2014.03.19 Wednesday
「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)下巻を読み始めて戸惑うところは、ニーチェ晩年の思想である永劫回帰です。自分には今ひとつ永劫回帰がわからないのです。永劫回帰は、輪廻転生の西欧的解釈と私は思っていましたが、どうやらまるで違う思想であることがわかりました。輪廻転生とは、生きとし生きるものは、生と死を繰り返し、仮に魂があるとして、その魂が新たな生命体に乗り移るという思想です。自分が死んだらどうなるのかという問いに、肉体は死んでも魂は次の生命体に宿るという思想で、哲学というより宗教に絡んだもので、R・シュタイナーの思想に同じものがあったように記憶しています。これは私にも理解できるし、死後そうなるかもしれないと思っているところが私にはあるのです。では、永劫回帰とは何であるかという問いに、自分は未だイメージを構築することができません。1回生の連続ということが事典にありました。今パソコンに向かっている自分が同じ時間に同じ動作で繰り返されるというループがあって、それを肯定する思想というのが永劫回帰だというのです。「ツァラトストラかく語りき」は永劫回帰をどのように説明しているのか、果たして自分に永劫回帰が理解できるのか、ちょっと楽しみなところがあります。
2014.03.18 Tuesday
私の妹の嫁ぎ先の母が亡くなって、今日は告別式でした。妹にすれば姑にあたりますが、私の母とも仲が良く、生前はよく2人で遊びに行っていたようです。享年84歳と聞きました。昨晩の通夜には母と家内が出席し、今日は職場を午前中だけ休んで、家内と私で参列してきました。久しぶりに会う親戚もいて、話題は尽きませんでしたが、自分は午後職場に戻り、年度末の会計処理に追われていました。どうもこの時期は落ち着きません。ゆっくり故人を偲ぶ時間がないのが残念です。故人は銀座の個展にも足を運んでくれたことがありました。母より年下でしたが、足腰が弱っているらしく、ひとまわり小さく見えたことが印象的でした。化粧品メーカーのセールスをやっているようなお洒落な人でした。ただただご冥福を祈るばかりです。
2014.03.17 Monday
「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)下巻を読み始めました。ここで漸くニーチェ独特の永劫回帰の思想が著されることになります。永劫回帰とは何か。ネットで調べてみると「時間は無限であり、物質は有限である」という前提のもとで、現在の世界が一回性のものではなく、過去や未来にも繰り返されるという、言わば円環的構造をもつ思想のことだと書いてありました。自分はこれは思想と割り切りながらも、どうもしっくりいかないのです。ツァラトストラを介してニーチェは何を主張したかったのか、これからの人生を有意義に生きる方法やら気づきがそこにあるようにも思えず、誰も気にしないところに拘っているようにも感じてしまいます。ショーペンハウワーを読んだ時には、厭世主義から転じて活力ある何かが迸るような気持ちになりましたが、ニーチェの求めるものは何でしょうか。コトバが勢いをもって思想を舞い上げるイメージを感じますが、その帰結点はあるのでしょうか。ニーチェには問いかけがあるだけと書いてあった評論を思い出します。ともかく下巻を読んで、自分なりのニーチェ像を捉えてみようと思います。
2014.03.16 Sunday
今日は朝から工房に行って今日の作業ノルマを何とか終わらせようとしていました。昼ごろに母を連れて、近隣に出来た介護施設を見に行く約束をしていたからです。私の母はこの2月で88歳になりました。父が亡くなってからずっと一人暮らしです。母の住んでいる家は、先代からのもので、昔は米や野菜を作っている農家でした。祖々父の代から宮大工となり、半農として田畑を保ち続け、父は田んぼを潰し、野菜畑を植木畑に替えて、造園業に転業しました。そんな農家を改築して母は暮らしていますが、家の中には段差があって使い勝手が良くないのです。母は特に身体で悪いところがなく達者にしていますが、元気なうちに介護施設を見て周り、条件の良い施設に入所しようとしています。介護認定前の要支援のうちに目処を立てておこうとしているのです。そんなわけで今日は自立型の施設を見に行きました。幸いなのは、家内が胡弓奏者で、よく介護施設にボランティア演奏に行くので、多くの施設情報を知っていたことです。その中から選んだ施設と契約をすることになり、予約を入れてきました。今日はやがて人生に訪れる介護のことを考えた一日になりました。夕方になって疲れた身体に鞭打って工房に戻り、朝からやっていた作業を再開しました。制作工程としては遅れ気味ですが、昨日と今日の用事は仕方ないかなぁと思いました。
2014.03.15 Saturday
昨日の夜から横浜市公務員の管理職5人で、東京浅草に出かけました。毎年恒例の慰労の会ですが、人事異動があって、この5人で集まれるのが最後となります。昨年もメンバーが入れ替わりましたが、何とか今年も浅草へ来れたことの幸せを感じました。昨晩は夕食に麦トロのコース料理を味わいました。隅田川の屋形船を眺めながら、日頃それぞれの職場では出来ない話で盛り上がりました。今日は朝早くから築地市場に出かけ、イクラやホタテ、シラスを買い求め、場内の食堂でマグロ料理に舌鼓を打ちました。自分は築地市場に行くのは初めてでした。築地市場をよく知っている管理職仲間の案内で、場内を歩き回りました。楽しい一日でした。帰宅してから工房へ行く予定を立てていましたが、今日は行く気がしませんでした。同じ立場で同じ悩みを抱える仲間達との楽しい会話に酔っていたい一日でした。