Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 謎めいたタイトル
    横須賀美術館の「若林奮展」を見て、その彫刻のタイトルに注目しました。「所有・雰囲気・振動」とか「長い山脈に付属する振動」とか作者にしかわからない意味を込めてタイトルにしています。造語の場合は造語に至った思考を説明すれば、不可解なタイトルが多少理解できると思います。造形はコトバを従属させるものではなく、コトバと併行して形作られることもあると考えます。タイトルにはそんな謎解きがあってもよいと思うのです。作家によっては詩のようなタイトルをつける人がいます。タイトルを集めると散文詩のようになって、造形作品の他に作品がもうひとつあるような具合です。美術は時に詩的であったり、また哲学的であったりするので、こうした遊ぶ?要素が出来て、それはそれで楽しいものです。謎めいたタイトルにあれこれ思いを巡らせるのも一興かなと思います。             Yutaka Aihara.com
    横須賀美術館「若林奮展」
    今日も昨日に続き、杉材を3本荒彫りして作業場を後にしました。夕方、高速道路を飛ばし、横須賀まで行きました。現在、横須賀美術館で開催している「若林奮 VALLEYS展」を見るためです。かなりまとまった彫刻や素描や版画が展示されていました。自分が学生時代に見た「振動尺試作」もありました。美術館の外に設置されているVALLEYSの模型もありました。相変わらず考えを巡らせてしまう作品群を目の前にして、この不思議な雰囲気に何度となく魅了されてしまうのは何故だろうと思いました。作品そのものを見るのではなく、作品が動機や思考を伝える装置であるのが、その理由のひとつだろうと思うのです。物事に対する考え方の提示と言ってもいいのでしょうか。謎が多いところもあって、どんな解釈をしたらよいのか思案してしまいます。そこが魅力なのかもしれません。          Yutaka Aihara.com
    3月初めの勤勉な週末
    3月になりました。陽気はしだいに暖かくなってきています。今日は創作活動に明け暮れた一日でした。杉材を3本荒彫りしてから、乾燥した陶彫に化粧がけをしました。朝から夕方まで休みなく作業し続けて、帰宅してから「RECORD」に取り掛かりました。夜は少々時間を空けてスポーツクラブに行って身体を動かしてきました。普段公務が忙しいので、週末になると限られた時間の中であれもこれもしたいと考えてしまうのです。花粉症のくしゃみをしながら、右往左往している落ち着きのない自分がいます。春になると創作に向けたテンションが上がるらしく、立ち止まることなく作業に没頭してしまうのです。深夜の時間になってようやく頭と身体のスイッチがOFFになりました。明日もきっと今日の延長です。このままやれる時にやっておこうと思っています。
    4年に1回の29日
    今年はうるう年にあたり今月が29日まであります。「RECORD」は今年は366点。今日その1点を作りました。「0229」とナンバーをつけましたが、このナンバーが再び登場するのは4年後になります。2月の締めくくりはやはり「RECOD」で、今月のテーマである正三角形からやっと解放されるという思いです。同じカタチで1ヶ月続けるのはつらいものがあります。でもせっかく乗りかけた舟なので最後まで頑張ろうと思います。明日から3月で、朝が明けるのが早くなりました。春はそこまでやってきてると感じます。花粉症のくしゃみも出始めました。花粉症にはつらい季節の到来となります。                           Yutaka Aihara.com
    芸術家が猫を好むわけ
    昨日のブログに書いた彫刻家池田宗弘先生を初め、画家藤田嗣治、文豪夏目漱石など、猫を表現媒体にする芸術家は多いと感じます。同じペットでも犬やウサギに比べるとどうでしょう。古今東西の芸術家の作品テーマで、そんな調査をしてみたら楽しいのではないかと思います。猫が芸術家に好まれる理由はいくつかあると思いますが、人間に従順な犬に比べると猫は自由気儘、それでいて適度な距離をもって人間のそばにいるという性格によるものが大きいのではないでしょうか。よく見ると結構聡明な面構えをしている猫もおります。夏目漱石が小説で猫に語らせた世相や風刺もわかるような気がします。古くはエジプトの頃から猫は造形美術のモデルにされ、その動きは現代のミュージカルにもなりました。猫の彫刻的な美しさや地を這うような動き、狡猾な雰囲気などが芸術家に好まれる所以だろうと思います。   Yutaka Aihara.com