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  • 「群塔」「丘陵」「陶紋」の状況確認
    今年7月の個展に出品する作品を「発掘~群塔~」「発掘~丘陵~」「陶紋」に決めました。それぞれの制作状況を現段階でまとめておく必要を感じています。屏風と床置きの双方で表現する「発掘~群塔~」は、焼成が終了した陶彫部品が現在23個あります。それ以上の作品が乾燥を待っている状態ですが、今後も成形をしなければならない陶彫部品は11点あります。木彫部分は材料が手元にあるというだけで、まだ手をつけていない状態です。この「発掘~群塔~」が今回の出品作品の中で一番手がかかりそうな作品です。「発掘~丘陵~」は土台部分は既に完成しています。陶彫部品は小さな円柱を40個作る予定ですが、現在成形が終わっているのは5点あります。あと35個を作らねばなりません。いくら小さくても制作工程にかかる手間は他の陶彫部品と同じです。「陶紋」は毎年個展に出品している小作品ですが、今回も6点作る予定です。これはまだひとつも出来ていません。この制作状況を考えると、夜も寝られないほど焦りが募りますが、今までもこうした厳しい状況の中で何とかやってきました。今後の課題を書き出してみるのも時には必要で、5月の図録撮影の日から逆計算して、制作工程を修正しながら先へ進めていきたいと考えています。2月になったので図録撮影まで残り3ヶ月になりました。
    週末 2月になって…
    2月になりました。2月の初日が日曜日なので、今日はひたすら制作に明け暮れていました。どうしたら成形に拍車がかかるかを考えても、集中力に限界があって理想通りにはいきません。もうひとりの自分がいてくれたらとつまらないことも考えますが、仕上げと化粧掛けは家内に、木彫塗装の時は若い世代の子たちに手伝ってもらおうと本気で思っています。「発掘~群塔~」の成形が残すところ14点になったので、今日はそのうちの3点を作りました。朝から夕方まで作業して、この3点で集中力が途切れてきました。あと11点。今日は窯入れをせず、今週はウィークディの夜に工房へ行って作業をしてこようかとも思っています。窯入れをしてしまうと照明が使えなくなってしまうので、今週あたりから夜の作業を考えています。2月は寒さに慣れてきたところなので、成形や彫り込み加飾で頑張ってみようと思っています。2月のRECORDもテーマを考えなければなりません。ワインラベルの木版画は今月が締め切りです。観賞は展覧会や映画とも予め決めているところもありますが、少なくても展覧会と映画をひとつずつでも見られたらいいなぁと思っています。読書は重厚なロシア文学を継続します。今月も頑張りたいと思っています。
    週末 1月最後の制作日
    今日は朝から工房に籠もって制作三昧でした。「発掘~群塔~」の屏風にあたる全体構成をもう一度見直し、最終的にあとどのくらいの陶彫部品が必要かを割り出しました。結果あと14点は必要で、焦る気持ちを抑えつつ成形に励みました。「発掘~群塔~」は木彫も考えていかなくてはならず、来月はウィークディの夜にも工房で制作が出来ればいいなぁと思っています。木彫は大きな騒音が出るので、木彫に限っては週末の昼間制作しなければ近所迷惑になります。工房は植木畑にありますが、夜ともなれば音が遠くまで聞こえるからです。ウィークディの夜は「発掘~丘陵~」の円柱を作ろうかとも考えています。今日は1月最後の土曜日です。1月はあっという間に過ぎていったように思えます。今月の展覧会は「ホイッスラー展」と「高松次郎ミステリーズ」に行きました。映画は「シャトーブリアンからの手紙」を観ました。RECORDは相変わらず苦しい時間の遣り繰りの中で捻り出し、ワインラベルのデザイン用に木版画もやっています。制作の点では今月は充実していたし、来月はさらに集中して制作をする必要があります。自転車操業のようでありながら、見たい展覧会や映画を探していて、限りある制作工程時間を睨みつつ、それでも他からの刺激を欲しているので、今は良い状態が保てていると感じています。来月は一層頑張っていこうと思っています。
    今年初の積雪です。
    日本海側や東北各地からすれば驚くに値しないことですが、橫浜にしてみれば今年初の積雪です。私の家は小高い丘の上にあって、急な坂道を下らなければバス停留所に行き着けません。何年か前の通勤時にそこで滑って背中を強打しました。そのトラウマがあるため、雪が降ると坂道を迂回して、工房のある畑から階段のある小道を通ってバス停留所に向かうようにしています。ちょうど今週は窯入れをしていて温度の確認のため工房に立ち寄るので、この階段の小道への迂回は都合が良いのです。今朝6時20分に工房に行きました。窯の周囲はほんのり温かくなっていて、雪の降りしきる中にホットな空間が出来ていて嬉しくなりました。バスや電車の運行の遅れが気になって、工房でぐずぐずしていられず、再び雪の中を歩き始めました。歩きながらボンヤリと今日のことを考えていました。今日の午前中は職場に来客がある予定だなぁと思い、また午後は職場とは別の場所で研修会があり、夕方もう一度職場に戻って夜の会議に備えなくてはならず、今日の盛りだくさんのスケジュールを頭に描いていました。明日は週末ですが、1月最後の日になります。窯出しをして、次の成形をやろうと思っています。
    大地を造形する「丘陵」
    なだらかな丘が幾重にも重なる広大な風景。日本では潤んだ緑色の雑木による風景が一般的ですが、自分が滞欧中に旅した地中海沿岸は砂丘や土漠による乾燥地帯がありました。そこに点在する村落や遺跡の数々。自分の創作へ向かう原点がそこにあります。あれから30数年も経っているのに、自分はその時の雑多な印象を結晶化させ、自分なりの心象風景を創り上げてきました。現在制作中の「発掘~群塔~」は大地に霞む塔の数々を造形していますが、これから作る「発掘~丘陵~」は同じイメージによるもうひとつの展開です。丘陵は人工的に作られたものという想定で、そこに点在する円柱のような遺跡がテーマです。円柱40個は同一の大きさにして陶彫で表現します。赤錆で化粧を施す陶彫は黒褐色になり、恰も出土品のような雰囲気が漂います。陶彫は窯の中で炎神によって鍛え込まれ、鎧を纏った勇者のようにも思えます。丘陵の部分は木材による積層を砂で覆います。砂に油絵の具を染み込ませ、陶彫との同化を図ります。こうした象徴世界に辿り着くまでに幾度となく具象の風景を篩にかけてきた結果が「発掘~丘陵~」なのです。