Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

  • Tag cloud

  • Archives

  • 大リーガーのコトバ
    昨晩放映されたNHK「プロフェッショナル」は面白くてワクワクしながら見てしまいました。これは正月に放映された続編で、正月に見て刺激を受けたので今回も期待をしていました。インタビューを受けた人は大リーガーのイチローです。彼の口から出るコトバ一つ一つに思わず頷き、道を極めようとする思考は野球に限らず美術にも通じるものがあると思いました。「満足をすると次に何かが出てくる」というイチローのコトバで、満足できないからこそ次の作品を作るんだと言っていた自分の考えはひっくり返されてしまいました。確かに夢中で取り組んだ作品に満足をしている自分がいて、さらにもっと満足できる空間を目指したいから、また次の課題が生まれてくるというのが正直なところです。バッドが身体の一部というくだりも、彫刻の道具も同じと思いました。久しぶりに刺激をもらった番組でした。     Yutaka Aihara.com
    カルダーの浮遊空間
    アメリカの彫刻家にアレキサンダー・カルダーがいます。モビールを考案した巨匠です。カルダーのモビールを知ったのは学生時代ですが、その頃は自分は量感のある具象彫刻を作るにはどうしたらいいのかをずっと考えていました。師匠の池田宗弘先生の作り出す真鍮の彫刻は量を削ぎとって、思い切り空間を意識した造形でした。そんな対極にある師匠の造形に憧れ始めていた頃に、さらに衝撃的だったのがカルダーのモビールでした。針金によって宙吊りされた鉄の板がゆらゆら揺れている様子は、風によってカタチが変化して、見ているこちらも軽やかに空間と遊べるような錯覚に陥りました。板に施された鮮やかな色彩も瀟洒な感じがしてモダンでした。カルダーは若かりし頃、針金で小さなサーカスを作って遊んでいたことを知り、彫刻領域の広さを感じました。造形には遊びの要素が大切と今でも思っています。  Yutaka Aihara.com
    風呂場の改装
    自宅の風呂場と洗面所の改装工事をすることになりました。この家に住み始めてかれこれ20年。毎日使うところは早く駄目になるようで、そろそろ改装をしなければと思っていたところです。今でも古い感じはしないのですが、展示場で見る風呂桶はモダンで使い勝手が良さそうに感じました。曲面が人を包み込むように出来ていてオブジェのようでした。少し割高な気はしましたが、そんな曲面を多用した風呂桶に決めてきました。ホッとできる空間が欲しいと思うこの頃です。                    Yutaka Aihara.com
    身体が冷えて…停滞
    昨日、テーブル彫刻の裏面を油性塗料で仕上げ、一日置いて様子を見ました。裏面はすっかり乾いていて、まずまずの仕上がりになっていました。ところが作業場はシンナー臭が消えていなかったので、今日は窓を全開にして作業することにしました。ストーブを焚いて服を着込んでいたのですが、夕方になると身体がだるくなり、作業が進まなくなりました。どうやら身体が冷えたらしくシンドい思いをしています。それでも陶彫ランプシェードの成形を行い、「RECORD」を描いていました。予定はなんとかクリアして帰宅しました。気候を侮ってはいけないと思った一日でした。      Yutaka Aihara.com
    テーブル彫刻裏面塗装
    「構築〜解放〜」のテーブルになる部分の裏面を塗装しました。表面は年末年始にかけて砂を硬化剤で固めた上に油絵の具を飛び散らせてマチエールを作りました。テーブル部品は全部で8枚あります。それがひとつの環になって、34本の柱で支える構造になります。裏面は防腐のために油性塗料を用います。そのせいでシンナー臭が作業場中に漂い、長い作業はできません。今日は塗装がすべて完了したところで作業を終えました。大きな作品は何かちょっとしたことで丸一日要します。今のところ制作は着実に進んでいる気がしていますが予断は許しません。搬入した日に会場で組み立ててみて初めて作業が終了するのです。貴重な週末の時間です。明日は「RECORD」と陶彫ランプシェードに取りかかり、夕方は梱包材を購入してくる予定です。