Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 仕事の合間の美術展
    私たちの出張は横浜市内の移動が多く、職場を離れて研修をする機会がほとんどです。今日は午前中に職場以外の場所での会議があり、午後も別の場所での研修会がありました。中身としては意見交換もあれば、次年度から始まる新たな取り組みの説明もあります。ただ聞くだけでも疲れる内容があり、新しい取り組みであれば、職場に伝えなければならない義務もあります。今日はもうひとつ夜の会議が職場で待っていました。夕方、横浜駅を通過する際に美術展のポスターが目に留まりました。夜の会議までには多少時間があったので、デパートの美術館で開催している「日本画の革新者たち展」を見てきました。仕事の合間に見る展覧会は、ホッと胸を撫で下ろすひと時を与えてくれるので、時間が許せば鑑賞したいと思っています。今回も菱田春草の「落葉」が心に憩いを与えてくれました。たっぷり潤いを含んだ空気感が画面から漂い、点在する木々の隙間に心を休ませる何かがあるのです。それは何も描かれていない空間です。日本画の魅力はこの空間にあると言っても過言ではありません。何も描かれていない空間は、決して何も語っていないのではなく、饒舌に表現を語っているのです。そんな空気を吸い込んで、夜の職場に戻っていきました。「日本画の革新者たち展」の詳しい感想は後日に改めます。
    祝日は制作三昧
    今日は建国記念日で勤務を要さない日でした。一週間の途中に祝日があり、工房に行けることを幸せに思います。職場は来年度人事の面で厳しい局面を迎えていますが、頭を切り換えることで精神的負担が多少減ります。創作活動も焦りを感じることもありますが、職場とはまるで違う分野なのでストレス発散は可能です。前のNOTE(ブログ)に書きましたが、工房に若いスタッフが来てくれることで社会的促進が図られ、制作に弾みがつきます。お互い利害が一致する関係ではありますが、私としては嬉しいのです。若いスタッフは夢中で修了制作の雛型作りに励んでいます。その取り組む姿勢に私も影響されて、疲れている身体に鞭を打って制作工程を先に進めています。今までもそんなことがありました。制作が緩慢になったりすると、必ず誰かが私を喚起させ、刺激を与えてくれるのです。そういう意味で私は恵まれています。スタッフとの会話にも活気づけられます。自分の思考は自分の中ではまとまらず、他者とのコミュニケーションによって結論が出せるということがあります。それが例えばスタッフの思考を自分が補うカタチであっても同様な効果が得られるように思えます。創作活動は思考と実践の双方で成し遂げるもので、隣で別々に制作している作家同士で、お互いの意見交換をすることが思わぬ効果を齎せ、自己表現に収斂していくことがあります。そんな促進が図られたら最高だと思うこの頃です。
    2月RECORDは「めばえる」
    今月のRECORDのテーマを「めばえる」にしました。今年はひらがな4文字でテーマを決めています。季節に応じたテーマを考えると、冬籠もりをしていた生命が蕾を膨らませたり、地上に僅かに頭を出したりする状況がイメージされて、今月は確実にやってくる春に向かって、生きとし生きるものが準備をする素敵な瞬間があると感じます。何かが始まろうとする予感は素晴らしいなぁと常々思っています。準備にかけた情熱が一斉に芽吹く瞬間を捉えたいと私は考えていて、それは芸術に限らず、どこの分野でも同じ感動を与えるものだと思います。一番分かりやすいのはスポーツでしょうか。日々の様子では少しずつ寒さも和らいでいるようで、梅の花が咲きはじめました。野鳥が梅の枝にやって来ると、まさに日本画の淡い世界観が重なって、窓は一幅の絵になります。そんな瞬間を愛でる心の余裕が欲しいものです。「めばえる」のは、何も外見に限ったことではなく、人間の心にめばえる感情もあります。そんな微妙な心の移り変わりをRECORDで表現するのは、困難この上ないことですが、春を待ち続ける一途な恋慕のカタチに近づけるよう努力はしたいと思います。
    15‘RECORD7月・8月・9月分アップ
    ホームページに2015年RECORD7月分~9月分をアップしました。昨年の月々のテーマは漢字一文字で表していました。7月は「捻」、8月は「遺」、9月は「間」にしました。7月の「捻」は動物や植物が成長する場合に、捻れながら伸びていく状況が見て取れるので、「捻」というコトバを思いつきました。腕や脚の筋肉を観察していると螺旋を描きながら成長するように思えてなりません。医学的根拠はありませんが、人体塑造の肉付けで、そんなことをイメージしたことがありました。8月の「遺」は夏季休暇を使って旅行したタイのアユタヤ遺跡からイメージしました。遺跡の前に立って、遥か昔の栄華を誇った都を感じることが私は大好きです。夏にまとまった休暇が取れるので、一昨年のカンボジアのアンコール遺跡群、昨年のタイのアユタヤ遺跡と、アジアに残る遺跡を見て回りました。8月はそこから構想を練ることが多くなっています。9月の「間」は人間関係をテーマにしました。6月のテーマにした「楔」との対比を描こうと思っていました。楔を打ち込んで密着した人間関係と適度に隙間のある人間関係、どちらが強いのでしょうか、橋梁や高層ビルでは隙間を作って、震災でかかるエネルギーを逃がすことで揺れに対応するとどこかで聞いたことがあります。人間同士でも同じ事かなぁと職場の人間模様を見ていて思いました。私のホームページを見ていただけるなら、このNOTEの左上にある本サイトをクリックすると入れます。それからRECORDを選んでクリックすれば、今回アップした7月分~9月分のRECORD画像が出てきます。ご高覧いただけると幸いです。
    横浜中華街で春節を祝う
    今日は止むに止まれぬ用事があって職場を午前中で退勤しました。自分の用事は意外に早く終わって、夕方から時間が出来ました。あと僅かで勤務時間が終わるため、職場に戻ることはしませんでした。今日は早急な仕事もなかったので、ゆっくり過ごそうと決めました。そう決めると工房に出入りしている中国籍のスタッフのことが気にかかりました。昨年まで学生だった彼女は、春節の時期には必ず帰国し、中国にいるご両親と過ごしていたのですが、今年度から大学に勤めているため、春節には帰国できないことを前から知っていました。それなら彼女を中華街に誘って、横浜で春節を迎えられたら、少しでも正月の気分に浸れるのではないかと思ったのでした。思惑は当たり、彼女は大喜びでした。もう一人工房に出入りしているインドネシア留学から帰国したスタッフも呼びました。普段は制作を通して2人の若い女性と体力や気力で張り合っていますが、今晩は中華街で獅子舞を見る機会を得たおかげで、私は中高年の持てる力を発揮しなければならず、素敵なオジさんを演出しようと決めました。中華街は混雑し、夕食の場所が見つからなかったため、駐車場から車を出し、桜木町に向かいました。みなとみらい地区にあるワールドポーターズにインドネシア料理の店があることを思い出し、もう一人のスタッフのためにインドネシアを思い出す機会を持ちました。これも思惑が当たりました。夜景の美しい窓側の席で、料理に舌鼓を打ちつつ、自分が若い頃はどうしてこういうことが出来なかったのだろう、こんな演出が出来ていれば、もっと女性にもてていたはずなのに、と思いながら彼女たちを駅まで送りました。