Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • PCのネットが繋がらなかった日
    先週、自宅にあるパソコンのモディムが何か変だと気づき、一時ネットが繋がらなくなりました。これは自分の手に負えないと思ってサポートセンターに連絡しました。簡単な対処で復旧しましたが、現在の自分の生活を振り返ると、パソコン抜きでは考えられないものになっています。インターネットによる情報は新聞より早いし、何かを調べるのにこれほど便利なものはありません。それに慣れてしまっているせいか、パソコンがないと忽ち不自由を感じてしまいます。スマートフォンにも同じ事が言えます。こうしたICT機器が普及したのは最近のことだと思いながら、安易で便利な方に流れる生活を送っていると、機器が全て破綻したときに何も出来なくなってしまうのではないかと危機感を募らせます。私たちの世代は、それでもまだアナログな環境が記憶の隅に残っているので、機器がなければないで何とかするように思えます。子供たちはどうでしょうか。通勤電車の中でスマートフォンを指で摩っている多くの人を見ると、一方でコミュニケーションの重要性を説きながら、我一人の世界に耽る現実に複雑な思いを抱いています。
    木版画を懐かしむ
    山梨県のワイン会社の新作ワインにつけるラベルを制作中です。何とか時間を捻出して木版画でやっています。切り出し刀でラインに沿って彫り込みを入れていくと、若い頃が思い出されます。当時の自分の頭には、K・コルヴィッツやR・キルヒナーのドイツ表現主義の画家たちが作っていた木版画がありました。それは浮世絵の彫り師のような丁寧な彫り方ではなく、彫り傷や彫り跡を敢えて残して、そこに不安定で不穏な世相を反映させる意図があったように思いました。現在自分がやっている木版画は丁寧な仕上げを考えています。19世紀末に西欧で興ったアール・ヌーボー様式を取り入れています。自分はやはり版画が大好きで、彫りに挑んでいると時間が経つのを忘れます。象徴的な世界が創出されてくると、それをどんどん発展させて連作にしたくなります。今のところは時間もないし、依頼されたラベルだけで我慢していますが、そのうち版画の再開はきっとあるだろうと思います。工房には未だ使っていないエッチングプレス機が眠っています。銅版画も制作可能なわけですから、自分が版画の世界にますます魅了されるのは時間の問題でしょう。
    HPのRECORD4・5月分とLANDSCAPE1点アップ
    私のホームページにRECORDの2012年4・5月分とLANDSCAPE1点をアップしました。この年のRECORDは漢字2文字を毎月のテーマにしていました。4月は「飛翔」、5月は「対話」でした。作品を見ると当時の気分を思い出します。ちょうど職場の異動があって、橫浜駅近くの都会的な職場にやってきた時でした。飛翔や対話を題材に選んだのはそんな自分の仕事環境の影響があったと思います。新しい環境で自分を高めていきたいと願ったためと述懐しています。LANDSCAPEは文字通り風景の中に作品を置いて撮影したものです。今回アップした作品は小さいパーツから大きなパーツへ段階的に変化する作品で、自分の中では小作品になります。それでも野外で撮影するとスケールが出てくるのが不思議です。光や風を感じさせる野外撮影は、自分の世界に刺激を与えます。LANDSCAPEは今後も増やしていきたい分野です。私のホームページにはNOTEの左上にある本サイトをクリックしていただければ入れます。ご高覧いただければ幸いです。
    週末 陶彫らしい作業 その2
    昨日に続いて朝から工房で陶彫らしい作業に明け暮れました。今日の作業は乾燥した大きめの陶彫部品7点を仕上げ、化粧掛けを施す作業でした。これは創作的な行為とは言えず退屈な工程ですが、窯入れ前に必ず行うものです。陶彫は柔らかい陶土を成形するので、指跡が残ったり、きちんとした矩形の彫り込みが出来なかったり、幾何的な形態を作ろうとすると、なかなか困難なところがあります。そこで生乾きの時に、いびつになったカタチをきちんとした矩形に修整します。さらに乾燥してからヤスリや鉄ベラを使って彫り込み加飾した部分をもう一度修整するのです。それから2種類の化粧を施して、窯に入れることになります。炎の神に委ねる前の儀式のようなものですが、焼成した後の効果がまるで異なってしまいます。あたかも古びた金属のような雰囲気が漂うのは、こうした手間が関係しているのです。作品を観賞された方から、これは錆鉄ですかと聞かれることがあります。いいえ、これは陶ですと答えますが、そんな素材の錯覚も楽しいと感じています。今日はそんな作業で7時間を費やしました。今週も2回の窯入れを行います。来週から再び成形を開始します。
    週末 陶彫らしい作業
    今日は朝から工房に篭りました。まだまだ寒い日が続いています。ストーブに噛り付きながら作業を進めています。今日はいかにも陶彫らしい作業になりました。まず窯出しがありました。窯に入れてあるのは大きな陶彫部品が4点ですが、今週は水曜日にも窯出しをしているので、今週は大きな陶彫部品が計8点出来上がりました。窯出しは、陶で作品を作り始めた時から、緊張で胸が高鳴る工程です。作品が炎の神の御手から現実の世界に戻ってくるからです。作品は大きく変貌します。専門的には土が石化すると言いますが、自分には長旅をして帰還した勇者のようにも思えます。鎧は炎の嵐の中で硬化して強固な造形に生まれ変わります。成功していれば陶彫が楽しいと思える瞬間なのです。逆の場合は大変つらい瞬間になります。ともかく今回は成功しました。窯出しの後、土練りを行いました。土錬機を回して、別の陶土同士を割合を考えて混ぜ合わせます。これもいかにも陶彫らしい作業です。明日は次の窯入れのための準備をします。仕上げや化粧掛けも陶彫らしい作業と言えます。