2015.01.03 Saturday
今日は家内の従兄弟が集まって正月を祝う会があるため、朝早くから工房に行って制作をしました。朝7時に工房を開けたときの気温は0度。冷たくなった陶土に触れると手が悴んで、ストーブで手を暖めながら作業を続けました。2時間程度の作業でしたが、寒さのため遅々として進まず、彫り込み加飾をやっと1点終わらせただけで今日は止めることにしました。本来正月は親類縁者が集まって、穏やかにゆっくり過ごすのが定番なのかもしれません。そんな日に無理やり制作している自分は一体何だろうと思いつつ、唯一生きがいを感じるものがハッキリしていることもまた事実かなぁと思っているところです。家内の従兄弟会は渋谷ヒカリエのレストランで開催しました。家内の亡き親を初めとする親戚たちは、その昔奄美大島から兄弟姉妹で本土に出てきた人たちで、その中に学問で身を立てた人も多くいます。自分は家内と結婚するときに家内の親戚を回って挨拶をしましたが、自分が志望する芸術を認めてくれて、知的支援をしてくれた人たちでした。そんな学問的環境が嬉しかった自分は、必ず正月に家内の親戚の集まりに呼んでもらったのでした。その時はどこかの家に集まっていたのが恒例でしたが、最近は高齢化でなかなか集まることができず、そこで次世代の従兄弟たちが集まるようになったのでした。年齢も職業もバラバラですが、1年1回の会合でお互いの打ち明け話をしながら酒宴の席で楽しみました。自分にとっても貴重な機会で、また来年も呼んでもらえたらと願っています。
2015.01.02 Friday
今日から制作を始めました。実は元旦の昨日も1時間程度の彫り込み加飾をやっていました。元旦の朝にまず工房に行って陶土に触れました。母のいる介護住宅を訪ねるよりも前に、工房に行って陶彫の進行具合を確かめたかったのです。今日は中国籍のアーティストが朝から工房にやってきました。中国では2月の旧正月にお祝いをするので、彼女は通常通りに制作をしていました。自分は正月と言えども制作中心の過ごし方をここ数年してきたので、彼女と同じように特段ゆっくりすることはないのです。今日は朝9時から夕方5時まで8時間の制作時間をとりました。明日午後に従兄弟会があるので、今日はちょっと無理をして作業をしました。今朝は横浜でも氷点下の寒さとなり、内壁のない工房は外と変わらぬ温度でした。陶土は凍りつくような冷たさになり、暫く作業をすると手が悴んでしまうので、まさにストーブだけが頼りでした。成形3点、彫り込み加飾2点をやって、今日の作業を止めました。それにしても陶土を扱っていると手がガサガサになります。例年のことですが、罅割れ防止の薬を塗りながら作業をしています。昼食に家内が自宅から雑煮を持ってきました。中国籍の子に日本の伝統料理を体験してもらおうと思っていたのでした。ちょっとした御節料理も添えました。留学して2年が過ぎ、彼女は日本の正月を初めて食体験したようです。
2015.01.01 Thursday
2015年になりました。初春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年はどんな一年になるのでしょうか。毎年恒例になりましたが、2015年の出発にあたり、抱負を述べさせていただきます。HPのNOTE(ブログ)は相変わらず制作中心の内容を書いていきたいと思っています。HPは彫刻家としての発表の場ですので、基本姿勢は変わりません。今年の5月までに作り上げなければならない新作「発掘~群塔~」、まだ題名のない新作、陶紋6点は今年初めから取り組まねばならず、かなり多忙を極めます。工房の窯には小さな初飾りが置いてあります。炎の神に今年も安全を祈願しながら、もうすぐ窯入れを行っていきます。今年も横浜市公務員管理職として二束の草鞋生活になりますが、身体が動くうちは時間を惜しんで頑張ってみたいと思います。RECORDは昨年の反省を生かして、肩の凝らない作風を目指します。