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  • 日常から生み出されるモノ
    朝が来て目覚め、夜に床に就く日常の繰り返しに、ふと我に返って考えることがあります。自分は創作活動をやっていて、自分の生きた証を残してきました。振り返れば毎年制作している作品に、その時の自分の思考や心理状態が反映していて、この作品を作っている時の自分はこんな事を考えていた、職場ではあんなことで悩んでいた、作品自体にも技術的に不満な箇所があってイメージ通りに作れないことを嘆いていたことを思い出します。それは現在も続いていて、創作活動は決して日常から切り離されているわけではないと熟々思うこの頃です。時間は何もしなくても過ぎていきます。その時の刹那に満足していれば、苦労して自分の心情を刻むことなど必要ないと思えるはずですが、浮き足立つ多忙感の中で、自分の今を刻む意思は自分自身が驚くくらい頑ななものがあって、それをして創作活動に立ち向かわせているのだろうと思います。日常から生み出されるモノ、それは表現として非日常のカタチをとってはいるものの、やはり今を反映させるモノであることに変わりはありません。
    代休 床置き作品の全体構成
    今日は関西出張の代休2日目になります。朝から工房に行って、昨日完成した「発掘~群塔~」屏風部分を確認しました。まだ焼成が終わっていない陶彫部品が3つありますが、木彫は接着まで終わりました。僅かな隙間はパテで修整して、今月終わりにある塗装に備えます。そこで今日は屏風の前に点在させる床置きの木彫に取り掛かりました。床に置く陶彫部品は13個あります。いずれも背が高く先端を尖らせたカタチを作りました。ひとつの塔を上下に分けて窯入れし、上下をボルトナットで接合するカタチです。その配置を考える上で、木彫部分を併用しようと思っているのです。木彫した面をを床全面に置くことは初めからやめようと思っています。木彫面を少なくすることで広がりを持たせようと意図したいからです。ちょうど大地が洪水にあって、所々突起している面が僅かに見えているイメージです。そこに突き出た群塔の荒廃した風景。あまり仔細にイメージを説明するのは無粋なので、このくらいにしておきますが、その木彫の全体構成に今日は神経を使いました。木材にデッサンを書いては消して、また書き加える繰り返しに嫌気がさしてきたこともありました。いっそのこと木彫が無くてもいいのではないかとも思いました。何とか妥協できるところを探して全体構成をまとめましたが、実際に彫り進んでみないと分からないというのが実感です。あとは時間との闘いになりますが、木彫部分を最小にしてみたいので、時間がきたらそこで終了という制作姿勢をとりたいと思います。今日は昨日より元気に動けました。ただ前述した通り床置きの木彫がしっくりいかない未解決な気分が残ってしまいました。
    代休 屏風木彫の完成
    金曜日から日曜日にかけて関西出張だったため、今日と明日は代休をとることにしました。朝のうちに職場に電話をして仕事の状況を聞き、何とか休めそうなので、今日は工房に篭ることにしました。芸大大学院の子が工房に来ていました。彼女は半立体の画面に象徴性の強いイメージで描写をしていました。来月からの短期留学が決まり、心の準備も怠り無くやっているようで、若い世代の中で彼女は大変な努力家ではないかと思っています。私は「発掘~群塔~」の屏風部分に当たる木彫の仕上げ彫りが完成し、厚板材に接着をしていました。これで屏風部分の木彫は終わりました。明日から床部分の木彫制作に入ります。床部分は大きく広がるので、室内ではなく野外工房を使おうと思っています。それに伴う材料を夕方買いに出かけました。昨日までの関西出張の疲れが残っていて、今日一日は身体が思うように動かず、作業は頻繁に休憩を入れながら進めましたが、何とか制作工程の中の今日のノルマを果たすことが出来ました。明日は気力が甦ってくることを期待したいと思います。
    関西出張 第三日目
    一昨日から関西に来ています。今日は日曜日ですが、関西出張のため明日と明後日は代休をとります。今日は大阪の道頓堀界隈にいました。休日の道頓堀は大変混雑をしていて、しかも夏のような気候で、とてもスーツを着ていられる状況ではありませんでした。実は昨日の京都からクールビズになってネクタイをとりました。今日は関東と関西の文化の違いをあらゆる場面で堪能しました。夕方には横浜に帰ってきましたが、一緒に出張した職場の人たちと仕事の疲れを労いながら、夜遅くまで杯を酌み交わしていました。ゴールデンウィークの後の2泊3日の関西出張で、仕事のペースが乱れがちになっています。週の後半は少しずつペースを取り戻していきたいと思います。今回スマートフォンの充電器を忘れていったので、バッテリーが切れて通信手段が使えなくなりました。利便さがなくなっても何とかなるものと思っていましたが、帰宅が遅くなったので家内は心配をしていたようでした。それにしても2泊3日の出張は疲れました。全体責任者として出る幕がなかったのは良かったことと思いましたが、何もせず美術館散策をしていたにも関わらず、神経は使っていたようで妙な疲れが残っています。
    関西出張 第二日目
    昨日から出張で関西に来ています。今日は京都にいました。毎年京都には来ているので観光地巡りではなく、仕事の合間には博物館や美術館を見るようにしています。社寺や庭園は京都全市に点在しているので、なかなか見に行く余裕が持てないのです。ちょうど京都国立博物館で「桃山時代の狩野派ー永徳の後継者たちー」と題された展覧会をやっていたので見て来ました。京都で見る狩野派の襖絵や屏風は格別で、質量ともに素晴らしい大作を集めた見応えのあるものでした。週末の土曜日ということもあって混雑はしていましたが、それでもじっくり鑑賞できたのは、作品の持つ迫力が大勢の鑑賞者に負けない強さを持っていると感じたからです。作品によっては極めて印象深いものがありました。詳しい感想は後日改めたいと思います。次に訪れたのは京都市立美術館別館でした。「モダンアート展」が東京から京都に巡回していたので見て来ました。職場に自分と同じ二束の草鞋生活をしている人がいて、彼は公務員をやりながら抽象画家として同会に所属しているのです。金属が腐食されたような趣きをもつ背景に、太い筆で青色が一気に引かれた画面、そこに微妙な擦れがあって凹凸を錯視させる世界が広がっていました。昨年以上に今年の作品に発展性を見てとりました。今後に期待しています。最後に同館の近くにある京都国立近代美術館で開催されている「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」を見て来ました。台湾のヤゲオ財団によるコレクションを展示したもので、欧米とアジア諸国の代表的なアーティストによる作品が来日していました。詳しい感想は後日改めますが、久しぶりに現代美術に接したので、自分としては新鮮さも手伝って空間の斬新さが印象に残りました。