Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 土台の穴開け作業
    新作「構築〜起源〜」の土台作りに取り組んでいます。今月最後の週末ですが、柱の修整彫りはついに出来ず、もっぱら土台に小さな正方形の穴を開ける作業が中心です。厚板に格子を描いた下図をもとに、ドリルとジグゾーでそのひとつひとつの正方形をカットしていきます。労働の集積というべきか、木屑や埃にまみれ、朝から夕方まで同じ工程の繰り返しです。この作品は完成が目に見えていますが、この繰り返される労働をこのまま永遠に続けていくことで作品にできないものかと、ふと考えました。ずっと同じような作業を繰り返す中で、ある時期の作業の一部を切り取って発表する方法もあるのではないか、創作は人間の業に近いものだから、完成しない作品を延々と作り続けていくのも、表現方法としてはいいのではないかと思いました。そんなことばかり思いをめぐらせているうちに今日が終わりました。明日も作業続行です。                           Yutaka Aihara.com
    ブログを書く習慣
    HPを立ち上げてから3年、このブログも毎日書いているので、ほとんど習慣となっています。日によっては創作活動とは縁のない一日があって、別の仕事に追われることは少なくありません。でも自宅に帰ってブログに向き合うと、創作のことや最近見た展覧会、現在読んでいる本に関すること等、自分自身を取り戻す時間が作れます。HPは誰でも見られるわけで、その中にあるNOTE(ブログ)ですから、人に読まれることは承知の上で、自分の作業工程の確認をしてみたり、思考をめぐらせたりして、これはほとんど自分のために書いているような具合になっています。いわば自分のメモです。せいぜいちょっと意識した公開日記くらいな感じです。こんな感じならずっと継続できると思っています。自分自身を取り戻す時間、これはかなり貴重な時間と言えます。                         Yutaka Aihara.com
    一日一点の陶彫制作
    一日一枚の平面作品によるRECORD。ポストカードのサイズで毎日取り組んで、もうかれこれ2年が経とうとしています。これはサイズがよかったと思っています。職場の机上、自宅のテーブル、街のカフェ等で気軽に取り出せて、頭に浮かんだイメージを描きとめるのにとてもいいのです。さて、現在試作中のRECORDの立体版ですが、一抹の不安を覚えつつ、やり方次第ではこれも可能かなと思っています。ただし平面のRECORDほど都合のよいものではありません。まず、陶彫という技法です。今は彫りこみによる加飾を毎晩やっていますが、場所はどこでもというわけにはいかず、アトリエでなければ出来ません。轆轤をはじめ様々な用具が必要だからです。しかも一日では製作工程の全てをまかなうことはできません。これを一日一点やっていくとなるとどうなるか、今の仕事をやりながら制作が滞りなくできるのか、でも可能性を感じられるならやってみようか、いろいろ思いをめぐらせていますが、近いうちにはスタートする予定です。        Yutaka Aihara.com
    「この世はぼくを捉えようもない」
    昨日に引き続き、クレーの詩集から感じたことをブログにまとめます。「この世はぼくを捉えようがない。死者たちや、生まれてもいない者たちのところでちょうどよく暮らしているのだから。創造の中心にふつうよりちょっと近く。でもまだ十分に近くはない。」このクレーのコトバはかなり印象的です。生や死を超えたところにある居心地のよい(と勝手に感じているのですが…)世界に住んで、何かを発信しているような感覚をもちます。非日常の中に自分を持ち込まなければ、創造行為は出来ません。世間で言う「浮いた存在」ですが、世間を洞察する目だけはしっかり持って、モノに対する考え方や感じ方を提示(表現)できなければ、単なる浮いた存在で終わってしまうのかもしれません。自己満足を周囲が認めてくれれば、それは芸術として成り立ちます。ましてや造形思考に共感してくれれば、芸術家として成功したと言っても過言ではありません。クレーのコトバにはそんな刺激を含んでいると思っています。                        Yutaka Aihara.com
    クレーのコトバより
    自宅のリビングにいつも「クレーの詩集」が置いてあります。食事の前にちらりと見て、その短い言葉のもつ魔力に触れています。詩集はかなり若い頃に書かれたもので、まさに青春時代のパウル・クレーのちょっとシニカルな面を感じ取ることができます。恋愛の詩も多く、クレーが異性に対して抱いていた様々な感情が読み取れて面白いと思います。造形美術に関する詩もあります。断片的なコトバとして感じ取った方がいいかもしれません。コトバと視覚が有機的に結びついて、クレーの心象を吐露しているように思います。もっとコトバと身近な付き合い方をしたい自分には羨ましい限りですが、クレーのような若々しい頃の何ともやるせない感情を、その時期にコトバに出来なかった自分は、今の少し鈍った状態をどんな風にコトバにしたらいいのかわかりません。でも詩から受けるイメージは大好きなのです。  Yutaka Aihara.com