2010.07.26 Monday
今日は今月11日(日)出勤の振り替え4時間と年休を合わせて一日休みをもらいました。そこでまた美術館巡りに出かけました。昨日に引き続いて今夏見たいと思った展覧会を回るのです。午前中は近隣の方々に会わなければならない用事があって、今日も午後の炎天下の中を頭にバンダナを巻いて行きました。今日の展覧会は2つとも命を画布に塗りこめた渾身の作品を展示している画家の展覧会で、その重さと迫力、寂寥感にしばし夏の暑さを忘れてしまいました。一人は横浜のそごう美術館でやっている「鴨居玲」。57歳で急逝した画家で、酔狂した人物描写、命を削り取るような筆致、深い闇の中から浮かび上がる画面構成は一眼見て忘れない印象を残します。もう一人は東京都庭園美術館でやっている「有元利夫」。38歳で急逝した画家で、バロック音楽に導かれて、静謐で古い壁画のような画面を作り上げた画家です。2人とも亡くなった年が1985年。没後25年を経て、この同じ時期に展覧会を開催しているのは偶然でしょうか。詳細な感想は別の機会を持ちますが、何とも言えない感慨に耽ったひと時ではありました。
2010.07.25 Sunday
例年なら東京銀座での個展開催中に、東京の美術館を見て回っていましたが、職場から離れられない身分なのでそれが叶わず、今夏は今日から時間を作って見たい展覧会を回ることにしました。今日の午前中は工房に行って、新作の準備を行っていました。あまりの暑さに工房の作業を早めに切り上げ、午後は東京の美術館に行きました。まず六本木からスタートし、東京国立新美術館で開催している「マン・レイ展」、それから友人が出品している「毎日書道展」、場所を渋谷に移し、Bunkamuraで開催している「ピーター・ブリューゲル版画展」に行きました。今日は午後から出かけたので、3つの展覧会で終了となりました。まだまだ見たい展覧会があるのですが、別の機会に時間を作りたいと思います。それぞれの展覧会の感想については機会を改めますが、炎天下の中で充実した時間を過ごしました。
2010.07.24 Saturday
個展最終日である今日は、一日中在廊しました。朝から知人友人が訪ねてきて、ほとんど休む暇がなく過ごしていました。食事に出た時間にも知人が来てたらしく、芳名帳を見て気づきました。大変失礼いたしました。毎年来ていただいている先輩の彫刻家や写真家の方々から、自分に関わりのある日本を代表する彫刻家の消息を聞けるのも、ギャラリーせいほうで個展を開催しているからで、彫刻界が大変身近に感じられるひと時でもあります。個展は始まれば、あっという間に終わってしまいます。イベントとはこんなものでしょうか。毎年のことなので慣れてきましたが、夕方ボランティアの子2名と懇意にしている運送業者がやってきて、てきぱきと作品を解体・梱包してトラックに運びました。相原工房に到着したのは20時ごろだったか、作品を保管場所に置いて今回の個展が無事終了しました。また来年。もう既に新作を始めていますが、本格的には今日から来年に向けてスタートです。来年もよろしくお願いいたします。
2010.07.23 Friday
今夏の東京近郊の美術館では、自分の興味関心のある展覧会が目白押しです。2年ほど前までは自分の個展開催に合わせて東京の美術館を見て回っていましたが、最近はそれもできず、日を改めて美術館に行くことになります。時間をどう取るか考えながら、見たい順番をつけて行こうと思います。今読んでいる「瀧口修造全集Ⅵ」(みすず書房)の中に、マン・レイに関する文章があります。マルセル・デュシャンも瀧口修造の評論で詳細を知りました。そして今はマン・レイです。マルセル・デュシャンとマン・レイは昔から作品を知っていても、踏み込んだ理論を知ることもなく自分の中を通過してきています。でも興味があって今更ながら当時の前衛を振り返っているのです。そこに国立新美術館で開催されている「マン・レイ展」。これはぜひ行ってみたいと思っています。千葉の美術館でやっているマスク展にも行ってみたいと思います。これは自分の中にある土俗の趣向からきています。上野でやってる中国文明、渋谷でやっているブリューゲルの版画展…どれもこれも行きたい展覧会ばかりです。公務のスケジュールの間隙を縫って、どのくらい回れるのか楽しみではあります。
2010.07.22 Thursday
中学生の頃の恩師からきた手紙に関する内容を、昨日のブログに書きました。今日届いた手紙も別の恩師からのものでした。この人は横浜ゆかりの作家に関する本を出版している文筆家です。そろそろ80歳になろうかという年齢であるにも関わらず精力的に歩き回って、自分の個展にも足を運んでくれます。自分の「構築」シリーズを見て、「5年程前に訪れたバルセロナで見たガウディのサクラダ・ファミリアが連想されました。天空に伸びる塔の姿に祈りと希望と、それを同時に解決しようとする夢の構築を発見し…(以下略)」と手紙には綴られていました。この連想を大変嬉しく思います。自分はガウディを意識したわけではありませんが、ガウディの精神性は理解できるし、また自然の形態を独自な視点で取り入れた造形に尊敬の念を抱いています。少しでも近づければ幸いと考えます。個展期間中は仕事があって、なかなか銀座まで行けませんが、多くの人たちに支えられている実感はあります。