Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 今年の読書について
    昨年からずっと読んでいる「瀧口修造全集」の読破が、さしずめ今年の読書目標です。昔どこかで読んだ評論が全集に掲載されていると、若かった頃を思い出して懐かしく感じます。でも当時はわかっていたような、わかっていなかったような気分でいました。今冬は瀧口修造に暮れ、瀧口修造に明けました。まだ全集は2巻目です。やや厚い全集の一冊を携えて、あちらこちらに出かけては読める時に読んでいます。自分は本が大好きで、いつも本を読んでいる途中で別の用事をしていて、その本を放置している傾向が昔からあります。集中して一気に読むことは最近なくなりました。とつおいつ読む習慣に変わってきています。本を鞄に入れておくと安心する妙な癖が自分にはあります。昔から書店にふらりと入って、しばらく時間を潰すのが得意です。そこで今年の読書はどんなものになるのか、計画は立てられませんが、しばらくは瀧口修造の呪縛を受けて、その後は途中まで読んだ本の続きを読もうかと思っています。買いだめした本もいっぱいあります。今年も出来るだけ時間を作って本を読みたいと考えています。
    1月RECORDは「絡みつく」
    蔓状のカタチがうねうねと伸びてきて、何かに巻きついたり、絡んだりするイメージがあります。今までのRECORDにも時折出てくるカタチです。今月はそうした渦巻くカタチを追求したいと思っています。渦巻くカタチは日本古来の文様にあります。絡みついた場面は、何か生命的なものを表しているように思います。崩れかけた遺跡に巨木の根が絡みついて、異様な雰囲気が漂っている遺産があります。そんな画像が脳裏にあって、今月のテーマにしました。技法はきわめてシンプルな方法を使います。それこそペン1本でやっています。今回のシーズンは、ほとんど描写によるものと考えています。平塗りによる色彩も使います。前シーズンで多用した平面的な色彩は生かしていきたいと思っています。冷たい平面処理と蠢く情念的な描写。そんな効果を狙っていければ、今回のRECORDのシーズンは、ある程度の達成感を持てるのではないかと思うのです。
    今年のRECORDの方向性
    一日1枚のノルマを自分に課して、ポストカード大の平面作品を作り続けているRECORD。今年は4シーズン目に入ります。昨年まで幾何図形を基本とした抽象傾向の作品をやってきました。繰り返すカタチを1年間続けたことで、ややマンネリズムに陥ることもありました。今年は初年の傾向に戻り、具象的というか有機的なカタチをイメージしてやってみたいと考えました。描写の復権もあります。立体感を陰影で表すアカデミックな描写をもう一度やってみたいという気持ちは、ほどんど生理的な欲求に近いものがあります。ただしテーマは具体性や説明的要素を持ちません。「何か」「生きているような」「動きのある」といった形容がイメージされるので、そうしたカタチにしてみようと思っています。とりあえず今日まで4点のRECORDを作ってみました。1ヶ月ごとに緩やかなテーマとなる形容詞を与え、また5日ごとに展開を図る方法は今までのRECORDの踏襲としたいと思っています。
    制作に明け暮れた日
    昨年のブログを見ると、この3日より制作を開始しています。今年は昨日の2日より始めています。これは自分の工房だから出来ることで、そういう意味でも工房を建設して良かったと思っています。今日は来月に美大受験を控えた高校生がやってきました。工房は厳しい空気があるので受験勉強にはちょうどいいと言うのです。自分も勉強に集中している受験生が傍らにいた方が制作に弾みがつきます。今日は陶彫成形4点、大きいタタラ6枚、それに新シーズンのRECORDをやりました。いつもの制作より多い作業量でした。今日は朝から夕方まで精一杯で、今年の滑り出しとしてはまずまずかなと思います。夜は年賀状の追加を作りました。今日で休庁期間が終わり、明日から通常勤務に戻ります。6日間の休庁期間は大晦日や元旦があって、いろいろな意味でケジメをつけたい休日でしたが、自分には制作があるため、その合間に用事を済ませるという甚だ落ち着かない休日になりました。また明日から公務と制作のバランスをとりながらやっていきます。
    ウイーン回想から始まる1年
    昨夜、NHK番組からウィンナーワルツが流れてきました。恒例のオーストリア国営放送局が衛星で流している「ウイーン・ニューイヤーコンサート」の模様です。自分は毎年この時期にこの番組をブログで取り上げています。理由は1980年から85年までウイーンにいて、当時は立ち見でこのコンサートを聴きに行っていたからです。ウイーン国立美術アカデミーに在籍していた自分は、日本の旅行社に依頼されてチケットをとるアルバイトをしたことがあるのです。生活の足しにやっていたことでしたが、自分も大晦日は国立歌劇場でJ・シュトラウスのオペラ「こうもり」を立ち見で観て、元旦は楽友協会でのコンサートにこれも立ち見で聴いていました。コンサートが終わると室内を飾っていた花々を適当にもらって帰って、自分の下宿に飾っていました。美しい旋律に聞き惚れながら、明日のパンを気にする毎日でしたが、当時は時間がいっぱいあって心は充実していたように感じられます。楽友協会(ムジークフェアライン)はクラシックを聴くのに、大き過ぎず小さ過ぎず、ちょうどいい空間でした。そこでは音楽がまろやかに聴こえていたことは素人の自分にもよくわかりました。最初は室内装飾の美しさに眼を奪われましたが、そのうち音楽の虜になって装飾は眼に入らなくなりました。そんな音楽体験が忘れられず、毎年この衛星放送に釘付けになってしまうのです。