2019.04.01 Monday
新年度になりました。私は4年目の再任用管理職として、横浜市旭区の職場から瀬谷区の職場に転勤してきました。私は再任用満了まで残すところ2年です。この2年で何が出来るのか、自分でも甚だ心許ないのですが、この職場に骨を埋めることになるので、精一杯頑張っていきたいと思います。今日は新しい職場の私の部屋に篭っていて、ほとんど何も出来ずに一日が過ぎていきました。昼ごろ、副管理職の車で地域を回ってきました。慣れない地域なので戸惑いもありましたが、何とかやっていこうと決めました。新しい元号の発表もありました。「令和」という文字を見たときに、次世代の新鮮さを感じました。時代が変われば、空気も変わります。令和の時代は平和で穏やかな時代になってほしいと願っています。令和は万葉集から採用した文字だそうで、日本独自の文学から採用したことは、日本人として嬉しく思っています。今週は新しい職場で大きなイベントがあり、私の役職は今週が一番大変なのです。慣れているとは言え、今までと異なる環境での仕事は骨が折れます。創作活動も4月に入り、個展に出品する大作以外の作品に着手しなければならなくなってきました。それをどうやって進めていこうか、新しい職場では考えることもできず、今月の制作目標は明日になってから考えます。RECORDも手はつけられず、気持ちが落ち着くまでに今少し時間がかかりそうです。追々新しい職場にも慣れていくと思いますが、二足の草鞋生活は双方とも微妙に影響しあっているようで、今月はやや厳しい精神状態に陥りそうな気がしています。無理をせずにやっていこうと思います。
2019.03.31 Sunday
今日は3月の最終日であり、平成30年度の年度末でもあります。明日新しい元号が発表されるとあって、今日は何か特別な日のような印象を受けます。私は通常の週末を過ごしていました。工房には昨日に引き続き、中国籍の若いアーティストがやってきていました。彼女は持参したノートパソコンに向かい、自作のデザインを一所懸命やっていました。私はテーブル彫刻用の陶彫部品を作るために土練りをやっていました。夕方に2人で横浜駅に出かけ、明日から始まる新年度のための文房具を購入しました。気分を一新させようと、私は自分を鼓舞していますが、その前に今月を振り返ってみたいと思います。3月は職場にある私の部屋の残務整理を時間を割いて行いました。個人情報を裁断機にかけ、棚の書類を一掃しました。来年度人事にも力を尽くしました。人事は完璧とは言えませんが、何とか来年度はこれでいけるのではないかと推測しています。創作活動の方は「発掘~双景~」が9割程度終わりました。テーブル彫刻は来月に回すことになりましたが、一番大きな作品「発掘~双景~」の完成に向けての手応えがあるので、まずまずの評価を与えていいのかなぁと思っています。職場が新年度になっても陶彫制作は何ら変わることなく継続していくので、来月も頑張る姿勢を崩さずにやっていきます。RECORD制作は最悪の1ヶ月でした。下書きばかりが先行する状態は変わっていないばかりか、さらに下書きの山積みが増えています。新年度になって落ち着いたら、また少しずつ山積みを減らしていこうと思っています。鑑賞は展覧会は1箇所だけ行くことが出来ました。「インポッシブル・アーキテクチャー」展(埼玉県立近代美術館)でしたが、その日に日暮里にある朝倉彫塑館も訪れました。映画鑑賞は充実していました。「小さな独裁者」、「サンセット」、「エマの瞳」(いづれもシネマジャック&ベティ)、「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」(横浜シネマリン)の4本を観てきました。慌しい3月にしてはよく映画に出かけていたなぁと思っています。読書はほとんど進まず、美術評論家による「ある日の彫刻家」が鞄に入ったままです。これも来月には読破したいと思っています。
2019.03.30 Saturday
3月最後の週末になりました。今日は朝から工房に中国籍の若いアーティストがやってきました。彼女は美大で助手を勤めていますが、自分の作品を作るとなると大学や自宅ではなかなか手につかず、昔から相原工房を利用しているのです。大学は春季休業になっていますが、助手たちは残務整理や新年度準備に追われていて、学生のように休めず、多忙な毎日を過ごしているようです。近々助手たちによる展覧会があるため、彼女はそこに出品する作品を制作していました。私の職場にも中国に繋がる人がいて、工房に出入りしている彼女に会ってみたいと言っていたので、そのうち紹介することになるでしょう。同じ山東省出身なので、懐かしい思いに駆られるのではないかと思います。私は焼成に失敗してやり直しを進めている陶彫部品の2個目の作品に取り掛かっていました。結局、この件があったために小さめのテーブル彫刻を作り始めることが出来ず、また来月に持ち越しになります。2度目に作っている陶彫部品は慎重に丁寧にやっていて、漸く夕方になって成形と彫り込み加飾が出来上がりました。