2010.07.16 Friday
明日から三連休が始まります。公務とは違う意味で密度の濃い仕事が待っています。初日は搬入準備の確認作業、二日目はギャラリーせいほうへ作品搬入、3日目から個展が始まり、夕方はオープニングパーティーがあります。せいほうでの個展は5回目ですが、慣れたとはいえ作品の大きさ、組み立てが毎回異なるので心配の種は尽きません。今回も何とかいい結果を残せれば、と願っています。1年1回自分一人だけのイベントを持つということは、楽しいことではありますが、正直に言えば負担もあります。それでもやりたい気持ちが強く、創作に向かう意欲を確かめながら、個展を続けているわけです。発表できる機会をいただけるうちは、どこまでもやっていこうと思っています。
2010.07.15 Thursday
表題にある悩んでいることはRECORDの制作時間のことです。毎日欠かさず、小さな作品を1点ずつ作り続けていくことは、なかなか困難です。困難を承知で始めたこととは言え、ついグチっぽくなってしまいます。最近RECORDの制作に本当に行き詰まりを感じています。意地で制作を継続しているところもありますが、いい結果は出てきません。また何かの拍子に作品が動き出すこともあるかもしれません。今までの打開策は、ふとしたはずみで作品が展開し、再び希望がもてる状況が訪れたという按配です。そんな都合のよいことが再三来るものでしょうか。公務の多忙さを言い訳にしたくはありませんが、発想には時間が必要で、仕事上その時間が極めて取り難いのは事実です。気持ちの切り替えは長年の習慣ですぐ出来ますが、発想やイメージとなると自分を追い込む時間が必要で、それにはかなりの時間と労力を継ぎ込まなければなりません。まだ何か出来そうだという期待感があるうちは、行き詰ってもやっていこうと思います。この困難を乗り越えようと、いつもいつも自分に叱咤激励しているこの頃です。
2010.07.14 Wednesday
夏季休暇を来月の盆休み期間より少し前に取ることにしました。このところ公務は残業続きで、休暇のことでも考えていないと気持ちが持たないと感じます。典型的な現実逃避です。さて、休暇はどこに行こうか、何をしようか、そんなことを考えているのが今は楽しいのです。工房に籠もることも考えましたが、やはりどこかへ出かけようと思います。師匠を訪ねるか、旧友を訪ねるか、師匠の住む長野県か、旧友の住む茨城県か京都府か、それとも…。管理職という役職についている間は、長い休みは望めません。職場での危機管理が付き纏うからです。それでもどこかに出かけてリフレッシュしないと心身が固まってしまうので、多少でも環境を変えたいと思っています。
2010.07.13 Tuesday
自分は陶彫や木彫を表現媒体にして「発掘」や「構築」シリーズを作ってきました。それは床(大地)から立ち上がっていく造形です。作品によっては大地に埋もれた世界をあらわにして表現したものもあります。いわば大地が発想の起点であり、地面を座標にして、それよりプラスマイナスの振幅する幅が作品の大きな位置を担っています。アメリカ人彫刻家アレキサンダー・カルダーのモビルは、そんな地べたに生える自分の作品とはまるで異なる空間意識を持っていて、自分にとって常に新鮮な存在です。カルダーは20世紀を代表する巨匠であり、自分とは比べることも出来ないのは百も承知です。しかしながら空中に浮遊する空間の解釈は、いつも自分を刺激してやみません。千葉県佐倉市にある川村記念美術館には、カルダーの常設作品のための部屋があります。青一色に塗られた壁に原色のモビルが浮遊する空間は、非日常そのもので誘惑的です。そこでは重力が失われたような錯覚に陥ります。フワフワとした単純なカタチが衝撃をもって迎えてくれる場所なのです。
2010.07.12 Monday
立体作品の展覧会に行くと、初めは大きな作品に目が奪われますが、じっくり見ていくうちにガラスケースに入った雛型に注目が移ります。雛型にはいろいろな謎が隠されていて、ひとつひとつ想像しながら鑑賞することはこの上ない楽しみなのです。まず雛型は作家の試作品です。試作品から作家が意図したことや迷いも見えてきます。それは作家が垣間見せる内なるコトバであり、完成作品にいたる思考過程を示すものでもあります。作家名は忘れましたが、石膏による雛型数点が展示されていた個展の、その展開力に心が躍らされました。そのうち1点が大きな石彫になって床に置かれていましたが、作家がカタチの取捨選択を行った思考がわかって興味が沸きました。完成された石彫作品だけ見ていたのでは、その裏にある戸惑いや迷いはわからなかったのです。それらを見せない作家もいると思いますが、同じ創作活動をする自分としては、雛型の展示は歓迎いたします。