2014.04.08 Tuesday
「ツァラトストラかく語りき」(ニーチェ著 竹山道雄訳 新潮社)の平易な解説書は既に読んでいますが、注目したい箇所があるので引用します。「そもそも、なぜルサンチマンは『よくない』のでしょうか?ルサンチマンとは『無力感から生まれる復讐心』のことですが、~略~まず第一に、それは『自分が人生の主人公であるという感覚』を失わせる。~略~さらにもう一つ、『みずから悦びを求めて汲み取ろうとする力』を失わせる。~略~ニーチェはほんとうに苦しい目に遭ってきた人なので、この問題をすごく自覚的に捉えていたと思います。ルサンチマンの自覚を深めていくと、『自分はちょっとだめになっていた。前向きのパワーを失って不平がましくなっていた。ルサンチマンに負けていた』と気づく。」そこで能動的に生きるためにはどうしたらいいのかを考えていくことになりますが、こんな文面もあります。「たしかにニーチェは『しかたなく、ではなく欲するにせよ。』と説いていました。しかしすぐにはこの状況を受け入れられないのであれば、呪って叫ぶしかないし、そのほうがむしろよい。自分のルサンチマンをごまかしたり押さえつけたりするくらいなら、自分がこれを受け入れられないことをハッキリと認めよ。そして、叫べ、呪え、というのです。」「ツァラトゥストラ」(西研著 NHK出版)つまりこれが生きることへの肯定、または永劫(永遠)回帰の真髄と捉えてもよいと思います。
2014.04.07 Monday
新しい職場での最初のイベントがありました。自分にしてみれば今までの立場とは違い、挨拶を述べる場面が多く、推敲を重ねた文面を坦々と読み上げていましたが、やはり気疲れを覚えました。しっかり出来て当たり前、失敗は許されない状況の中で、濃密で緊張感溢れる時間を過ごしました。毎日少しずつ職場にも立場にも慣れていきます。明日もイベントがあります。これを乗り切れば、さらに職場に慣れるでしょう。ひとつのイベントを作り上げるため、職員の連携が欠かせません。本来は専門家集団である職員は一緒に仕事をする機会は少ないのですが、全員が組織的対応を身につけていて、自ら進んで動いてくれます。今の職場に限ったことではありませんが、横浜市は素晴らしい人材を登用していると言えます。今日のイベントから26年度がスタートしました。職場の責任者として、周囲の動きをしっかり見守っていきたいと思います。
2014.04.06 Sunday
今朝、妹より連絡がありました。何度電話しても母が出ないという内容でした。妹夫妻に実家に行ってもらったら、ベッドから母が動けないでいるというものでした。すぐ救急車を手配するように頼み、私も駆けつけました。母の意識はありました。ひょっとして大腿骨の骨折かと疑いましたが、病院に搬送されてレントゲンを撮ったところ骨折ではありませんでした。加齢による腰痛で、検査のために一週間の入院になりました。入院手続きで午前中の時間を費やしましたが、母が大事に至らなくて良かったと思いました。午後は工房に行って制作三昧になりました。遅れがちの制作で、焦りがピークになり、そのため集中力が増し、5時間で7点の彫り込み加飾を終わらせました。この5時間は5分にも感じました。周囲で音がすると感じたのは突然の豪雨でした。それ以外は陶土しか見えず、制作を進行する気持ちが全てに打ち克っていました。昼食をとることも忘れました。7点目が終わったときに漸く周囲が見えてきました。神経が尖っていて身体の負担を感じさせず、覚醒している眼は疲れ知らずでした。その振り戻しがすぐに心身にやってくるかなぁと思いましたが、何んとも言い知れない快さに浸っていました。創作活動の醍醐味とはこんな瞬間なのでしょうか。昨日の美術館巡りと今日の集中した制作で、完全に心身はリセットされました。自分にとって気分転換の薬は、鑑賞と実技、これに尽きます。明日から仕事を頑張ろうと思います。
2014.04.05 Saturday
転勤して初めての週末です。朝7時に工房に行き、成形した陶彫部品に水を打ってきました。今日は気分転換の必要性を感じました。夜寝ている間に汗をかき、職場の人事のことが頭から離れなかったのです。新しい職場にも油絵を描きながら仕事をしている職員がいて、私と同じ二束の草鞋生活をしています。今日はその職員が出品している「モダンアート展」を見に東京上野の東京都立美術館に家内と行って来ました。彼の作品は第4室にありました。箔を貼った渋い背景に青の稲妻上のカタチが踊っていました。箔は錆びた金属壁のようで、旧態依然とした概念を突き破るように青色が唐突に登場した印象です。背景だけならば、しっとりした落ち着いた雰囲気になるでしょう。その中央に強烈な色彩をぶっつけた意図は何でしょうか。作者は茫漠とした現状を壊したい欲求があり、そこに槍を衝き立てたいのかもしれません。心情が見え隠れする非具象絵画だと思いました。次に東京六本木に足をのばし、国立新美術館で開催中の「イメージの力」展に行きました。これは民族博物館の所蔵する各国の仮面や衣装等が展示してあって見応えがありました。詳しい感想は後日にまわします。午後は介護施設に入る母の買い物をしてきました。施設の部屋には家具やベッドがついているのですが、寝具やテレビ等を買ってきました。帰りは夜になりましたが、気分転換にはちょうど良かったと思いました。明日は制作一本でいきます。
2014.04.04 Friday
私が今月から勤務している職場は、男女比率や年齢バランスのとれた大変居心地の良い職場であることがわかってきました。職員同士の仲も良いので、私の提案を職場の宴会幹事が快く受けてくれて、今日の勤務時間後に懇親会をもつことに急遽決めました。急にも関わらず8割近い職員が参加してくれました。出発会で感じたことは仕事に対して意欲的な職員が多いことでした。これは管理職としてはとても嬉しいことで、ともあれ安心をしました。この集団のためにあらん限りの力を尽くそうと決めました。自分が赴任したとき、どんな職員集団なのかが一番気にかかります。意欲の薄い自分勝手な人がいると、どのように対応するかを考えて、私は窮地に追い込まれることになってしまいかねません。一緒に仕事をする以上、気持ちよくやりたいものです。そういう意味で今回の出発式で、職員たちと懇親を深められたのは良かったと思っています。