2012.12.23 Sunday
三連休の中日です。朝から工房に篭って制作三昧でした。先日購入した陶土を土錬機にかけて、新しい陶彫部品のための準備をしました。窯入れしていた陶彫部品も取り出しました。先週は夜間制作ができなかったので、その分これからが若干苦しくなります。「発掘~地殻~」の全体を見るには、まだ陶彫部品が足りず、さらに新たな成形と加飾をしなければなりません。結局、全体を考えるのは休庁期間になりそうです。今日は材料の買い物があって、工房に来ていたスタッフを連れて街へ出かけました。夕方の街はクリスマスのイルミネーションに飾られて美しく変貌していました。横浜中華街に立ち寄り、夕食をとりました。中華街のメインストリートもキラキラと照明で輝いていました。明日も制作三昧です。
2012.12.22 Saturday
彫刻の制作もさることながら、自分は美術館に行くのが無上の喜びです。創作行為には制作と共に鑑賞が欠かせないと思っています。今日は生憎の雨模様でしたが、鎌倉と東京の美術館を駆け巡り、全部で4つの展覧会を見てきました。今日は家内も文句を言わずに付き合ってくれました。このところ仕事関係の懇親会が立て続けにあって、昼夜を問わず自分自身に戻ることが出来ないでいることを家内は察したのかもしれません。美術作品の鑑賞は自分と向き合うことでもあるのです。午前中は神奈川県立近代美術館鎌倉館で開催させていた「シャガールとマティス、そしてテリアード展」、「江口週展」、鎌倉別館で開催されていた「小野元衛展」と見て、東京に移動しました。昼食を東京駅エキナカで済ませ、竹橋にある東京国立近代美術館で「美術にぶるっ!日本近代美術の100年展」を見てきました。いずれも鑑賞の視点からすれば一言では言えない濃い内容だったので、今日見た4つの展覧会とも詳細な感想は後日にしたいと思っています。東京駅ではホテルの地下に、若いテキスタイルデザイナーによる斬新なハンカチや手ぬぐいを扱う小さな店舗があって、そこでお年賀にする贈り物を買いました。自分もそこのブランドの手ぬぐいをバンダナ代わりに頭に巻いて制作をしているのです。今日は朝から晩まで動き回って帰ってきました。心は充分満たされたので、明日からの制作を頑張りたいと思います。
2012.12.21 Friday
現在、自分のホームページのリニューアルを進めているところです。新しくなるホームページに、「LANDSCAPE」(風景)が加わる予定です。現在画像としてアップできるのは、陶彫による「球体都市」を風景の中で撮影しているもので、カメラマンの意図によるところが大きい画像です。風景の中で融和し、時に対峙する造形作品の在り方に、自分は大きな期待を寄せています。風景の中で生きる造形は、光や影を取り込んで本当に美しいと感じます。自分が彫刻の素材として扱っている陶や木は、大地に息づく自然からの恵みに由来するものです。自分はそうした素材に造形したモノを再び大地に還すような感覚を持って野外に置いているのです。野外への夢は膨らむばかりです。本来、彫刻は自然の中で息づく創作活動で、文明発祥ととも野外に石造された像や装飾が発端になっています。そうしたことからも風景の中で生きる造形を今後も考え続けたいと思います。
2012.12.20 Thursday
今週は仕事関係の忘年会が多く、先週のような夜間制作が出来ていません。でも、ここにきて新作の陶彫制作は「発掘~地殻~」、「発掘~連築~」とも陶彫部品がある程度出来上がってきているのではないかと思っています。そろそろ全体を見ながら制作をしていきたいところですが、夜間制作では照明等の関係で近視眼的にならざるを得ないので、これは週末の昼間の光の中でやっていきたいと思います。忘年会が続くため今週は窯入れをしています。窯のスイッチを入れると窯以外のブレーカーを落とします。つまり焼成をしている間は照明が使えず、夜間制作ができないというわけです。ちょうど化粧掛けして十分に乾燥した部品があるので窯入れには好都合です。作者が忘年会で楽しんでいる中で、窯内は一所懸命働いてるのです。炎の神の怒りに触れないように忘年会もほどほどにしたいと思っています。
2012.12.19 Wednesday
「一銭五厘の旗」(花森安治著 暮しの手帖社)は今夏、東京世田谷美術館で開催されていた「花森安治展」を見に行った際、そこに掲げられていた詩に感動して購入したものです。画家としての花森安治は、雑誌「暮しの手帖」の表紙を描き続け、人気雑誌だった同誌の看板となっていたのでした。その表現は多義に亘り、時系列で追った展示はユーモアに溢れて、また継続しながら深化していった画業が羨ましくもありました。本書は戦時中、召集令状の葉書が一銭五厘で届いたため、命の重さを一銭五厘として、戦中戦後の思いを書き綴った随筆であり、また詩のような珠玉の世界観を持つ文章をまとめたものです。作者は編集長として「暮しの手帖」に携わっていました。同誌は絵画や文章を通して時代を反映し、将来を見据えた羅針盤のように感じられます。夥しい情報雑誌が書店の店頭に並ぶ現状を見ると、同誌の水準の高さが窺えます。