Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 週末 冷蔵庫が来た日
    NOTE(ブログ)のアーカイブを見ると先月15日(水)に「洗濯機が来た日」という記事を載せています。家電が壊れるときは一気にくるようで、今回は冷蔵庫が駄目になりました。冷蔵庫も長く使っている家電で、実は実家から譲ってもらったものなのです。つまり自分にとって冷蔵庫を購入するのは人生初の出来事です。ただ洗濯機の場合は壊れそうな状況であったので、早めに手を打ったのでしたが、今回の冷蔵庫は壊れてしまうまで気付かない状況でした。この暑い夏に冷蔵庫に入っているモノが全て食べられなくなるという悲劇は大変なものです。そこで手持ち出来る小さな冷蔵庫を家電量販店で買いました。そこに壊れた冷蔵庫のモノでまだ使えそうなモノを移し替え、大型冷蔵庫が届く日を待っていたのでした。小さな冷蔵庫は、今回の役目を終えれば工房に持って行こうと決めています。工房の暑さも半端ないので、冷たい飲み物が多少でもあれば熱中症も防げるかもしれないと考えたのです。果たして冷蔵庫はやってきました。最新の冷蔵庫の機能に驚くばかりです。我が家の家電は、これでパソコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫と次々に新品に変えてきました。まだ何かあるのだろうか、通帳を見ながらヒヤヒヤしている今日この頃です。
    兵士が彷徨うリアルを描く「野火」
    久しぶりにミニシアターに足を運びました。横浜の下町にあるシネマジャック&ベティは、自分にとって行きつけの映画館と言っても差し支えないところです。今回は家内とレイトショーで塚本晋也監督・主演による「野火」を見てきました。聞きしに勝る表現力に感銘しました。これは商業映画ではありません。採算が取れるかどうかわからない内容だからです。しかしながら監督の真摯な思いが詰まった迫力と凄みが伝わる映画だと思いました。舞台はフィリピンのレイテ島、時代は第2次世界大戦末期、状況は敗戦の色濃くなった日本軍兵士が密林を彷徨い歩くうちに精神を冒されていく過程を、主人公である一等兵の眼を通して描いていくものです。主人公は結核を患い、部隊を追い出され、野戦病院にも入れてもらえず、密林を彷徨います。他部隊と合流したり、敵の砲弾を浴びているうちに、飢えと疲労に苛まれ、屍と化した多くの兵士に心が動かなくなっていく様子が、極めてリアルに描かれています。レイテ島の美しい自然と血生臭い人間の無意味な行為が対比されて、明快な映像的構図に観ている私は何度もハッとさせられました。大岡昇平著「野火」の原作の中で、塚本監督が描きたかった真実とは何か、執拗に繰り返される人間の彷徨いにどんな意図があるのか、過激な描写も全体的構図の中では突飛なものと感じさせないのは何か、戦争という行為はこういうことだと主張する説得力が、この映画全編に亘って存在し、私たちに写実性を持ってヒタヒタと迫ってくるのです。明日は終戦記念日です。総理の70年談話も発表され、安保法案に揺れる今だからこそ、この映画を観てみたかったと自分は思っていました。タイミングを合わせて今晩見れて良かったと感じています。
    「聖トマス西と十五殉教者」
    表題は彫刻家池田宗弘先生が長崎の教会に設置したモニュメントのタイトルです。教会から発行された冊子に以下のような文章が掲載されています。「カトリック長崎大司教区は、日本の信徒発見150周年記念事業として聖トマス西と十五殉教者顕彰庭園をカトリック中町教会境内に整備し、2015年3月16日に祝福式をとり行いました。世界の宗教史の奇跡と言われる信徒発見の出来事の背景には、250年以上におよぶ禁教下にあって、潜伏キリシタンたちを励まし続けた殉教者のあかしがあったのです。」今や日本のキリスト教彫刻の第一人者である池田先生に、16体の信徒像の制作と、頂上にイエスの磔刑像のあるロマネスク風のモニュメントの依頼がきたのは4年前だそうです。池田先生は16体全てを木彫し、それを分解して砂型にとり、ブロンズで鋳造する独特の制作工程を選んでいました。殉教者にかける思いの強かった先生は、昼夜を問わず真摯に取り組んでいました。毎年夏に先生宅を訪ねている私は、その制作途中をよく知っています。いろいろ司祭側とトラブルがあったことも知っていて、漸く完成に辿り着いたことを私は自分のことのように嬉しく思っています。どんな思いを抱えて殉教者ひとり一人を造形したか、「鑑賞の手引き」で先生自らが解説をしています。長崎県を訪れる機会があれば、是非訪ねてみたい教会だなぁと思っています。
    長野県東筑摩郡麻績村へ
    今日は年休をいただいて、師匠宅へ行って来ました。長野県東筑摩郡麻績村へ横浜の自宅から出かけるのに、東名高速の海老名から圏央道に、さらに中央高速の諏訪から長野道を車で直走り、途中お盆休みの渋滞に捕まりながら、午前10時には師匠宅「エルミタ」に到着しました。早朝5時に自宅を出ているので5時間くらいかかったことになります。毎年夏になると池田宗弘先生に会いに行きますが、自分も家内も父が他界しているので、池田先生が父親代わりみたいなものかなぁと最近は思っています。「彫刻界の親父に会いに里帰りする。」という意識が自分のどこかにあります。親父は昔は厳しく険しかったのに、今ではすっかり丸くなった、と言いたいところですが、制作の話になると態度は一変し、最近設置したキリスト教関係のモニュメントのことで不満が爆発していました。70代半ばに差し掛かった親父は、作品に込める主張の激しさに、年齢を感じさせない凄みがあって、ここは見習いたいものだと痛感しました。親父は私の社会的立場や健康のことなどを随分心配してくれていて、きっと本当の父でもそうなんだろうなぁと思いを馳せています。橫浜市公務員を退職したら、自分も親父と同じ彫刻家一本になって対峙する時がくるのだろうと思います。親を乗り越えたい、これが私の目標になる日がきっとくると信じています。
    猛暑で暫し休憩中
    このところ暑さは日々30度を超えて、各地で熱中症のため病院に搬送される人が後を絶ちません。外を歩いているとジリジリした暑さに見舞われます。今週から職場に復帰していますが、空調の効いた室内から出られません。パソコンで作らなければならない書類があるにも関わらず、どうも仕事は進みません。盆休みのため職員が少なくて、職場全体に活気がないのも影響しているかもしれません。熱帯の国ではシェンタ(昼寝)の習慣がありますが、よくわかるような気がします。仕事から帰っても工房に行く気が起こらず、夜自宅で制作しているRECORDも滞りがちです。飼い猫のトラ吉だけは元気です。こういう時季は適時休憩を入れるべきと思います。今日も職場でぼんやりしていたら、床にワックスをかけていた職員が、ソーメンを茹でて、出勤していた僅かな職員たちに振舞ってくれました。私がたまに作る大鍋料理に影響されて、自分も試みたというので、いい意味で職場に食文化が根付いてきたなぁと思って嬉しくなりました。勤務後に家内と買い物に出ました。明日年休をもらって、長野県に住む師匠宅に出かけるので、横浜中華街で土産を買ったのでした。