2015.10.05 Monday
今日の表題にした「数えてみたら3200点」とは何のことでしょうか。これは2007年から始まったRECORDの今日までの完成点数です。一日1点ずつポストカード大の平面作品を作り続けて9年目に入りますが、今日まで8年と半年の間、ずっと日記のようにRECORDを制作してきました。9年前に日々の制作記録を総称してRECORDと名付け、継続することを主眼に、作品の深化を図ることを目標にしてきました。念願の10000点達成となれば自分は80代になっていますが、果たして元気にやっているでしょうか。現在RECORDはデジタルデータ化してホームページにアップしています。オリジナル作品を発表できる機会がやってくるのかどうか分からないし、どんな方法で発表するのか考えたこともありません。ただ、橫浜市民ギャラリーがまだ関内駅近くにあった頃、1年間分を月毎の額装をして展示したことがありました。1ヶ月分のRECORD30点が収まる額を1年間分12点用意しました。板材を加工してアクリルで覆った額を自分で作りました。額作りは大変でしたが、鑑賞者が自分の誕生日を探して、その日の作品をじっくり見ていたことが、自分には微笑ましく思えて嬉しかったことが思い出されます。オリジナル作品は2ヶ月分ずつケースに入れて工房の棚で保管しています。2年に1度くらいケース内の乾燥剤を入れ替えています。懇意にしているカメラマンが1年に1度撮影に来て、ホームページにアップしているのです。
2015.10.04 Sunday
週末になって何か用事がある日でも制作工程に従って制作をしなければならず、休日でも朝ゆっくり寝ていられません。新作の陶彫作品を来年5月までに完成させ、図録用の撮影をして、そこから2ヶ月は新作を広報し、7月には個展が企画されているためです。東京銀座のギャラリーせいほうは企画のみを扱う画廊です。そこで毎年個展をさせていただいて、次回は11回目になります。この流れを断ち切ってはならないと自分で決めていて、焦らず休まず長距離ランナーのように制作を続けているのです。いったいいつまで続けるのか自分でもわかりません。イメージが枯渇するまでなのか、健康を害して制作続行が不可能になるまでなのか、行く末は神のみぞ知る世界です。ともかく今日も朝7時に工房に出かけて、昨日タタラにしておいた陶土で成形を行いました。濃密な集中した時間は、あっという間にやってきて3時間が瞬く間に過ぎました。自宅に戻ると結構疲労していましたが、午後は家内と友人の個展に行く約束になっていて、昼前には自宅を出ました。陶芸家佐藤和美さんは家内の幼馴染で、茨城県笠間を拠点に活動しています。最近私たちは5月にある笠間の陶炎祭に行っていないので、和美さんとは2年ぶりに会いました。個展会場は東京目黒の都立大学にある洒落たギャラリーでした。和美さんは土の風味を生かしたざっくりした器を作っていますが、自然な雰囲気をそのままにしながら緻密に計算しているところもあって、相変わらず素敵な作品だなぁと思いました。因みに和美さんの作品は人気があって売れ筋です。もうひとつ、東京神田で版画家加藤正さんが個展をやっているので、伺おうとしたところ日曜休廊だったので、次の土曜日に行こうと決めました。
2015.10.03 Saturday
今日は中学校の同窓会が横浜駅にあるホテルを借りて開催されました。私が通った公立中学校は横浜市内でも屈指のマンモス校でした。現在も規模の大きな学校ですが、私が卒業した当時は学年に11クラスもあったことが分かりました。私は3年5組でした。実はそんなことや同級生のこともすっかり忘れていて、同窓会に行くまで話が合わなかったらどうしようと思っていました。当時のクラス集合写真や名簿を見て、俄かに当時を思い出し、記憶の糸を辿りながら周囲の人と旧交を温めました。卒業して40数年も経っているので、旧交を温めるというより、新しい関係を築くために機会を設けていただいたように思います。自分は美術の道を歩んでいますが、まさか同級生に工業デザイナーがいるとは驚きでした。彼も海外に修行に出かけていました。もうひとり役所に勤務している人がいて、以前彼は市政の立場からヴェネチア・ビエンナーレの取材をやっていて、こうしたプロジェクトを横浜に根付かせようとしていたこともわかりました。同窓会に来て彼らと話が出来たことを嬉しく思いました。自分はずっと地元に住んで、しかもここで市公務員管理職をやっていることも言いました。これは珍しいことかもしれません。400数十人の卒業生のうち100数十人が参加して、同窓会は盛大なものになりました。今日は同窓会があったとしても制作を休むわけにはいかず、工房に出かけて、明日の成形のためのタタラを4枚作りました。明日は2人の友人の個展に東京へ出かけますが、朝早く工房で成形をやってしまおうと思っています。
2015.10.02 Friday
先日送られてきたビジョン企画出版の新報に私の個展に関する文章が掲載されていました。短い文章なので書き出します。「古代遺跡発掘品に模した陶彫シリーズ第7回展。主は屏風7面と丘陵見立ての大台四体。他に尖塔、円頭の円錐形が多数林立。それら黒褐色の造形の迫力は従来通り。神秘感に満ちている。」という批評でした。これは好意的な批評と捉えています。毎回陶彫のもつ「出土品」的な雰囲気や表現の迫力を評価していただいていますが、今回は「神秘感」が加わりました。自分の作品は敢えて神秘性を狙うものではなく、寧ろ神秘性とは大局的な実体感や存在感を出しています。現代美術の潮流の中に、素材そのものを提示し、素材を駆使して何かを表現することを否定した動きがありました。「もの派」と言われたグループでしたが、そればかりではなく作為や加工をしないばかりか、創作行為さえ乗り越えようとしたグループもありました。自分の作品は、そこまでいかないため、まだ創作行為を留めていますが、作為に具象性はありません。作り込んでいくと意図しない何かが出てくるということでしょうか。素材の実体感を超えていくとすれば、技が練れてきた証拠で、これは歓迎すべきことかなぁと思っています。こうした批評を励みにして頑張っていきたいと思います。
2015.10.01 Thursday
10月になりました。気温は暑からず寒からずで、創作活動には絶好の季節です。週末だけでなくウィークディにも制作をしたいものです。制作目標として新作の陶彫部品は9月に続いて10個の成形・彫り込み加飾終了を目指します。9月のように長い連休がないので厳しい制作目標ですが、何とか頑張ってみたいと思います。成形・彫り込み加飾ばかりではなく、今月は焼成もやろうと思います。秋は芸術が盛んになる季節で、制作ばかりではなく鑑賞も充実させたいと思っています。これは情報を駆使して自分の刺激剤になるものを探したいと考えています。このところ他の創作活動の犠牲になる傾向があるRECORDですが、最近は小作品に対する集中力が高まっています。長年やっているせいか余裕が出てきたのかもしれません。もうすぐRECORDは3200点に達する見込みです。読書は相変わらず精神分析学の専門書を読んでいますが、なかなか進まず時間がかかりそうです。軽い書籍に浮気するのもこの時期なので、何か面白いものを選ぼうと思います。ウィークディの仕事の方もそろそろ人事が始まり、あれもこれも忙しくなりそうですが、10月は芸術作品が生まれ出る収穫期と考えていて、今月は気合を入れて頑張っていきたいと思っています。