2010.07.31 Saturday
今日は朝から工房に行って新作の作業を始めましたが、あまりの蒸し暑さに耐えられず、午前中で切り上げることにしました。天窓を開け、工事用巨大扇風機2台を稼動させていましたが、汗が滴って素材の上にポタポタ流れました。とくに神経を集中させると、汗があふれるように出てシャツがびっしょりになりました。毎年のことなので仕方ないと思っています。かえって汗が出たほうが身体が動きやすくなるようです。水分を充分補給し、梅干と紅鮭のおにぎりを頬張って、3時間ほど作業を続けました。午後は自宅でゆっくり休んで、夜はRECORDの制作をしていました。明日も半日は工房で作業をしようと思います。
2010.07.30 Friday
今日は一日夏季休暇を取って、長野県の麻績に住んでいる彫刻家池田宗弘先生宅に出かけました。毎年夏の恒例行事になっている先生の工房訪問ですが、聞くところによると池田先生は南米ペルーに1ヶ月滞在されて、体調を崩されたというので、今回はお見舞いをかねて行ってみました。池田先生はもう既に体調を回復されて元気いっぱいの様子でしたのでひとまず安心しました。長崎県からキリスト教関係の仕事がきていて、昨日まで長崎にいた話やペルーでの話、とりわけペルーの遺跡に見られる巨大な石組みの考察、彼の地の気候風土の感想等、お喋りに時間を忘れるほど楽しく過ごすことができました。先生が住まれているところは人里は慣れた森の中にあるので、ハクビシンが侵入してきたエピソードは自然の中に住まわれているからこそ起こることと思いました。相変わらず先生の彫刻をはじめとする作品の多さに触発を受けて、自分も創作への意欲が湧いてきました。例年先生の工房にお邪魔した後は制作に弾みがつきます。今年も例年に増して頑張ろうと思います。
2010.07.29 Thursday
先日、東京六本木にある国立新美術館へ「マン・レイ展」を見に出かけました。20世紀美術を代表する旗手として知られたマン・レイですが、一般的にはどの程度知られているのか、観客動員で成功するのは印象派と世界遺産認定の遺跡展くらいと人から言われたことがあります。果たしてマン・レイはどうなのか、そんな興味もあって美術館に行ったのですが、観客はかなり入っていました。やはりマン・レイの知名度は相当なものかもしれません。マン・レイはポートレイトで世に出た作家ですが、それに留まらず現代美術に大きな足跡を残しています。自分は前からマン・レイのエスプリの効いたオブジェに魅力を感じます。そのオブジェが所狭しを置いてあるマン・レイのアトリエのビデオはなかなか楽しく、ジュリエット夫人へのインタビューも興味津々でした。マン・レイの写真の中に「黒と白」と題したポジとネガが一対になった作品があります。キキというパリのモデルとアフリカの仮面を構成したまさに白い顔(キキ)と黒い顔(仮面)のコントラストが美しい作品で、そのシャープな感覚に魅せられました。写真表現をはじめ、さまざまな分野に表現の可能性を求めたマン・レイの功績は現代に繋がるものとして強く印象に残りました。
2010.07.28 Wednesday
義母は「毎日書道展」の「かな」部門の会員で、当時は東京上野の都立美術館へ義母に連れられて家内と行っていました。義母が亡くなって、「毎日書道展」に行く機会がなくなったと思ったら、自分と同じ横浜市公務員で管理職を務める友人が「毎日書道展」に出品しているというので、先日再び「毎日書道展」に足を運びました。会場は上野から六本木に移って、国立新美術館の広い空間を使っていました。まず出品作品の多さにびっくり。入り口の受付で出品者の氏名を言ってパソコンで検索してもらわないことには探せないと思いました。友人の作品は「漢字」部門で、流れるような筆致がとても気持ち良く感じられる作品でした。自分は「書」に関心があって自己流の文字を楽しんで作っています。それは画家パウル・クレーやホワン・ミロのカリグラフィ的な絵画が契機になっているわけですが、文字が絵画的に記号化していくプロセスに魅力を感じているのです。墨を紙に落とすことによって、墨と空白の部分に緊張感が走り、黒と白のせめぎ合いが始まります。その一瞬を永遠化するのが「書」だと考えています。「書」には空間があり、墨には多くの色彩が含まれていると感じます。そんな自己流解釈で、友人の「書」を楽しませてもらっています。今後、彼がますます精進して独自の世界を構築してくれることを期待しています。
2010.07.27 Tuesday
連日美術館巡りをしていますが、今日出かけたところは趣向が違います。今日は勤務日でしたが、出張があって職場には顔を出しませんでした。そこで勤務時間終了後に六本木ヒルズに出かけました。森アーツセンターギャラリーで開催されている「地球最古の恐竜展」を見るためです。夜10時まで開かれている展覧会と言うのは滅多にないので、それならば遅い時間に行ってみようと思ったのです。企画を考えると、家族連れで混雑しているかもしれないと予想したのですが、やはり遅い時間帯は人がまばらで、恐竜の骨等をじっくり見ることができました。アルゼンチンで発見された化石をもとに数々の復元模型が出来ていて、一部屋ごとに復元模型を配置した空間演出がありました。博物館の展示で見られるような学術的な羅列ではないのが新鮮でしたが、イベント性が強いためかテーマパークのような印象を受けました。家族で学びながら楽しめる企画として、また巨大な恐竜の骨の合間から見える52階の夜景も楽しめる企画として六本木ヒルズで開催する意図があったのだろうと思いました。