2015.01.13 Tuesday
職場に持っていって休憩時間に読もうと決めた「保田龍門・保田春彦 往復書簡1958ー1965」(武蔵野美術大学出版局)ですが、読書は遅々として進みません。休憩時間が取れない日が多く、そうかといって読み出すと面白くなって仕事に戻れなくなってしまうのです。通勤時間帯に読んでいる書籍は定期的に時間を決めて読んでいるので、確実に読書が進んでいきますが、職場にある書籍は放ったままになっている状態で、往復書簡を読みたい思いに常に駆られています。同書はサイズが大きく分厚い書籍で、鞄に携帯するには重くて厳しい書籍です。現在やっと保田春彦先生がシルビアさんと結婚するところまで読み終わりました。当時の先生の作風は既に抽象になっていて、その後帰国してから作られたステンレスや鉄を使った隙のない緊張した抽象形態の彫刻を考えると、その頃の作品の数々に自分は興味津々です。滞欧中の「縄文」と名付けられたセメント直付けの作品写真を見ると、日本の風土に立ちながら新しい空間を模索する保田先生の足跡が見て取れます。ガッシュによる平面作品には心情を訴える迫力もあって、パリやローマで先生が奮闘していた姿に、自分も勇気をいただいています。早く先が読みたいと思いつつ、時間ばかりが過ぎていく今日この頃です。
2015.01.12 Monday
今日で三連休が終わります。今日は成人の日で好天に恵まれた日になりました。朝から工房に篭って制作をしましたが、今日は成形や彫り込み加飾が終わって乾燥させている作品から数点を選んで、仕上げと化粧掛けを行いました。今日は今年になって窯入れの第2弾をやる予定でした。表面を丹念にヤスリ掛けして抽象性に磨きをかけ、化粧を施して窯に入れました。大きい陶彫部品から窯入れしているので、今回も前回同様4点しか焼成できないことになりましたが、大きい作品は失敗すると、かなりのダメージになり、早めに手を打つためにも焼成を先に行っているのです。月曜日の窯入れなので、今週も日程を考えると1回しか焼成ができません。窯に蓋をしてしまうと神のみぞ知る世界になります。三連休の制作は自分なりによく取り組んだと思いますが、欲を言えば制作工程をもう少し進めることができたのではないかと振り返っています。いずれにせよ寒さとの闘いで、身体の疲労も結構あったと実感しています。今日は夕方になって家内とミニシアターに映画を観に出かけました。川崎市アートセンター内のアルテリオ映像館は新百合ヶ丘にあります。自宅から自家用車で50分くらい。観たかった映画は仏独合作による「シャトーブリアンからの手紙」で、ナチスドイツに支配されていたフランスの一地方で行われた不条理な集団銃殺を描いたものでした。こういう映画はミニシアターでないと上映しないかなぁと思いつつ、重いテーマを扱ったドラマをじっくり鑑賞しました。詳しい感想は後日改めます。昨日は美術館、今日は映画館に出かけて、三連休は制作だけではなく鑑賞も充実していました。
2015.01.11 Sunday
三連休の中日です。左肩が若干痛む中で、朝から工房に行って制作をしました。昨日タタラにしておいた陶土を成形し、紐作りで補強をしました。成形は3点終わりました。今日のところは彫り込み加飾は出来ず、この作業は持ち越しになりました。朝の工房は凍えるほど寒くてストーブから離れられません。陶土は水を含むので手が悴んでしまいます。朝9時から始めて1時間くらいでやっと暖かくなります。成形には神経を使います。また身体を捻ったり屈んだりするので身体に負担がかかりますが、作業中は無我夢中なので疲れを感じません。疲れは後からやってくるのです。左肩は腕を回す時に、時々忘れたように痛みます。今日はなかなか集中が出来ないうちに午後4時近くになりました。夕方は家内と横浜美術館に行く予定があって、今日のところはちょっと早めに作業を切り上げました。横浜美術館は地元なので自家用車で20分も走れば、美術館の駐車場に到着できるのです。横浜美術館は午後6時まで開館しているので、制作が終わった後でも充分間に合います。現在「ホイッスラー展」をやっていて、有名なジャポニスムの画家のまとまった画業を一度見てみたいと思っていたのでした。興味が湧いたのは大きな油絵ではなく、海岸や港町を描いたエッチングのシリーズでした。詳しい感想は後日にしますが、この時間帯はたいして混雑も見られず、ゆっくりと鑑賞できて良かったと思いました。明日も制作続行です。
2015.01.10 Saturday
今日から三連休です。昨夜は家内の従兄弟で自作自演の歌を歌っている人がいて、橫浜関内のライヴハウスに出かけました。家内の従兄弟にはワイン会社の経営者やらシンガソングライター等がいて多彩を極めています。家内も胡弓演奏者として独特な世界に遊んでいますが、それぞれが個性的な生き方をしていて羨ましい限りです。関内のライヴハウス「音小屋」には初めて行きました。歌心のある人々の楽しい表現に接して元気をいただきました。今日は朝から工房に篭って制作三昧でした。土練りの後、タタラを6枚作り、既に成形が終わっている陶彫部品に彫り込み加飾を2点行いました。工房の作業は休庁期間にやっていたように午前9時から午後4時までにしました。精神的な緊張、身体の負担を考えると、この時間が一番いいように思えます。休庁期間から左肩が痛み出していて毎日湿布を張っています。制作の時の姿勢によるものかどうかわかりませんが、一時は激痛が走ったこともありました。このところ痛みが和らいだので、夜になって近隣のスポーツ施設に水泳をやりに出かけました。痛みがぶり返したらどうしようと思って、今まで水泳を控えていたのでした。恐る恐る泳いでみたら次第に痛みは緩和されてきました。それは五十肩だと一緒に泳いでいたご婦人に指摘されました。よく動かした方がよいと言われたので1時間たっぷり泳ぎました。バタフライは無理でしたが、他の3種目は泳げたので嬉しくなりました。創作では心身の緩慢さに精神で克つことに自負を持っていますが、加齢には克つことができなくてちょっと残念です。明日も制作は続行です。
2015.01.09 Friday
家内の従兄弟が山梨県でワインの会社を経営しています。この春に「旭洋酒有限会社」製造による新しく販売されるワインがあります。先日山梨県まで出かけていって地下倉庫に眠るワインを見てきました。この壜に貼られるラベルを現在考案しているところです。会社から与えられたテーマは「冬眠」。地中で安らかに眠る動物たち、静かに春を待つ木々を墨刷木版画でやろうと思っています。当初は文明開化の木版画家川上澄生の世界が浮かんでいましたが、もう少し西欧的アールヌーボーを意識して、瀟洒なデザインにしようと思っています。まず鉛筆下書きが出来たので、会社にメールで送りました。まだ雑駁すぎて判断できないかもしれませんが、大雑把なイメージとして捉えてもらえればと思います。抜本的なやり直しは、この下書き段階なら可能なので、意見を伺ってから彫り始めます。木版画の制作は久しぶりです。気分は学生時代に遡りますが、当時やっていたドイツ表現派を意識した重々しい版画はやるつもりはありません。あくまでも芳醇なワインをアピールする視覚表現でありたいと願うばかりです。