2006.08.12 Saturday
墓地を菩提寺に移したことで今朝は「魂入れ」という法事になりました。昔からあった小さな墓地を掘り返したときに「魂抜き」をやっているので、今日は「魂入れ」です。魂を抜いたり入れたりすることは滅多にないことなので、浄土宗の不思議な念仏に興味津々でした。盆休みが始まっていますが、この盆とは何か、仏教行事に不勉強な自分には単純な休みにしか思えない有様です。何に向かって、誰に対して祈るのか。祈る心は誰にもあるものですが、人の立場によっては国際問題になりかねない場合も含んでいます。祈る心とは別に、多少宗教のことも勉強しなければと思いつつ今日を過ごしました。
2006.08.11 Friday
陶彫レリーフを屏風にした「発掘〜鳥瞰〜」を制作中の頃、主に日本画で行われている屏風表現がもっと様々なカタチになっていけたらいいなと思っていました。それから屏風を使った表現を考えるようになり、自由なテーマによる屏風の構想がずっと頭にあります。たとえば屏風は折り畳んでコンパクトになることや奥行きのない場でも風景等が立体として表現できることが素晴らしいと感じています。日本的というか、先人たちは巧みなことを考えたものだと思います。
2006.08.10 Thursday
コンセプトを大事にするならアイデアはとても人に言えないところです。自分の作品にもコンセプトはもちろんありますが、むしろ手間暇かかるので、比較的軽い気持ちでアイデアを人に話してしまいます。そこで今考えている作品に「365個で構成する作品」というのがあります。つまり1日必ず1個の作品を作り、1年間で完成する作品のことです。病気になろうが、制作以外の仕事で多忙になろうが、必ず1日1個。今日は調子がいいからといって数個作ることは一切せず、必ず1日1個。日々習慣のように作り上げることをあえて自分に課してやってみるのです。その行為そのものも作品のコンセプトにしたいと考えています。これは1年間やらねば意味がないと自分では思っています。つまらないコンセプトかもしれませんが、手間暇かかる行為でかなり説得力のある作品になるかもしれません。いずれチャレンジしようと思っています。
2006.08.09 Wednesday
ぼんやりテレビを眺めていたら、しっとりとした色彩が全編を覆う画面が映し出され思わず見入ってしまいました。アトリエの窓から淡い光が入り、佇む人物や身に着けた衣装に微妙な陰影を作っていました。まさにフェルメールの絵そのもので、流れる映像のどこを切り取ってもフェルメールでした。この映画はフェルメールが「青いターバンの少女」を描くまでの過程を推察しドラマ化したもので、とくに映像美を極めているところが目を見張りました。(ケーブルビジョン26chで放映)
2006.08.08 Tuesday
ヒロシマに関わることをブログに書いていたら、もうひとつ脳裏をよぎったことがあります。イサム・ノグチは学生時代からよく知った彫刻家ですが、彼の作ろうとした原爆慰霊碑があったことです。これの存在をつい最近まで知りませんでした。数年前、ドウス昌代著による「イサム・ノグチ」を読んで詳細な事実を知りました。その後、いつぞやの個展で雛形を見ました。シンプルでいて優しく力強い形態はモニュメントの傑作だと思いました。特に地下に意味を持たせたことに興味を持ちました。自分は地下が造形されているものに敏感に反応してしまうのです。ただし国籍や政治的な理由でそうした優れた作品が退けられたとすれば残念でなりません。