Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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  • 母校の芸祭訪問
    工房に出入りしている若い世代の中に、私の母校で工芸工業デザインを学んでいる子がいます。その子に案内をお願いして久しぶりに母校の芸祭(学園祭)に出かけました。新しい校舎がいっぱい建てられ、設備も充実して、恵まれた環境の中で多くの若い才能が育っている様子が伺えました。芸祭は自分がいた30年前に比べれば、フリーマーケットが増えて、ユニークな店が所狭しと並んでいました。学生作品の展示は卒業制作展のようなクオリティは望めませんが、むしろ日々の迷いや悩みが表出されていました。自分もこんなものだったのかなと思いながら、彼らが卒業した後のことを考えていました。彫刻科では自分のような人体塑造ばかり作っていた学生は現在少数派なのでしょうか。情報に溢れている分、現代は表現の領域が広がっています。情報に左右され、自己を深く探求できない学生が多いのではないかと危惧しています。自分がかつて池田宗弘先生の指導を受けて、厳しい思いが交差して頭を抱えていた旧2号館前のベンチは既になくなっていて、2号館は素晴しい高層建築に生まれ変わっていました。ガラス越しに見えた彫刻科の工房の広さと設備に驚き、現在自分がここで学んでいたら、どんな表現をしているのだろうと空想に耽ってしまいました。
    休日の防災訓練
    土曜日にも関わらず職場のある地域で防災訓練が実施されました。職場の人も参加してかなり大掛かりな取り組みになりました。簡易担架や三角巾の作り方、AEDを中止にした心肺蘇生、車イス体験等の充実した内容でした。職場にある防災備蓄庫を点検し、実際に電動器具が稼動するのかどうかを確かめた上、米飯の炊き出しを行いました。今日は清々しい秋晴れの日で、そのおかげか大勢の方が参加していました。大震災の影響もあるとは思いますが、こうした地域ぐるみで防災訓練を行い、有事に備える必要を感じるこの頃です。
    PCトラブル
    何回か自宅のパソコンの調子が悪くなって設定を確認したことがありましたが、今回は何をやっても駄目で、これはもう本当にアウトかなと思いました。一昔前は家にパソコンはありませんでした。それが現在はパソコンが使えないと大変不便な思いをしてしまいます。家内は胡弓や三味線の演奏場所の交通網検索が出来ず、私は自宅で自分のホームページのNOTE(ブログ)の書き込みができません。持って然るべきモノになってしまったパソコンですが、便利なモノに振り回されて、不便な思いをしている自分は滑稽ですらあると思っています。(※パソコンは10月31日に突然復活しました。)
    焼成温度の確認
    毎朝出勤途中に工房に立ち寄り、窯の温度を確認してから職場に向かいます。帰宅してからも工房に出かけて焼成温度を見に行きます。電気窯の有難いところは温度調整を自動でやってくれるところです。自分でグラフを作らねばならないガス窯やゼーゲルコーンの状態を見ながら薪を焚く登り窯に比べれば、放置しておいてもしっかり焼成してくれる電気窯は、二束の草鞋を履いている自分には大助かりです。ただし、電気窯は焼成による意外性や面白さをねらうことは難しいかなと思います。自分が陶芸家ならば焼成によって窯変したり、釉薬が美しい景色を描くのをまず第一に考えることでしょう。窯焚きが何と言っても面白いのは、そうした炎による変化だと思うからです。でも自分は陶芸をやっているつもりはなく自作を彫刻と考えています。ロクロではなくタタラや紐を多用するのは形態成形の必然からで、当然無理なカタチも窯に入れて失敗を繰り返しています。毎回失敗を恐れながら焼成温度を確認しているのです。
    早朝の窯出し
    窯内の温度が100度近くまで下がってきたので、今朝5時に窯出しをしました。出勤前に工房に行って窯出しをしたのは初めてです。いつもなら寝ている時間帯なのに、昨晩工房で温度を確認したら翌朝になれば窯出しが出来ると判断し、それなら出勤前にひと仕事をしておこうと決めたのでした。5時前の目覚ましの音で飛び起きて、まだ明けやらぬ空を眺め、懐中電灯で足元を照らしながら工房へ続く畑の小路を歩いていきました。慣れているはずの作業ですが、窯の前に立つと緊張が走ります。窯の扉を開けて中を確認する時、ハラハラドキドキするのは私だけではないと思います。陶に携わる人々全員がハラハラドキドキしているはずです。何とか成功してホッと胸を撫で下ろしたところで、暫し力が抜けてボンヤリしてしまいました。ふと出勤時間のことが頭を過って慌てて自宅に戻りました。仕事用のスーツに着替え、早々に朝食を済ませて通勤客の一人に身を投じました。仕事に全てを絡み取られる日常が始まりました。朝、窯の前で佇んだことは夢か幻か、そんな違う世界で一日の大半を過ごしている自分が不思議です。