2010.02.03 Wednesday
先日、横浜市民ギャラリーに行った折に、横浜美術館に足を伸ばし、若い映像作家による展覧会を見てきました。「束芋 断面の世代」展という平面作品と映像による作品で、新しいような古いような世界観に浸っていました。見慣れた日常のちょっとした情景や室内風景や人物、静物をペン画ふうのアニメーションにして、幻想的な世界を表現していました。断面というのは、社会全体を見据えるというよりも、もっと小さな関わりの中で誰もが生きている現状を捉えてのことを言うのでしょうか。ともあれマンションの一室が見取り図のように上から描写されたものが映像化され、何かの弾みで崩れていく過程を追った表現には、何でもない日常に潜む孤独感や妙な不安が滲み出ていて、不思議な気持ちにさせられました。現代美術は難解なモノと思われるフシがありますが、この「束芋 断面の世代」展はわかりやすく、心に触れてくるものがあって、とてもいい企画だと思いました。いろいろな表現分野を発掘して、展示してみせる横浜美術館は、地元というだけではなく応援していきたい美術館です。近いこともあって頻繁に訪れる場所でもあります。
2010.02.02 Tuesday
先月の「絡みつく」から今月の「渦巻く」へテーマが変わりました。RECORDというのは、ブログで幾度となく説明していることですが、葉書大の作品を一 日1枚ずつ制作していく総称で、文字通りRECORD(記録)です。もう4年目に入り、総数は1000点を超えています。3年前から毎月テーマを決めて 作っています。表現方法は具象傾向、抽象傾向、半立体など自由にやっています。このところ5日間をひとまとめにして展開する内容にして一貫性を持たせてい ます。今月のテーマ「渦巻く」は今までも出てきたテーマですが、改めて「渦巻く」世界を煮詰めていきたいと考えています。渦巻きは日本古来の文様にも表れ る意匠で、集中や拡散を表現するにはとてもいいカタチをしています。現代絵画ではオーストリアの芸術家フンデルトワッサーが渦巻く作品を作り続けていまし た。もう故人ですが、自分が実際に会話したことのある唯一の巨匠です。「渦巻く」は抽象的な平面構成としても、描写的な幻想絵画としても面白くなるのでは ないかと思っています。
2010.02.01 Monday
2月になりました。2月になった途端に雪が降り出し、職場からの帰り道に明朝のことが心配になりました。我が家は丘の上にあるので、道が凍結したら歩けなくなるのです。横浜では珍しいことです。さて、今月の制作ですが、来月末にある新作の撮影を目指して、陶彫をひたすら作り続ける予定です。「構築〜瓦礫〜」にとって、今月が重要な制作工程に入るからです。月初めに目標を立ててやっているせいか、常に時間に追われる週末を過ごしています。それは東京銀座で個展を開催する前からの習慣化した日常で、かれこれ10年以上も、こうした生活を続けています。おそらく公務員を定年退職するまで、このままかもしれません。その中でも今月こそは…と考えながら、毎月異なる制作状況の中を何とか乗り越えてきているのです。ある意味緊張が伴い、自分の課題解決に向けて出来得る限りのことをしています。あえて生涯学習と言わなくても、学んで創り、創ってはまた学ぶために生きている気がしています。立派なことをしているとは思えません。これは自己満足に過ぎないことで、環境があって許されていることだとも思います。
2010.01.31 Sunday
今日は朝から工房に入り、制作に拍車をかけていました。前に成形した陶彫の修整2点、新たな成形3点、次に窯入れを予定している作品4点の仕上げと化粧がけ、そして窯入れをしました。午後はカメラマンが工房に来て、今年の個展に出品する「球体都市」7点の撮影をしていきました。いつもながら密度の濃い週末です。ずっと動き回って立ち止まることのない作業。それでも昼頃にぐったりする時間もあったのですが…。「構築〜瓦礫〜」が少しずつカタチになっています。タイムリミットの3月末まで、あとどのくらいの作業時間があるのか、どこまでやれば納得のいく作品になるのか、模索がないとは言えませんが、今は考えるより身体を動かすことです。無我夢中になってる自分を多少冷静に見つめてコントロール出来るようになったことが、熟練なのか、加齢によるものか、よくわかりませんが状態としてはいい状態を保ってると思います。また来週末。5日間の公務に専念した後で、またスイッチを切り替えたいと思います。
2010.01.30 Saturday
昨年の今頃は横浜市民ギャラリーのグループ展に出品していたので、市民ギャラリーの受付にいて来客を待っていました。今日は鑑賞する側として訪れました。自分の作品がないため、全体を客観的に見回すことが出来ました。毎年出品されている方々には、その精魂込めた仕事に頭が下がります。例年小学校や中学校、高等学校の児童生徒作品展と同じ日程で開催しているので、観客動員数が多いのです。今日も親子連れが児童生徒作品展を見たついでにグループ展にも寄っていました。自分の後輩にあたる若い作家が、かつて自分の定位置だった正面入り口の場所に、大きな木彫作品を出していました。グループ展の看板としては、ガラス張りの遠くから目立っていて、いい雰囲気だと思いました。自分はもう出品する機会がないかもしれませんが、このグループ展がいつまでも継続できるように、また発展できるように祈っています。そのためには新人の発掘が急務ではないかという課題を感じつつ、市民ギャラリーを出ました。