RECORDを日々やっていると、自分の生真面目な性格が反映されて、身動きがとれなくなることがあります。そこを打破するのは難しいと感じますが、多少でも自己変革を試みたいと考えています。読書は今年も哲学や文学の王道をいく書籍に取り組みたいと思います。鑑賞は美術や映画など常に情報を張り巡らせ、刺激を与えてくれる出会いを求めていきます。こんなふうに抱負を述べさせていただきましたが、健康あっての創作活動なので、自分自身の身体の管理には充分留意していきたいと思っています。昨年80代の母が介護施設に入居したので一安心です。実家は母がいつでも帰ってこられるように家内が管理をしています。今日は母と私たちの家内安全を祈願しに東京赤坂まで初詣に出かけます。毎年護摩を焚いていただいています。今年が皆さまにとっても良い年でありますようお祈りいたします。
2014.12.31 Wednesday
2014年は自分にとってどんな1年だったのか、毎年恒例になった総括をやってみたいと思います。今夏の個展で発表した「発掘~層塔~」「発掘~増殖~」は陶彫部品の多さで際立っていて、何とか作り切った達成感が自分にはありました。細かく見ていけば不満な箇所も多くありますが、どんなふうに作っても完全なものはあり得ないのではないかと思うところです。今年のRECORDも結構大変でした。詩的な月別タイトルをつけてみたのですが、コトバに左右されることがあって行き詰まり感がありました。来年はもう少し幅広い解釈可能なタイトルをつけるべきと思います。時間的な余裕がない中で、なかなかコトバの発想で遊ぶことが出来ず、ひとつ躓くと、後に響いてしまうのがRECORDを難しくした原因でしょう。4月に職場を異動し、管理職としてのステージが上がったことも、日々の制作に与える影響があったと言えます。個展の後は次第に落ち着いてきましたが、現行の作品も陶彫部品が多く、今後のスケジュールの厳しさに戸惑います。今年の読書は哲学書に親しみました。これは良かったと思っています。存在の学術的解釈は自己思索に深さを与えてくれるでしょう。今年は美術館やミニシアターにも足繁く行きました。印象に残っているのは、最近見たせいもあるのでしょうが「赤瀬川原平の芸術原論展」と、映画では「大いなる沈黙へ」でした。夏季休暇にアンコール遺跡群を見にカンボジアに出かけました。悠久なる時を刻んだ遺跡を肌で感じることが出来たことが収穫でした。この密度のある1年間を大きな病気もせず乗り切れたことが、本当の意味で幸いと感じますが、これは自分を支えてくれた周囲の人たちのおかげです。関わりを持っていただいた方々に心から感謝です。最後に自分の拙いNOTE(ブログ)に付き合っていただいた皆さまにも感謝申し上げます。良い年をお迎えください。
2014.12.30 Tuesday
今日も工房に籠もりながら、次々と脳裏に去来することを挙げてみました。まず、「発掘~群塔~」はあとどのくらい陶彫部品を作ったらいいのか、題名をまだ決めかねている新作はどうなのか、小品として毎回個展に出している「陶紋」はどんな作品にして、どのくらい作るのかをそろそろ考えていかなくてはならないと思っています。差し詰め今日の段階で成形が終わっているのは「発掘~群塔~」が47点です。さらに概算で30点くらい必要かなぁと見積もってみました。題名のない新作は40点必要です。「陶紋」は6点と考えています。こう考えると昨年より陶彫部品の点数が多いと考えるべきで、最終ゴールを来年5月の図録撮影日に設定するとなると焦りがつのります。この休庁期間は自分としては精一杯やっていて、ペース配分を考えないと体調を崩すこともあります。休庁期間は4日間が終わりました。途中段階としてはまずまずではないかと思っています。毎年晦日に陶土と格闘していますが、今年は若い世代の子たちが工房に出入りしていることで雰囲気を和やかにしています。熱い一杯のお茶と彼らと交わす何気ない会話がいいのです。明日は大晦日、朝から夕方まで制作です。頑張ろうと思います。