Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 姪の結婚式
    この歳になると冠婚葬祭では圧倒的に葬式や法事が多くなり、周囲にも親近者が亡くなったり、介護をしている話題が増えてきます。その中で結婚式は久しぶりです。姪は自分が渡欧中に自分の妹の長女として生まれた子です。大学を出て幼稚園に勤めていましたが、学生時代から付き合っていた人と今日ゴールインしました。今まで自分の個展の搬入や搬出を快く手伝ってくれています。多分今年の7月の個展にも声をかけるつもりですが…。披露宴の間に自分も結婚を決意した時のことを思い出しました。自分の理解者であり協力者である人が傍にいてくれたことが、彫刻家を志す自分には大変な力となり、また勇気づけられてきました。精神的な支えが必要とすることを当時の自分の師匠はわかっていて、早く結婚するように勧められたのでした。姪にはどんな夢があるのでしょう。ともかく今日は祝福の気持ちでいっぱいです。Yutaka Aihara.com
    「発掘〜遺構〜」全体配置
    この週末は来月の銀座での個展に備えて、「発掘〜遺構〜」のテーブル部分を支える杉材の全体配置を考えました。48本の柱をどう配置するか。テーブルにした時に支柱としての強度はどうか。地震がきて作品が転倒してしまわないように、また安全に配慮して柱一本一本に補強の部品をつける必要があると感じました。柱が48本もあると高さの微調整も必要になってきました。電動工具で柱の先端部分を1ミリから数ミリ削らなければならないと考えています。こうした仕事が増えて、結局搬入までの余裕がなくなります。いつものことなので焦りはありませんが、作品の内容とは別の仕事なので、つい面倒だと感じてしまいます。立体を複数の部品で組み立てるので、これはいつもついてまわる問題で、こういうことが生じるからこそ早めに作ろうと意図するのですが、なかなかうまくいきません。何とかしていかなければならないと決めたところで今日の作業を終えました。
    日常の中のRECORD
    1日1点ずつポストカード大の作品を仕上げていく「RECORD」のシリーズは1年半を迎えようとしています。我ながらよくやっていると自負していますが、どうしてもパターン化してしまう傾向があって、最近はあまり気に入っていません。習慣化は作品の蓄積にはいいのですが、質的な向上は疑問です。2月から始まっているセカンドシーズンは月ごとの幾何形体を決めてやっているので、なおさらパターン化を感じてしまいます。あえてそうすることによって、なお展開できる力をつけたいと考えて始めたのですが、苦しい限りです。構成に遊びがなくなり楽しめなくなってきています。今日は楽しいと感じて表現するには、なにか新しい視点、思索、工夫が必要だと痛感しています。明日こそ、と思えるだけまだまだ続けられそうですが、意欲が失われないように方策を考えていこうと思います。          Yutaka Aihara.com

    通勤に思う奄美体験
    車検があって今週は電車通勤です。通勤時間は読書の時間と考えるようにして、自宅に山積みされた本の中から何を読もうか選びました。今年3月末に奄美大島に行った際に購入した日本画家田中一村の伝記や評論を読むことにしました。手ごろな軽さと大きさなので、鞄に入れて持ち運ぶのに最適です。難しい専門書は通勤中の読み物としてはキツいのです。さらさらと読めて、しかも自分に刺激を与えるものがいいと思います。先日まで「廃墟の美学」を読んでいましたが、内容に気が抜けず、とつおいつしながら読み終えました。田中一村の本は、自分が奄美大島を追体験しながら読めるので、奄美大島の自然をもう一度思い出しながら読み進めています。通勤時間が苦にならないようにしようと思っているのです。
    「廃墟の美学」を読んで…
    表題は谷川渥著「廃墟の美学」のことです。これは廃墟の図像学というか美学として捉えた廃墟論です。自分の陶彫による作品は、廃墟(遺構)をテーマにしているので、本来ならもっと早くこの学問を知っておくべきだったと思います。本書は西欧の廃墟に対する考え方や表現方法が通観できる内容になっていて、文中に取り上げられている個々の作家は知っていても、廃墟論としての視点で見ると、実に興味深く、自分の思い描いていた学問がここにあったと感じました。さらにもっと多様な廃墟論を学びたいと思ったほどです。数日前のブログに書いたブリューゲルの「バベルの塔」や「牢獄」を描いたピラネージとか、以前から興味を持っていた作品が出てくるたびに、自分がこの先学ぶべきは「廃墟学」なのかもしれないと感じています。