どんな脚色を用意しているのか、ドラマであれば楽しい展開もあるのでしょうが、やはり夢は夢なのです。その後はまったく夢を見なくなり、夢で見た作品は次第に輪郭を失い、今は霧に閉ざされた空間に放置されたままになっています。
    夢で見た部屋
    家内はよく夢を見るようで、寝起きにこんな夢を見たと自分に語る時があります。自分はほとんど夢は見ません。または朝になると忘れてしまうのかもしれません。詩人瀧口修造の文章に夢の記述をしたことが書かれてありましたが、自分も夢の内容を忘れなければやってみたいと思います。実はいくつか夢の内容を覚えているものがあります。夢の中で、自分は学生に戻っていて、半地下のような部屋に住んでいるのです。夢の中でも自分は彫刻を学んでいます。その部屋は広めのワンルームで、全てフローリングです。部屋の真ん中あたりから一段高くなった空間があり、その奥に格子状になった棚が設えてあります。棚には彫刻の小品があって、これは自分の習作です。鉄やら石膏やらで出来た作品は、いつかどこかの美術館で見た彫刻の雛型だったように思います。部屋は滞欧生活をしていた時に、よくお邪魔した邦人彫刻家の自宅兼工房が下地になっているように思います。夢は記憶のコラージュのようなもので、突飛な情景は出てこないのかもしれません。自分は質素な暮らしをしていて、アルバイトで稼いだ金銭は全て彫刻の材料費に充てていました。そこだけが妙に生活じみた夢なのです。でもそんな夢を繰り返し見て、忘れずに覚えているのが不思議です。
    成形に明け暮れた代休日
    土曜出勤の代休として今日休みを取りました。今日は朝から工房に籠もって制作でした。陶彫による大きい四角錘、つまりピラミッドのカタチを昨日から作っているのです。だいたい初めの1点目で難行するものですが、これも例外ではなく、たった1点にかかりきりになりました。大きすぎて陶土が上部の重さに耐えられず、途中から切込みを入れて、2つに分割しました。つまり下の部分は台形になっています。その台形のタタラの裏側から斜交いを入れて上部の重量に耐えられるようにしました。それから上部と下部をドベで接合し、カタチを整えて今日の作業を一旦終了させました。果たしてこれが数日間保てるのかどうか…。タタラが倒れないように、また曲がらないように板材や角材で押さえを作ったり、急遽補強をしてみたり、とにかく今日は疲れました。陶土に振り回され右往左往して一日が過ぎていきました。加飾まで到底辿り着けませんでした。今までにない大きさなので、自分の段取りの悪さもありました。これが何とかなれば2点目はもう少しリラックスして作れるのではないかと思います。すべてはこの1点目にかかっています。
    週末 大きな四角錘作り
    陶彫土台が8点作り終わって、今日から大きめな陶彫部品を作ります。まず窯の大きさいっぱいの体積をもつ四角錘(ピラミッド)を4点。先日土錬機で混ぜておいた陶土が、あっという間に無くなっていきました。今まで陶彫をやっていた中で一番大きい作品かもしれません。当然一日では終わらず、土曜出勤の代休になっている明日も制作継続です。実はこの窯の容量いっぱいの作品をいろいろ作って、野外工房に置きたいと考えているのです。陶彫は他の素材と違って、それほど大きな作品が作れません。窯で焼くという工程があるため単体で限りなく大きくすることができないのです。それで以前から集合体による作品にしているわけですが、野外工房には単体を所々に配置して、空間を演出するための装置として考えてみたいと思っています。四角錘の陶彫で、まずそんな実験をしてみたいと思います。
    土曜の出勤日  
    今日は職場全体で休日出勤となりました。代休は月曜日に取ります。朝の通勤ラッシュがなく、世間は休日の雰囲気いっぱいでしたが、今日はいつもどおりスーツを着て出勤しました。昨日のブログに職場のことはあまり書かないと宣言したばかりなのに、週末に制作ができなくなると、他に話題がなくなって、つい職場のことを書いてしまいます。ブログを読んだ人から、「横浜市公務員で、職場はエキスパートの集団って、どういう仕事ですか?」と質問されました。エキスパートの集団と言うのは、専門の免許を持っている人で構成されている職場という意味です。最近、免許の更新制度がスタートし、私はその第一号となりました。政権が変わると見直しが行われて、更新制度がなくなるのではないかと、職場で淡い期待を持っていた人がいましたが、結局は継続になっています。勘のいい人なら、もうおわかりだと思いますが、そんな職場で私は働いているのです。明日は工房に行って、もうひとつの仕事に従事したいと思います。