Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 卒業制作を思い出す
    個展やグループ展の搬入や搬出を手伝ってくれている知り合いの美大生がこの4月で4年生になり、卒業制作をどうするのかという話になりました。今まで大学から出された課題に対し全力で取り組んできた彼女は所謂優等生で、それなりの評価を得てきましたが、今度ばかりは絵画や彫刻やデザインの専攻を超えて、やりたいことをやりたいようにやればいいじゃないかと助言しました。ずっと宙を見つめていた彼女が、何をやればいいのかわからないというようなことをポツンと呟きました。そういえば自分にも同じような経験があります。漠然と非具象彫刻に憧れていた自分が、卒業制作に向けて自分の憧れをカタチにしようとエスキースを始めたのですが、一向にカタチが出てこなくて、自分が一体何がやりたいのかわからなくなってしまったことがあるのです。結局4年間やってきた人体塑造の代表作を展覧会に出した思い出があります。4年間で自分のことが把握できずに卒業した自分を棚に上げて助言していたことに気づいたひと時でした。           Yutaka Aihara.com
    植木畑に広がる空間
    現在開発工事が進んでいる介護施設の建設現場に隣接して亡父が残した植木畑があります。ちょうど自宅の裏になるのですが、自宅のある土地より植木畑はずっと広いのです。そこに倉庫を建てる予定で、父の従兄弟にあたる人が週末のたびに来て、植木畑の整理をしてくれています。ぶらりと見に行くと、植木のほとんどが手入れをされて、さっぱりとした空間が広がっています。これほど空間造形感覚を刺激されることは滅多にありません。土地の広がりと所々残る木々が絶妙なバランスで存在しています。植木が間引きされたことで、残された木々が存在感を示して豊かな空気を漂わせているのです。今制作を中断している自分が空間を感じ取れる唯一の場所であり、じっとそこに佇んで思索をしていたい衝動に駆られるのです。        Yutaka Aihara.com
    プチ歓送迎会
    前の職場の仲間が小さな歓送迎会を開いてくれました。職場全体の歓送迎会は2週間後にあるのですが、気のおけない仲間が集まった歓送迎会は時間を忘れるほど楽しくて午前0時をまわってしまいました。とにかくこの一週間は疲れました。慌しく一週間が過ぎていったという感じです。自分を取り戻す暇がありませんでした。せいぜい夜ブログを書く時とRECORDを描いている時だけ自分の時間を生きている実感がありました。プチ歓送迎会ではそうした自分の創作活動を理解していただいている人たちが多く、その中で自分は自然体でいられるのです。本当に楽しい夜でした。
    自宅近くの開発工事
    公共交通機関を使って通勤するようになって、自宅の裏の景観が日ごとに変わっていく様子がわかるようになりました。自宅は小高い丘の上にあります。その中腹を切り崩して、大きな介護施設が建つのです。今は重機が入って丘が削られ、土留めを作っています。そこはつい最近まで雑木林や畑があったところでした。景観がみるみる変わっていく有様は、人の記憶をどんどんリセットしていくようです。先日までどんなものがそこにあったのか記憶が定かではなくなっています。大きな切り株があるので、このへんは鬱蒼とした雑木林だったという漠然とした記憶を残すだけです。でもそこにあったたくさんの切り株は、何か彫刻にできそうな触覚的な印象を与えていました。「地球を彫刻する」と言ったイサム・ノグチのように自宅の裏では重機という塑造ヘラによって大地が彫刻されています。でもそれは彫刻的な共感は呼びません。合理的な建物がそこに現れてくると思っています。    Yutaka Aihara.com
    7月の個展に向けて
    7月に東京銀座での個展があります。毎年行っている企画で今年が4回目になります。陶彫と木彫を並べて出品する予定です。先日写真撮影も終わり、図録のレイアウトを考える段階になりました。前のブログに書きましたが、作品が集合彫刻で設置に時間がかかるので、作品を見たいときに見られず、そのため作品全体や部分を画像で見せることのできる図録には心血を注ぐのです。図録には自分の文章を掲載しています。言い訳にならないように、作品制作に纏わることを書いています。今回はどんなことを書こうか、これもじっくり考えていくつもりです。図録作りは楽しみのひとつでもあります。図録そのものも装丁デザインを取り入れた作品だと思っています。    Yutaka Aihara.com