2014.03.29 Saturday
職場の残務整理のことが頭を過ぎりつつ、今日は朝7時から夜7時まで工房に篭りました。明日は別の用事があって制作三昧とはいかないのです。「発掘~層塔~」の残り陶彫部品が10個となっています。今日はそのうち7個の成形を終わらせました。彫り込み加飾には至らなかったのですが、今日のところは限界です。焦りがあるせいか、余計な雑念が頭から消えて、何かに追い立てられるように身体が動き、休まず作業を続けました。以前からその境地に達していますが、今日も作品しか見えていない状況で、時間も空間も消え失せていました。今日の作業を終えて、創作とは何だろうと改めて自分に問いかけてみました。確かなことは快い悦びがあることです。苦行の果てに悦びがやってくるという短絡的なものではありません。制作の苦しさは気持ちに超えられない壁がある時に感じるもので、今日のような状況は苦しささえ感じないのです。自分の眼前には自分が何かを仕掛け、仕掛けられることによって何かになろうとしている陶土があるというもので、これを素材との対話と言うのでしょうか。素材を丸ごと受け入れている感じが付き纏い、自分の感覚と素材が一体化していると自覚しています。素材を力ずくで捻じ伏せていた若い頃の感覚とも違い、これは本当に気持ちの良いものです。今日は密度の濃い時間を過ごせたのではないかと思っています。
2014.03.28 Friday
年度末の残務整理で時間が足りません。保存期間が過ぎた書類が多く、シュレッダーが悲鳴を上げています。おまけに私用で旭区役所に出かけたり、日ごろお世話になっている人に挨拶に出かけたりして、机上は一向に片付きません。週末は制作が佳境を迎えているので、掃除をやりに職場に出勤するなんて考えられないし、どうしたものか困っています。普段からきちんと整理をすればいいのに、次から次へと仕事が舞い込んできて、結局まとめて整理をすることになってしまいました。計画的に仕事の後片付けをしようと常日頃から職員に言っている自分が恥ずかしくなります。残務整理に意欲がもてる人がいるのでしょうか。整理をしていると、自分が膨大な範囲の仕事を抱えていることがわかってきて、つい自画自賛してしまいます。明日は工房に行って、制作に明け暮れる予定ですが、それはそれで厳しい状況になることがわかっています。ただし、意欲は人一倍湧き出てくると思っています。
2014.03.27 Thursday
自分の読書癖を反省すると、何の予備知識もなく無謀にもいきなり難解なホンモノに挑んでしまうことがあって、それで挫折することが多くありました。「ツァラトゥストラ」(西研著 NHK出版)という解説書には、ニーチェ理解に必要な知識が分かり易く書かれていて、ニーチェを身近に感じることが出来ます。そのひとつが「ルサンチマン」というコトバの解説です。「たとえば私たちは『なぜこんな親のもとに生まれたのか』と親をうらむこともありますし、『なぜ俺はあのときあんなことをしたのか、バカだった』と自分をうらむこともあります。そして『もし~だったらなあ』という『たら・れば』もー復讐心とはやや感覚は違いますがーやはり一種のルサンチマンといってもいいでしょう。これらのルサンチマンの根っこにあるのは、自分の苦しみをどうすることもできない無力感です。そして絶対認めたくないけれども、どうすることもできないという怒りと歯ぎしり。そこで、この無力からする怒りを何かにぶつけることで紛らわそうとする心の動きが起こる。これがルサンチマンです。」ニーチェも人生遍歴からして、このルサンチマンに囚われていたと本書で述べられています。ニーチェが唱えた神の存在否定も同じ根拠によっています。キリスト教が誕生した当時は、ローマ支配下で苦しんでいたユダヤ人たちが「神」を用いることで「観念」として、ローマ人に対し強者になろうとした経緯があり、そこにルサンチマン(うらみ、ねたみ)があったとニーチェは考えていました。そうしたニーチェに対する解説を得て、自分はニーチェに近づけたと思ってます。
2014.03.26 Wednesday
「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)を読んでいますが、比喩が多く理解に苦しむ箇所が暫しあって、下巻の永劫回帰に至って、ついに解説書に頼ろうと思い立ちました。「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)の方がまだ読みやすかったと述懐しています。ともかく哲学書というより詩を散りばめた文芸書のようで、それはそれで美しいイメージが湧いてきますが、ツァラトストラを媒体にして語っていくニーチェの論理に少々辟易しているところでもあります。分かり易い解説書でもあればと書店を覗いたところ、「ツァラトゥストラ」(西研著 NHK出版)を見つけました。さらっと読んでみて、これはいいと思って早速購入しました。購入してすぐ4分の1が読めてしまうほど分かり易く、またニーチェ・ワールドを多角的に取り上げていて、ニーチェを理解するには最適な一冊だと思いました。「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)を少し休んで、まず「ツァラトゥストラ」(西研著 NHK出版)で足慣らしをしたいと思っています。
2014.03.25 Tuesday
暖かくなりました。花が咲き始めたことで春を実感しています。このところ出勤はスプリングコートにして、スーツも薄手のものにしました。早朝、バス停留所で待つことが寒くもなく暑くもなく、とても楽になりました。自宅では猫のトラ吉が自分の帰りを待っていて、玄関に家内よりも早く現れます。自分はどういうわけか猫に好かれるので、自分が仕事から帰ると、トラ吉はずっと自分の傍で戯れています。足元に擦り寄ってきたり、自分の膝に乗ってきたりして、しつこいくらいです。この季節はとりわけ活発になって、家の中を疾走しています。元気があり余っているようです。自分は年度末の山積する仕事でフラフラですが、駆けずり回るトラ吉を見て、多少なり元気をもらい、また癒されています。トラ吉は唐突に床に寝転び、私に腹を見せますが、私は遊んでやる気力が残っていません。トラ吉を見ていると快適な季節になったんだと思いますが、なかなか休みモードになれない自分がいます。どこかで自分を解放したいと思っているこの頃です。