Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 8月最終日に思うこと
    ここ数年残暑というものがなくなってしまったような印象を持ちます。9月に入っても蒸し暑いのは頂けませんが、急に冷え込んで朝夕寒さを感じるのは不思議な感じがします。若い頃過ごした欧州の気候のようですが、今日も肌寒い一日となりました。今日で8月が終わります。振り返れば今月はアユタヤ遺跡を見にタイへ旅行したこと、池田宗弘先生を訪ねて長野県の麻績村へ行ったこと、友人の個展やグループ展に足を運んだこと、ミニシアターで映画を3本も観たこと等が思い出されます。暑い日々が続き、工房での制作にも影響しました。汗が滴る中で新作を始めました。全体設計やら材料の購入をしました。新作に取り掛かる時、例年沸き起こるワクワク感が酷暑のため薄らいでいるのを感じながら、ともかく今月は3点の成形を進めました。読書は途中休憩を挟みながらフロイトの「夢解釈」に挑んでいます。RECORDは一日1点の原則が、日によって前後しながらも頑張っていました。健康面では左肩に出ていた五十肩が、右肩に移って整形医院にリハビリに通うようになりました。8月はそれなりに頑張ったと自己評価していますが、暑さのせいにして制作が緩かったように思えます。来月は挽回しないとならないかなぁと感じています。
    週末 工房ロフトの見積もり
    今日も昨日に引き続き、朝から工房で制作に明け暮れました。新作の陶彫部品成形は3点目になりましたが、乾燥具合で皹が入る可能性もあり、予断を許さない状況です。実際に新しいカタチはどうなるかわからないのです。カタチや制作方法が定番化している陶芸とは異なり、陶彫ではイメージ優先のためカタチに無理な箇所もあり、陶土の収縮がどこに影響するのか、長い間陶彫をやっているくせにまるで見当がつきません。新作は旧作でやっていた有機的なカタチではないので、今までの経験が生かされません。それでも成形3点をやって、どうなるのか様子を見ることにしました。今日も若手スタッフが来ていて、朝から自らの課題に取り組んでいました。いつものような週末の風景と言いたいところでしたが、今日は工房の追加工事をお願いしている業者が見積もりをもってやって来ました。工房の倉庫部分に天井板を嵌め込んで、その空間にも軽量な作品が置けるスペースを作りたいと考えています。言わばロフトです。鉄で階段も作り、かなり本格的なスペースにしたいと思っています。業者の見積もりと、自分が考えていた費用の折り合いがついたので、改めてこの業者に追加工事をお願いしました。契約成立です。現在倉庫に保管してある陶彫部品がパッケージされた木箱は、そのまま倉庫に置くとして、その他の木彫した柱や平面作品はロフトに置こうと思っています。そうなれば倉庫部分の空きスペースが多少確保されます。ついでに仮面コレクションを飾る壁を作ってもらうことにしました。今のところ工房は作業をするだけの無味乾燥な空間ですが、仮面を飾ることによって雰囲気が出てくるのではないかと思っています。少しばかりの装飾は必要かなぁと思っていて、工房でスタッフと過ごす時間を考えれば、創作意欲を高める演出があってもいいと思います。
    週末 陶彫制作の継続
    先週から陶彫による新作を作り始めています。今日は凌ぎ易い気温で、朝から工房に篭ることが出来ました。このところ急に涼しくなって、工房に来ていた若いスタッフたちも疲れが出ているように見えました。タタラと紐作りで2個目の陶彫部品を作ったところで、「新作の部品は今までと傾向が違いますね。」と若いスタッフから指摘されました。確かにその通りで、新作は構築性を全面に出したモノになっていて、全体としては建築的なイメージです。有機的な曲面を可能な限り使わないようにしています。今日も時間が経つのが早く感じられました。制作に集中している証拠かなぁとも思っています。新作は直径3メートルの円形劇場のようなカタチになりますが、一番外側の陶彫部品20個を早く作りたいと思っています。この20個を円形に配列すれば、全体の方向性が早くも見えてくると考えています。タタラがなくなって、また土錬機を回して混合陶土を作る必要があります。明日は土練りをやって、可能なら3個目の成形に取り組みたいと思っています。陶彫制作の土練り→タタラ→成形→彫り込み加飾→乾燥→仕上げ→化粧掛け→窯入れというサイクルが出来つつあります。明日も朝から制作継続です。
    「夢の歪曲」まとめ
    なかなか読み進められない「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)ですが、第四章のまとめをします。第四章では、第三章で論じられた「夢は欲望充足である」という内容を基に、複数の患者とのカウンセリングの中で、欲望充足に対する異議申し立てがあったことに関して、フロイトが返答し、また異議の本質を突き止めれば欲望充足を裏付ける解釈になることが主題になっています。文章を所々引用して、この章論のまとめにしたいと思います。「苦痛な内容の夢も、それを解明すると、欲望充足であるのが明らかになることには~まだ異議はあるにしても~十分な信憑性があるように見えてきたと思う。~略~夢にこうした不快感が繰り返し現れるからといって、だからそこに欲望はないということにはならない。他人には伝えたくない欲望や、自分自身でも認めたくない欲望はどの人間にもある。他方、私たちは、これらすべての夢にそなわる不快な性格は夢の歪曲という事実と関連づけてしかるべきだと考える。~略~夢の歪曲とは検閲行為であるという事実が証明されるのである。不快な夢の分析によって明るみに出された事柄すべてを考慮に入れれば、夢の本質を表す定式は次のように改めるべきだろう。夢は『抑え込まれた、あるいは、抑圧によって追い出された』欲望の『偽装をほどこした』充足なのである。」
    RECORDにある具象画
    一日1点ずつ小さな平面作品を作っていくRECORDですが、いつか旅行をした時にその場でスケッチをして、その日の記録を絵で留めようと考えていました。今までも旅行をした印象をRECORDに描き留めてはいますが、その場でスケッチをしたことはなく、旅行中にスケッチできる余裕がなかったのでした。ツアーで参加した海外旅行での貴重な体験でさえ、写真に収めてもスケッチは出来ず、写真にした画像を基にRECORDを描いています。その中で実際にスケッチした僅かな作品と言えるのが2012年10月のRECORDです。先日アップした時に、当時のことを思い出しました。ホームページで御覧になっていただければわかると思いますが、これは写実ではありません。カタチを歪めて遊んでいます。「嗜好」というタイトルでビール缶やペットボトル、駄菓子やパンを描いています。パンは職場にある自動販売機にあったもので、1種類ずつ選んで昼食にして、その場でスケッチしました。3年前の懐かしい具象画です。