Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 代休 「群塔」緩やかな確認作業
    今日は土曜出勤の代休で、「発掘~群塔~」の最終確認作業をやりました。ただ、妙に疲労感があって、通常のように朝から夕方まで工房に篭ることはなく、時折自宅に帰って休憩をとっていました。「発掘~群塔~」がようやく完成に近くなり、張り詰めていたものが緩んできた按配です。今日は若いスタッフが誰も来ず、自分はマイペースで過ごせたため、日頃の疲れが出てきたのかもしれません。自分が頑張らなければならない時は、若いスタッフはアーティストとして自分の課題に立ち向かっているので、私は彼らから大いなる刺激をもらっています。その関係は意欲を保つために大変効果的と考えています。長い制作工程の中には緩急があって、今日は緩やかな作業を行った日になりました。7点の厚板材を壁に並べて細かな修整を行いました。厚板材にはそれぞれ木彫した木材が貼り付けられています。小さな隙間をパテで埋めて、鑿跡のささくれを直しました。午後は陶彫部品を厚板材に接合するためのボルトナットや7点の厚板材を屏風にするための蝶番を買ってきました。来週末は塗装を行います。ついに制作工程の最終作業を迎えます。新作に貼る印を新しく作らねばならず、それはウィークディの夜にやろうかと思っています。
    週末 「越中おわら節 第16回発表会」
    家内は縁あって胡弓奏者として、越中おわら節を神奈川県や東京都の各地を回って演奏しています。家内と胡弓との出会いは、それほど昔のことではありません。家内は幼い頃からバイオリンをやっていて、さらに成人してから始めた三味線がありました。このバイオリンと三味線という東西の楽器の融合したものが胡弓だったわけです。音感や楽器演奏の下地があるため、胡弓の上達は早く、富山県八尾の生まれでなくても弾き熟せる要因がありました。また、家内は美大で舞台美術を学んでいました。声楽家の叔父がオペラの舞台に立っていた影響があって舞台美術家を目指していたようです。そんな家内が胡弓奏者として、また舞台美術家として、その双方の仕事を同時に担当する機会がやってきました。 「越中おわら節 第16回発表会」は家内が所属する団体が行っている発表会ですが、今日神奈川県海老名市文化会館の大ステージで、家内の舞台装置による演奏会が幕を開けました。装置は極端な遠近を取り入れた抽象形態を左右に吊り下げ、スケールを広げる効果を齎せていました。照明は場面ごとに情感を変える役目を果たし、踊り手やジカタを生かしていました。出演と裏方の両方をやる困難さと多忙さに一時は疲労していた家内でしたが、やはり舞台は面白かったらしく今日は溌溂とした姿でいました。早朝から2tトラックをレンタルして、相原工房から装置を搬出し、また搬入する手間を振り返っても家内は人一倍大変だったと思います。自分は若い工房スタッフ2人を連れて発表会を観に行きました。海老名市文化会館の大ホールは、ほぼ満員でフィナーレは大盛況でした。
    休日出勤日に思うこと
    今日は休日出勤日です。月曜日と差し替えて仕事を行いました。私の職場では年間1回土曜日を出勤日にしています。他の職場ではさらに多く休日出勤をしているところもあります。仕事の性格上、年間1回は休日に出勤した方がメリットが多いのです。現役で仕事をしている間、具体的なことは言えませんが、職場環境を周囲に理解してもらえる効果は抜群なのです。週末、自分は工房に籠もって制作に明け暮れています。今日の仕事に関して言えば、創作性のある個人的な仕事から業務としての組織的な仕事に変わっただけと考えていて、自分が必要とされる仕事を怠りなくやるだけです。仕事と休憩をONとOFFの切り替えと考えるとすれば、自分のOFFは公務や制作をしていない夜だけに限られます。一日中OFFだったことは病気で伏った以外はありません。これは幸せなことで、常に社会との繋がりを感じさせてもらえるこの頃です。今日は休日出勤日で電話応対が少なかったおかげで、いろいろなことが頭を過ぎりました。
    「群塔」床置き再考
    今晩も工房に来ました。目の前に置かれた陶彫部品の数々と木彫が貼り付けられた屏風7点、彫り始めた床置きの木彫の厚板。もう一度新作「発掘~群塔~」の全体像を整理して、完成のイメージの把握を試みました。カタチの取捨選択をどうするか、思えば過去の作品にもここの部分は無くてもよかったのではないかと思える箇所がありました。力み過ぎが、作品のもつ世界観や主張を妨げているとその時個展会場で感じたのでした。失敗ではないので鑑賞者にはわからない部分ですが、作者だけが拘るカタチの取捨選択です。では新作「発掘~群塔~」をどうするか、床置きの厚板を用意しているにも関わらず、そこを削除する決断、丸一日かけて作り上げた下書き、それらは無駄ではなかったと自分に言い聞かせながら、やはりここは無くしていく方向で仕上げていこうと決めました。自分の世界観を最大限に生かす配置方法を考えると、床には陶彫の塔だけが点在する方が良いと判断しました。因みに最後の窯出しも終わりました。全ての陶彫部品と「陶紋」が揃いました。残る制作工程は彩色です。彩色のために今後は準備をしていきます。「発掘~群塔~」の撮影日6月7日を目指して頑張っていこうと思います。
    「群塔」床置き木彫の迷い
    先日「発掘~群塔~」の床置きになる木彫のカタチをデッサンしたのですが、あんなに苦労して決めたにも関わらず、どうしても納得がいかず、今晩も工房で木彫の下書きを眺めていました。いっそのこと木彫を置かない方がいいのではないかと思いはじめています。高さのある床置きの陶彫が13点あり、それらを点在させるだけで充分ではないか、敢えてステージを作る必要があるのかと悩んでいます。陶彫13点がそれなりの存在感を示していて、寧ろそこに何もない方がすっきりするのではないかと考えました。床置きの木彫は既に彫り始めているのですが、全てを彫り上げてから不必要だったと考えるより、変更するなら今しかないと思っています。小さな修正は今までも再三行っていますが、初めに浮かんだイメージを変えていくのは決断が必要です。イメージの源は変えていませんが、より効果的に見せるために取捨選択を迫っているのだと自分に言い聞かせているのです。とりあえず木彫は置かない方向で考えてみようと思っています。そうなると先日の全体構成にかけた時間は何だったのかと思うところですが、あの日があったればこその変更だと考えるようにしました。未だ煮え切らない自分は、明日も帰宅後に工房に来て再考しようと思っています。結局今日の結論になるとは思いますが…。