後はじっくり乾燥させていくだけです。明日はテーブル彫刻に設置する陶彫部品のための土練りをやっていきますが、それを成形し立ち上げるのは来月の週末になります。週末2回分ほど遅れてしまいました。遅れを取り戻すために頑張っていくしか方法がありません。夕方は常連のミニシアターに映画「エマの瞳」を観に行きました。家内は演奏活動が立て込んでいるため、私一人で出かけました。主人公は施術士をしている盲目の女性エマ。エマは障害があるにも関わらず自立した生活を送っていて、なかなか障害に向き合えない若い子の面倒をみていました。そこに女たらしの広告マンが現れて、エマと関わるうちに彼の人生観に変化が生じて、やがて大人の恋愛に発展していく物語でした。イタリア映画らしく細やかな情感に溢れていました。詳しい感想は後日改めますが、感想をNOTE(ブログ)にアップするのは来月になりそうです。
2019.03.29 Friday
箱の内部に展開する世界と言えば、アメリカの造形作家J・コーネルですが、私にもそうした世界で遊びたい欲求があります。箱に把手をつけて鞄として持ち歩けば、これは20世紀を代表する芸術家M・デュシャンの作品「トランクの中の箱」があり、自分の作品のミニチュアを作り、箱詰めした有名な作品になります。箱という小宇宙は何とも魅力的な空間を秘めていて、将来は箱の内部に展開する世界を作りたいと私も考えています。箱は広がる空間に限定を与えることで、内に向って凝縮する要素が強くなり、自らの造形主訴がより鮮明に深層化できるのではないかと考えます。外枠の箱は何の変哲もないものにして、鑑賞者の眼を内側の世界に誘導するのです。私が考える箱の内部に展開する世界は、前述したM・デュシャンの作品「トランクの中の箱」とは異なり、作品のミニチュアではありません。れっきとした作品として示すものです。箱はひとつだけではなく、連作としてイメージしています。さらに開いたり閉じたりできる蝶番を付けたいと思っています。秘めたるものという雰囲気を纏わせるために、たとえばキリスト教のイコンのように扉を開けて、そこに描かれた画像に神秘性を与えるような演出をしたいのです。箱の内部に展開する世界はその大きさにもよりますが、蔵書や版画のように個人が楽しむ要素もあります。パブリックではなく、プライベートな作品。しかも自分だけが深層に辿り着き、そこで詩的世界を味わい、自らを解放できる世界。鑑賞者に広い視野を提供するのは、何も大きな空間の中に置かれた作品ではなく、小宇宙の中にも大きな世界観が存在すると私は考えます。掌に収めて眺める作品でも、その主張する世界は、大きなイメージを髣髴とさせるものがあるはずです。私はそういう作品が作れたらいいなぁと考えていて、現在それが作れているわけではありません。自分の理想を語っただけに過ぎませんが、まずイメージ優先で、作品が生まれていくのです。箱の内部に展開する世界を、近い将来作っていきたいと思っています。
2019.03.28 Thursday
工房のロフト拡張工事を請け負っている鉄工業者から連絡が入り、夜6時過ぎに天井の寸法を再度測りに来るというので、私は勤務時間終了後に工房に行きました。桜が咲いて春爛漫な季節ですが、夜はまだ冷えるため、今まで夜の工房に行かずにいましたが、いざ工房に行ってみると、思っていたほど寒くはなく、作業がやり易い気温になっていました。業者は30分程度ロフトに上がってメジャーを当てていました。私は彫り込み加飾を始めました。このところ昼間の仕事は残務整理ばかりで、意欲が湧かない時間を過ごしてきましたが、陶土に触れると気持ちが変わりました。身体中に元気が充満してきました。夜の工房での制作は独特な雰囲気があります。業者が帰った後、周囲は暗くなり、陶彫部品が置かれた空間だけ蛍光灯に照らされていて、まるでステージにスポットライトが当たっているような錯覚に陥ります。立体の陰影が昼間の太陽光線とは明らかに違うのです。改めて人工の光も悪くないなぁと思っています。精神的な集中が得られるのは、こうした光が要因なのかもしれません。私は週末の昼間に陶彫制作をやっているので、夜の制作は快適な季節の時にしかやっていません。おまけにウィークディの仕事が苦しい時は、夜の工房に行く意欲が出ません。彫刻は昼間の仕事で、とりわけ野外での制作は夜明けと共に始まり、日没には終了するという習慣が学生時代から身についてしまっているのです。それに比べて絵画やデザインの制作は夜の照明の中でやっている人が多く、昼夜が逆転している画家やデザイナーもいるのではないかと思っています。しかし、彫刻制作も夜の人工的な光の中で集中してやることもいいのではないかと思えることもあります。彫刻家ジャコメッティは夕方から夜更け過ぎまで制作をやっていたようで、制作時間をどの時間帯に設定するのかは人それぞれなのかなぁと考えます。今のような二足の草鞋生活がなくなったら、私はどんな時間帯を選ぶのでしょうか。春の宵もなかなか捨て難い制作時間帯ではあるなぁと思っているところです。