2010.03.03 Wednesday
職場では管理職といえども雑用に追われる毎日で、こんな時に通勤時間帯や余暇に読書ができる幸せを感じます。本を読む、活字を追う行為から広がるイメージの世界は、自分が今まで蓄積したあらゆる体験や経験を駆使して構築したものです。人それぞれによって体験や経験が異なるので、当然イメージが違っていると思うのです。コトバから生まれる世界観が人によってさまざまなところがいいと思います。映像はイメージを固定化します。コトバは自分で映像を組み立てさせ、そこから動きを作ります。その国の言語によっても、そこから生まれるイメージに相違があると考えます。自分は読書は創造行為だと思っています。読書ができる貴重な時間。陶彫やRECORDやこのブログと同じ価値を持つ時間だと考えています。
2010.03.02 Tuesday
昨日から今月のRECORDのテーマを考えながら、一日1点のポストカード大の作品作りを行っています。RECORDというのは、日々の記録として作品を作っていく総称で、自分に課したノルマでもあるのです。自分のホームページにも過去のRECORDをアップしています。さて、今月のテーマですが、穴が穿ってあり、そこから何かが伸びていくイメージが浮かんでいます。昨日描いたRECORDは、折り重なる樹木に裂け目ができ、そこを突き抜けて新たな樹木が伸びていくような風景でした。また5日間をひとつのシリーズとして展開できるようにしていきたいと考えています。穴を空けた心象風景は過去のRECORDでもやっています。穴は自分の陶彫作品にも多く見られ、空洞化された物質が自分はとても好きなのかもしれません。20代の頃、トルコを長距離バスで旅をしていて、カッパドキアに辿り着き、そこでみた奇岩に穴を穿って住んでいる人々に、美術的な感興が湧いた記憶があるのです。そんな記憶が陶彫やRECORDに表れてきても不思議ではありません。今月は「穿つ」というテーマでRECORDをやっていこうと思います。
2010.03.01 Monday
ずい分暖かくなりました。今日から3月です。昨年のブログを見ると、この時期「発掘~赤壁~」が出来上がりつつあって、週末頑張っている様子が伺えます。今年の「構築~瓦礫~」は、どうも今月中に出来上がりそうもありません。まだ全体構成に至らず、気は焦るばかりです。でも今の作品は作っていて面白いし、自分の工房で悦に入っていることがあって心は充実しています。今月はともかく「構築~瓦礫~」の完成を目指すことです。幸い暖かくなって工房で過ごす時間が楽になりました。次の水曜日に何回目かの窯が焚き上がります。RECORDも今月のテーマを考えながら思索しています。自分のヴァイオリズムは春に向って伸びていくようで、意欲が湧いてくるのを感じます。春の宵に1ヶ月の制作工程をイメージしながら、RECORDの下書きをやっています。
2010.02.28 Sunday
昨年7月に農業用倉庫として建てた自分の工房。すっかり制作ペースが出来上がって、週末には必ずそこで作業をしています。今日も2月最後のRECORDをやって、陶彫の手の込んだ成形をやって、タタラを作って…というように作業を進めていましたが、自分の工房だと認識しているためか、あれもこれも気になって、時間があれば、あそこを整理したいとか、別の作品を同時に作りたいとか、様々な考えが巡ってしまいます。自分が横浜市公務員の定年退職を迎えた時には、きっと日々工房に籠もっているんだろうなと今から想像がつきます。指折り数えて退職を楽しみにしている自分がいるのですが、今は考えが巡りすぎて、現在作っている作品がなかなか進みません。そこは昨年まで借りていた作業場との意識の違いがあります。借りていた作業場は時間に追われるように作品を作っていました。部品を散らかしていても夕方には片付けなくてはならず、元通りにして作業場を出ました。作業場では周囲が気になることもなく、自分の作品だけを見つめていました。借りた作業場と自分の工房。自分の工房の方がいいに決まっていますが、なかなか進まない作業に苛立ちもあります。じっくり落ち着ける環境があるのに、あと6年くらい足りない時間の中で右往左往しなければならないのかと週末が終わるひと時に思っています。
2010.02.27 Saturday
週末は新作「構築~瓦礫~」のための陶彫パーツ作りに励んでいます。先週、手の込んだ陶彫パーツの成形が終わりましたが、今日も目立つ場所に置く陶彫パーツをもうひとつ作り始めました。集合彫刻としてパーツを数多く作り、その組み合わせによって作品にする方法を取っているので、パーツ作りは毎週末にやっています。目立つパーツとそれを支えるパーツがあって、全体のバランスを取るように構成するのですが、目立つパーツはまだまだ必要で、当分は緻密な作品を作っていきます。手をかけて作るパーツは、実は結構面白くて時間を忘れます。厚手にしたタタラを削ったり、加飾していくのは気持ちの良い作業です。陶土と触れ合っていると、心が安定してきます。一日があっという間に過ぎていくのです。こんな時間をずっと持ちたいと願いつつ、週末だけの限りある時間の中で、何とか集中してやっているのが現状です。明日もきっとこの繰り返しで、時間を惜しむように制作に励んでいると思います。