2007.08.01 Wednesday
8月になりました。自分の時間が多く取れる1ヶ月です。今月は小さな陶彫によるランプシェードを作る計画があり、久しぶりに粘土に取りかかろうかと思っています。ずっとやっている365点の連作(ポストカード大の平面作品)の中で、陶彫ランプシェードのイメージデザインを試みています。小品といえども、スケール感のあるものを考えています。併行して木彫作品もやっていく予定です。作業場は木彫の柱が並んでいます。数本は荒彫りが終わっていますが、まだ全体の4分の1といったところでしょうか。昨年と同じ流れですが、365点の連作や陶彫ランプシェードが加わる分、今年の方が仕事量も幅も増えている状態です。今月をいかに有効に過ごすか、1年間の中で最も大切な1ヶ月を迎えることになりました。
2007.07.31 Tuesday
職場で情報機器の研修会があり、同僚とともに参加してきました。仕事に必要なものであり、様々な処理が可能な情報機器ですが、だんだん技術や方法についていけなくなりました。土を練ったり、木を彫ったりすることは何の苦もなくこなせるのに、パソコンの前ではそうはいかず、半日もやればグッタリしてしまいます。自分はアナログな人間なんだと自覚しつつ仕事で必要とあれば否応なくパソコンをやらなければなりません。このHPにしても日々書いているブログにしてもパソコンに向かう自分がいるのですが、仕事となるとどうしてこうも気が進まないのか理解できません。アナログとデジタルのバランスを取りながら、時に彫刻家、時に公務員としてやっていくしかないのかと思った一日でした。
Yutaka Aihara.com
2007.07.30 Monday
20歳で選挙権を得てから、海外生活5年間を除いて、ずっと選挙に出かけています。当時の両親は自民党支持、自分は気の向くまま適当な人に一票を投じていました。いわゆる自分はずっと無党派層。昨日の選挙も基本姿勢は同じですが、年金のことやら大臣の問題行動等あって、気ままな無党派層ではいられなくなり、日本で暮らす一市民としての行く末を考えた投票になりました。成人したばかりの頃は、政治に興味が無く親に言われて仕方なく選挙に出かけていましたが、海外生活で様々な国を知って、政治・経済の動向を気にするようになりました。日本を住みよい国にしたいと願うのは、海外との比較によるものです。モラルがしっかり根付いている文化的に円熟した国家にしたいと願いつつ、昨日は一票を投じてきました。
2007.07.29 Sunday
通常勤務を要するものの労働時間が自由になった夏季休業中の楽しみは、第一に作品制作、第二に読書です。学生時代に買って既に絶版になった本の再読、加えて今夏新たに買った本が数冊。全部美術に関係するものばかりですが、普段読めない(読む時間は確保できても気分が向かない)もので、昼間作業をしながら、夜読書する楽しみは格別です。今夏のテーマは「ドイツ表現主義の再確認」にしました。気分的にはドイツ表現主義を夏に読むにはミスマッチという感じですが、今しか時間が取れないとあっては仕方ありません。陽光が少なく思索的にならざるを得ないドイツの風土。高温で湿気が多い横浜で読むのにはイメージする力を要しますが、かつて住んだことがあるヨーロッパの風土を思い出し、読書を堪能したいと思います。
2007.07.28 Saturday
東京の国立新美術館で「日展100年」という展覧会が開催されています。日本で一番長い歴史をもつ公募団体で、いわゆる官展系です。大学生の頃に上野の美術館に日展を見に行き、期待したわりにはあまり心に響く作品がなく、むしろ在野団体の方が面白かった記憶があります。「日展100年」展は初期の文展から始まった日本の美術史を網羅して見ることが出来る貴重な展示内容だと思いました。文展時代の作品は精彩を放ち、とりわけ日本画の秀作が並んで壮観でした。西洋画も日本独特の手法をかち取ろうとした試行錯誤が見えました。時代が現在に近づくほど作品が退屈になるのはどういうわけだろうと思いました。自分が学生時代に感じたものと同じでした。旧態依然というものが美術には馴染めない要素なのだと改めて思い知りました。